東海道新幹線内殺傷事件 | 艶(あで)やかに派手やかに

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東海道新幹線内で乗客数人が男に刃物で襲われ、うち男性一人が殺害されてしまう事件がありました。被害男性は、世界的な化学メーカーの営業マネージャーで優秀で人柄も良い方のようで、将来は世界に羽ばたきたいと語っていたと伝えられています。大阪から神奈川への出張帰りに事件に遭遇し、他の被害者をかばおうとして犯人を取り押さえようとしたとのこと。大変痛ましい事件です。
私も東海道新幹線で東京と神戸は頻繁に行き来します。仕方がないでは済まされません。一層の安全性向上を望みます。。

そしてショッキングなことに、犯人の男は愛知県出身で、障害者就労移行支援施設に通っていたが、なじめずに飛び出した、と報じられています。
障害者は被害者になりやすいイメージがありますが、加害者になることもあるのです。(実際の犯罪加害者はもちろん障害のない人が多数派ですが)
生きづらさを抱えた人は、疎外体験から他人や社会に復讐願望を持ち、衝動的な暴力事件を起こしてしまうことがあります。

ところが当事者のなかから、「容疑者は自閉症? と書けば、自閉症は危険というイメージを植え付ける! 自閉症と犯罪を結びつける報道はやめろ!」と批判する人々が。これで毎日新聞が炎上し謝罪する事態に。

しかし、犯人が自閉症で就労移行支援施設に通っていたという「事実」が含まれた報道を批判し謝罪させるだけでは、厳しい現実は変わらない。
自閉症者に限らず、生きづらさを抱えた人は疎外体験から他人や社会に復讐願望を持ち、衝動的な暴力事件を起こしてしまうことがある。そして残念ながら自閉症者にもそういうケースはある。それを防ぐための幅広い対策が必要です。