天&ツ「「皆さんこんにちは!!」」
天「当日誌の主天狐です。」
ツ「相棒のツッチーです!」
ツ「今回はどんなお話を紹介するんですか?」
天「今回は、実在した最強の人間を紹介するよ。」
ツ「あれ?前もやりませんでしたか?」
天「前のは神話の中での最強だね。今まで色んなUMAや伝説を紹介したけど、中には伝説を超える程衝撃的な強さを持つ人間がいるのが分かったんだ。」
ツ「とは言っても、野生の動物よりは弱いでしょう?」
天「甘いね。個人か種族かは分かれるけど、時に野獣をも上回る怪物がこの世界には沢山いたんだよ。
今回は世界でも有数の実力者を見てみよう。」
ツ「それは気になりますね。」
天「なら、早速紹介していこうか。」
天&ツ「「それでは皆さん!!」」
赤い夢へようこそ……
•スパルタ人
天「最初に紹介する最強の人間は、ローマの脳筋集団スパルタ人だ。」
ツ「聞いたことありますよ。レオニダス王が率いた軍隊ですよね。」
天「その通り!彼らは文学や学問が栄えた古代ギリシアにおいて異端の軍事国家であり、同じ戦術を使って正面から戦った場合は世界最強と呼ばれている程、高い戦闘力を持っている。」
ツ「めちゃくちゃ強いんですね。」
天「その証拠に、彼らの国には防壁がないんだ。」
ツ「それじゃ攻め込まれたらマズイんじゃ…」
天「それだけ強さに自身があったみたいだね。
特にレオニダスが率いる軍は圧巻の一言で、槍が折れれば剣を、剣が折れれば拳で対応する、作戦を力でねじ伏せる。
まさしく獣の如き戦いをした。」
ツ「命があるうちは戦い続けるんですね…」
天「そんなスパルタは、ペルシャ軍に攻め滅ぼされることになるんだけど、そこでも歴史に名前を刻む程の戦いを見せたんだ。」
ツ「最後は負けるんですね。ペルシャ軍はどれくらいいたんですか?」
天「数十万の大軍勢だったらしい。対してスパルタはなんと300人!レオニダス自らも出陣したそうだよ。」
ツ「いや勝ち目が無いですって!早く逃げないと!」
天「確かに勝ち目が戦いだね。しかし、白兵戦ではスパルタには歯が立たず、弓矢の雨を降らせ近づけさせない作戦に出た。」
ツ「この人数差で前線を維持したんですか?しかし遠距離武器ではもう…」
天「スパルタの戦士ディエネケスは『ペルシャ軍の弓矢が日光を遮る』と報告をうけると、『よい、ならば我々は陰で戦う』と返答。
300人のスパルタ人は弓を恐れず突撃したんだ。」
ツ「カッコいい!」
天「レオニダス王を含めたスパルタは全滅。しかし、ペルシャ軍に2万もの戦死者を出し、最後の意地を見せた。」
ツ「全員サイヤ人か何かですか?」
天「なぜスパルタがここまで強かったか?それは
生まれ落ちてから今まで、過酷すぎる選別を受けたエリート軍団だからなんだよ。」
ツ「生まれてくる時の試練って何かあるんですか?」
天「まず、生まれてくる子供を全員確認し、泣かなかったり病弱な子は放置される。
さらにその後もワインで体を洗い、痙攣しない子のみを育てるといった、まさに異常な選別を受けていた。」
ツ「健康体でしか育つことさえ出来ないんですね。
これは酷い…。」
天「そのあとも様々な訓練を乗り越え、軍を退役出来るのは60歳を越えてからという厳しい制限もあっての強さ。
しかも食べ物から酷いものだったんだ。」
ツ「食べ物ですか?」
天「豚足を血で煮た物が代表料理なんだけど、これには『上手いものを食べたら堕落する』という考え方があったみたいだね。」
ツ「聞いてるだけで気持ち悪い…。」
天「そんな選民思想が強いスパルタだからこそ、仲間の連携や絆が半端じゃないものになり、長年ローマ最強を維持していたんだ。」
ツ「明らかにやりすぎですけどね。」
•セルジオ・オリバ
天「続いて紹介するのは、人類最強…いや、最硬の筋肉を持つ男、セルジオ・オリバだ!」
ツ「いい筋肉してますね〜、ボディービルダーですか?」
天「鋭いね。彼はボディービルダーの大会で、前人未到の三連覇を成し遂げたマッチョマン!
ミスターオリンピアの異名で知られているよ。」
ツ「確かに素晴らしい肉体ですけど、なんで最硬の筋肉なんて呼ぶんですか?
