「アデハデ」に込めた想い・第9回 就職活動 | 艶(あで)やかに派手やかに

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今回は就職活動について書いていきます。
私はいわゆる普通の勤め人に向きづらいというか、普通のサラリーマンやOLとしてなんとなく幸せになることは極端に難しいということにうすうす気付いてはいました。そうはいっても独立できるような実力もありませんでした。それでやむなく就職活動をしました。
日本では障害のある人は障害者向けの特別な支援を必要とする雇用制度を使って就職することができ、今ではアスペルガーやADHDを持つ人もその対象になっています。以前に比べてそのような形で働くケースも増えてきています。いま20代の当事者にはあまり抵抗がない人もいるようですが、普通学校で学んできた私としては待遇などの問題から抵抗がありました。障害者用の求人だと大企業や官公庁に正社員として就職できる場合もありますが、給与が低く親元にいないと食えないことが多いです。それでアスペルガーと診断されたことをオープンにせず、一般の求人に応募してきました。ですがそうすると非常に無理をさせられる場合があるのも事実です。彼らにとって一般の求人がいいのか障害者用の求人がいいのか、というのはしばしば議論になることです。
私は他の就活生の数倍、面接の練習をしたと思っています。その上に面接の回数が少ない入社試験を選びました。そして大学を卒業後3年経った2008年に事務職として就職しました。この年は景気が少し良くなった年でした。

次回は上京してきたことについて書いていきます。

長谷 ゆう