ローカルメディアミーティング「障害について取材する・発信する」 | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

10月18日、横浜のローカルメディアに関わる人々が集まる意見交換会で、Co-Co Life☆女子部の元山編集長が講演すると聞いて、横浜に飛んでいきました。

場所は横浜のmass×mass関内フューチャーセンター。

 

元山さんの話すテーマは「障害について取材する・発信する」。

 

元山さんは、人工股関節利用者という見えにくい障害の当事者として生きてきたこと、仕事、出産、子育てを経験したこと、そしてCo-Co Life☆女子部に入って活動してきたことを語り、

 「これまでのCo-Co Life☆女子部の役割は当事者への情報発信だった。今後はそれにとどまらず、さらに社会のなかで大きな役割を果たす段階に入っていくでしょう。そこで当事者だけでなく、より幅広い人々に広げていきたい」と語っていました。

 

メディアはいまどのように変化しているのでしょう?

多くの人が、大手メディアよりマイナーでも自分に合ったメディア探しをするようになっています。
インターネット上に発信した情報は、素人の投稿した情報でも次々と拡散していくようになっています。
従来マイノリティメディアには、当事者のコミュニティだけで完結し、興味のない大衆には知られることがない、という限界がありました。
しかし時代は変わり、今ではマイノリティメディアの情報が、よりマスマーケットに届くようになりました。
障害当事者に興味のない人々に「私達」を知ってもらいたい。
そのためにココライフ女子部は「カワイイ」をキーワードに、当事者から当事者への発信から、当事者から女性へというように市場を一歩拡大させる試みを始めています。
 
元山さん自身、ココライフ女子部に参加したばかりの頃、編集部の中で障害当事者が、健常者であるプロの編集者から教えてもらうという弱い立場の席に座っているような気持ちになり、葛藤があったこと、「障害ゆえに、経験がないゆえにできない自分を責めた」ことなど、きれいごとでない本音ベースのエピソードもありました。
元山さんは、「その人の障害を見るのではなく、能力で見ること」や「能力ベースで人を見るためのフレームワーク」を取り上げました。

ダイバシティーな組織作りの大前提として必要なことは、
「個人が能力をブラッシュアップし続けている」
「相手の能力を見付けようという姿勢」
「共通の目的に向かう」
このサイクルです。

当事者への理解や配慮が必要なことは言うまでもありません。しかし当事者もまた、ブラッシュアップが必要です。そうする姿勢がなかったり、「理解や配慮がないので辞めます」と言うだけでは、厳しいようですが、「障害を言い訳に甘えた障害者」と受け取る人も出てくるかもしれません。

その後、参加者による意見交換。
これは私のワークシート。
 
 

 

ローカルメディアミーティングとは・・・

神奈川県で2017年6月にスタートし、誰もが情報発信できる社会のなかで、どのように情報を集め、編集し、伝えていけばよいのか、講師からの話題提供を受け、参加者間で対話を重ねるスタイルで交流を深めています。

メディア運営者やライター、クリエーターなど情報発信スキルを持つ側と社会的に価値ある情報を発信したい人たちが一堂に会し、メディア運営者が抱える課題を共有し、対話します。情報発信に興味のある方は誰でもご参加いただけます。ミーティングを通してネットワークを形成し、神奈川から発信する地域情報の質を向上させることを目指しています。

「かながわボランタリー活動推進基金21」活動補助金を得て、NPO法人森ノオトが運営しています。