普通のマッチョでしょ?」
天「いやいや、彼の筋肉はまさに鎧。なんと銃で撃たれてもなお貫通しないほどの強度がある。」
ツ「本当に人間か怪しいんですが…」
天「ある日オリバは嫁と夫婦喧嘩をし、奥さんに平手打ちをしてしまったところ、奥さんはなんと38口径の銃を取り出し5発も発砲してしまった。」
ツ「奥さんが一番クレイジー!」
天「しかしオリバは自力でマンションの3階から降りて車に乗り、自分で運転して病院に行きそこで入院。
しかし、なんと3週間で回復してしまったんだ。」
ツ「普通は大怪我じゃすみませんよ!?」
天「あまりの筋肉の厚さに、銃弾が内臓に届かなかったそうだ。
その後彼は警察官となったが、14時間勤務でもトレーニングは欠かさなかったらしい。」
ツ「こんな警察に追いかけられたら怖いですよ…。」
•シモ・ヘイヘ
天「続いて紹介するのは、ソ連が最も恐れ、人生全てを銃に捧げた天才スナイパー。
白き死神やリアルゴルゴ13と呼ばれた男!
シモ・ヘイヘ!!」
ツ「なんか顔の左半分が崩れてますが…」
天「これは戦争の時に受けた傷だね。これほどの傷を負いながら、晩年には銃に関わる仕事についていたらしい。」
ツ「普通は怖くなりますが、やっぱり軍人さんは強いですね。」
天「シモ・ヘイヘは元は猟師。カモなどを撃っていたみたいだね。」
ツ「ならなんで、スナイパーなんかになったんですかね?」
天「それは、彼の故郷フィンランドとソ連の戦いが激しくなったからだよ。
1939年11月30日、ソ連はフィンランドに進行すると、シモ・ヘイヘは-30〜40度という極寒のなか真っ白なギリースーツを着て応戦。
そのあまりの強さから白き死神、災いを為すものなどの異名で恐れられた。
しかも、狙撃銃にはスコープをつけていないと言うから驚きだよね。」
ツ「あった方が楽そうな気がしますよ?」
天「スコープの光の反射で位置がばれないようにするためらしいね。
彼のこうした努力により、生涯戦歴は確認戦果505名、記録では542名を射殺した。
しかも、この記録は未だに破られていない。」
ツ「猟師の領域飛び越えてませんか…?」
天「まだまだこんなもんじゃない。後に殺戮の丘の戦いと呼ばれた戦いでは、彼を含むフィンランド兵32人に対してソ連軍4000人が攻め込んだものの、なんとシモ・ヘイヘ含むフィンランド兵がソ連を打ち破ったんだ。」
ツ「数が100倍以上のソ連を返り討ちにするなんて…」
天「なにせ彼は300mまでなら確実に頭を撃ち抜き、たった一人で小隊を全滅、挙げ句シモ・ヘイヘを暗殺しろと言われた兵が遺書を書いたなんて逸話があるからね。」
ツ「まぁ、そんなのに挑めと言われたら、そうなりますよね…」
天「彼が亡くなった後も、世界最高のスナイパーとしてフィンランドでは英雄と言われている。」
•ハンス=ウルリッヒ•ルーデル
天「最後に紹介するのは、人類史上最恐のパイロット!天空を支配し、最も地上戦力を破壊したが故に付いたあだ名が空の魔王!!
ドイツ軍最強!ハンス=ウルリッヒ•ルーデルだ。」
ツ「魔王!?とてもそんなふうには見えませんよ?」
天「彼の戦歴は魔王の名に相応しいもので、戦車519輌、装甲車800輌以上、火砲150門以上、戦艦一隻、352機の航空機を撃墜したと言われているんだ。」
ツ「一個師団の出す戦歴を一人で!?」
天「これほどまでの戦果を出したから、ソ連から1億の懸賞金がかけられ、『ソ連の最大の敵』と名指しで恐れられた。
しかも、30回も撃墜され片脚を失ったがそのいずれも生還&病院から脱走。戦線復帰を果たす。
ヒトラーから『いったい誰ならアイツを止められるんだ』と言われたそうだよ。」
ツ「ヒトラーでさえ制御出来ないとは…。片脚失っても戦うなんて正気じゃないですよ。」
天「彼の愛機シュトゥーカは爆撃機であり、戦闘機と比べるとかなりの鈍足。
そこに37ミリ機関砲をつけていたからさらに遅くなる。しかし、彼とシュトゥーカが揃えば勝てるものはおらず、格上の戦闘機を返り討ちにしたほど暴れまくったんだ。」
ツ「そんなに遅い飛行機でどうやって…。」
天「彼の得意としたのは『急降下』『超低空飛行』『急上昇』の3つで、敵からは『人間の背丈から攻撃してくる!あれは悪魔だ!』と言われたらしい。」
ツ「そ、そんなに低い位置まで降りるんですね…」
天「そんなルーデルは手柄を立てまくったせいで上げられる勲章がなくなってしまい、なんと彼のために新しい勲章が授与される異例の事態になったんだ。これがそうだね。」
ツ「一人のために勲章まで作ることになるとは…ルーデルさん恐るべし…」
天「彼の戦歴はパイロットとしては世界一で、未だに彼の記録は抜かれていない。」
ツ「世界には色んな超人がいるんですね。」
天「いや、日本にも彼らに負けない超人はいるよ?今度は、世界最強クラスの日本人を見てみよう…。」
(都市伝説考察日誌第四十五頁に続く…)