DNAから祖先を探る方法として、ミトコンドリアDNAとY染色体DNAがあり、ミトコンドリアDNAは母親から伝わるが、Y染色体DNAは父親から伝わる。
最近読んだ茂木健一郎「脳は天才だ!」の中に「DNAで探る日本人の起源」篠田謙一(国立科学博物館)との対談があり、そこにミトコンドリアDNAでは日本人は朝鮮半島や中国東北部の人と分布がよく似ているが、Y染色体DNAでは日本人固有のDNAを持った人(仮にZと呼ぶ)の割合が多いことが書かれていた。

即ち、母系では朝鮮半島や中国東北部の人が先祖だが、父系では先祖が日本人固有の人(Z)の割合が多い(1/3くらい)ことになる。日本には縄文人が昔からいて、そこに弥生人が大陸から来たが、女性の弥生人だけが渡って来たわけではない。
これが何を意味するか明確な結論には達していないが、男女の子孫の残し方の違いによるものだとされている。
大陸では征服によりZは絶えてしまったが、日本では征服されなかったので残っていると思われる。

以上が書かれていたことだが、日本でZが征服されなかったのなら、母系でもZ相当のDNAが残っているはずだ。まだ結論は出てないようなので、自分でも別の仮説を考えた。
弥生人は農業技術により人口が急激に増えたので、母系ではそれに比例して弥生系の人口が増えたが、縄文系は増えなかった。一方、家長である男性は一人で多くの子供を残したので、父系では縄文系の割合は母系ほどには減らなかったのだろう。

なお、以前書いた以下のブログはテレビ番組が元になっているので最新情報だと思うが、茂木健一郎「脳は天才だ!」は2008年発行の本だ。
縄文人の核DNAから判ること
http://blogs.yahoo.co.jp/azusami44/14147329.html
この中で、Zは原アジア人に相当すると思われる。
最新情報では核DNAが使われている。

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