地元の人の葬儀に参列して、親族の多いのに気が付いた。地方から東京に出てきた場合、親族より親族以外の人が多いのが通例だが、地元の人の場合、右側の親族の列に入りきらないようだった。

半世紀前と今を比べて、世の中が変わったなと思うことが多いが、その社会的な変化の根底にあるものは何かと考えることがある。親族の多い葬儀に出て、一つは少子化や核家族化に伴う、叔父伯母との交流の減少があるのではないかと思った。

我々団塊の世代の親の世代は、戦前の産めよ増やせよで産まれたので、兄弟が多かった。一方、それに比べると我々の兄弟は少ない。その結果、我々の子どもは叔父伯母が少ない。叔父伯母は子どもにとって、両親と社会の中間に位置し、両親のように甘えられないが、社会の厳しさを優しく教えてくれる。

叔父伯母の少ない今の子どもは、両親の庇護のもとから、いきなり社会の厳しさにさらされる。叔父伯母がいれば、両親と違った考え方があることが分かるし、社会を見る目が養われる。この違いが今の社会が変った根底にあるような気がする。