朝早く | ojos de perro azul

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犬、青、本、色、光

今日はいつもより早く起きなくてはいけなかったのでややこさんに起こされる時間よりほんのちょっと前に目覚ましの音で目が覚めました。

目覚ましの音は世界で一番嫌いな音で、鳴っている間に私の生き方を遮断するような暴力的な音に心の中で悪態をついているのですが、今朝はそんなことをする間もなく起きました。


今朝一番で母の手術がある日でした。今はコロナでお見舞いが一切できないのですが、手術室に行く時と手術が終わり帰ってくる時にチラッと顔を見せていただけるとのことだったので、不安と嬉しさが入り混じった気持ちで、今年一番寒い中を自転車で病院まで行ってきたのです。


病室から手術室に向かう母は、もともと地黒だったのに肌が白くて、不謹慎だけどとてもきれいで、静かに目を閉じている姿は「眠れる森の美女」ってこんなふうに寝ていたんだろうなと思いました。

手術室から戻ってきたのは二時間半以上経過してから。無事に手術は終わったそうですが、頭に血のかたまりが見えて痛々しかったです。父に今どんな様子か見せてあげたくて、そんな母を一枚写真に撮らせていただきました。


病院から戻ったのはお昼過ぎ。父に写真を見せても何も言いませんでした。父も末期癌ですから、あまり刺激にならないように、何十年に渡っての父の母への態度を簡潔に叱りました。そして、母は父に一番会いたいのだから、母が家に帰ってくるまで元気でいてもらわないと困ると伝えました。


その後、ぐったり疲れてしまいいつの間にか眠っていて父に夕飯の時間だと起こされました。


写真は昨日撮ったややこさん。母はややこさんにも会いたいはず。

今週、あと一回母は手術があります。それは病棟の中で行われるので私はいけないのですが、それが終わって身体が安定してくれるのを祈るばかりです。そしてまた家族全員で暮らすのが私の願いです。