散歩中に見かけるお堂の中を覗いて見ると、写真のような閻魔大王が座っている。
人は死ぬと閻魔大王の裁判を受け、判決に従って三途の川を渡り、生前に侵した罪状に従って罰を受ける。
 
向かって左に罪状秤があって、首を吊すと罪の重さが測れる。その上の二つの首は、どんな良い事、悪い事を生前にしたか証言する。
向かって右に書記官がいて記録する。
この像は、悪いことをしたら必ず罰せられると言っている。
 
この閻魔大王像は立派なお堂の中に祀られているが、如来や菩薩のように我々を救ってくれるならいざしらず、我々を罰する存在を祀る信仰があるのが不思議な気がしていた。
 
そんな時ふと、閻魔大王は正義の味方で、悪いことをした人を罰してくれる存在だったのではないかと思った。世の中には悪い事をしても、温々と暮している人がいる。昔は身分制の下に理不尽なことが通った。
こういった悔しい思いをしている人も、悪い事をした人は死んだ時に、閻魔大王が地獄へ落として罰するはずだと思うことで、気が晴れたに違いない。
それならお堂に祀って拝った理由が分かる気がする。