「アデハデ」に込めた想い・第7回 診断後の友達を作る方法 | 艶(あで)やかに派手やかに

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今回は、診断後に友達を作る方法をどうやって身に付けていったかについて書いていきます。
人間関係には、自分が相手に合わせる方法と、相手が自分に合わせる方法がありますが、ここでは前者に絞ります。後者については「いかに自分を理解してもらうか」ということですが、これはこれで大きなテーマですのでまたの機会に。
いかに「そのままのあなたでいいのよ」と励まされても、やはりある程度は他人に合わせられないと友達はできないでしょう。しかし問題はその程度です。社会には、100の努力(負担と言ってもいい)をしないと合わせられない相手もいれば、30~50の力で合わせられる相手もいるということです。
今持っている自分の人間関係力が50としたら、前者に合わせようとすると自分のできる限界を超えてしまいます。ほぼその人のいいなりになるしかなくなり、しまいにつぶれてうつになるか暴発する、というシナリオから逃れられなくなります。
私とうまくいかなくなった友達の言葉で、今でも忘れられない言葉があります。「あなたが私に合わせられるように変われるなら、これからも友達でいいけど」みなさんはこんなことを言われたらどうしますか? 発達障害を知らなかった頃は、私はその友達に合わせられるようにしました。きっと多くの当事者が同じような苦しみを体験していると思います。
あなたが健常者であれば10代前半のうちに、相手の好みの人間にはなれないこと、前者のような人とは、関わってそんなことを言われる前に距離を置くスキルを自然に身に付けているでしょう。ところが発達障害を持つ人は、それを丁寧に教わらないと理解できない人達なのです。私はカウンセラーからそれを丁寧に教わり、ようやく身に付けました。
私とうまくいかなくなった友達は100の負担をしないと合わせられない相手でした。一方、大学で入ったバンドのサークルの友達は30~50の力で合わせられる相手でした。そして後者のような人を、相性のいい人と言うのでしょう。

次回はその大学生活について書いていきます。

長谷 ゆう