先週、早朝のラジオを聞いていると、予防医学研究者が、人との繋がりが人の寿命を左右していることが解ってきた、と言っていた。
日本人の寿命が長いというので、それはなぜか日本人の寿命を研究する中で、移民した日本人の寿命を調査した。その結果、国内にいた人に比べ、ハワイへ移民した人の寿命は短く、さらにアメリカへ移民した人はもっと短かかった。これで日本人の寿命が遺伝子で決まっているものではないことが分かる。その理由を調べた所、人との繋がりが無くなったのが寿命を短くした原因だったという。(人との繋がり即ちConnectは、5つの幸せでは仲間と言っており、仲間が減って人との繋がりがなくなると寿命も短くなる。)

次の日の話では、65才以上の人を追跡調査した研究結果で、所属するグループの数が3つ以上だと長生きだという。理由として、一つのグループで気まずくなっても、他のグループでカバーできるから、などの推測をしていた。(確かに付き合うグループはある程多い方が良いだろうと思うが、寿命との因果関係は証明されてないと思う。因果でなくて果果関係かもしれないからだ。元々体力がある人は交際は広いだろうし、寿命も長いだろう。体力が原因で、交際範囲と寿命は結果になる。)

三日目はグループの世話役をすると長生きになる、という調査結果に基づいた話だった。
(5つの幸せの一つである貢献が長寿に結びつくという。しかし、この結論も寿命との因果関係は証明されてないと思う。元々体力があって活発な人は世話役をする割合が高いだろうし、寿命も長いだろう。それを考えずに結論を得るのは科学ではない。詳しいことが分からないので断定はできないが、元々の体力差を考慮したデータを得るのは難しいだろう。)

四日目は繋がりが幸福をもたらすという話だった。幸福は伝染するので、多くの友達がいると多くの幸福を得られるという研究結果がある。(Facebookは幸福が伝染するので良いのかもしれない。)
私が5つの幸せと呼んだ英国政府の運動について触れており、「幸せのための5つの行動」と言っていた。ただし、発見の代わりに感謝が入っていて、人に直接感謝を表すとよいと言っていた。(同じ出所だが、新しいバージョンがあるのかもしれない)

五日目(最終回)は孤独を愛する孤独遺伝子があるという話だった。孤独だと幸せを感じないし、仲間の助けがないので淘汰されるはずだが、それでも残っている。それは流行病などで人々が全滅しても、群れから離れた孤独を愛する人は生き延びられたからだと考えられている。
この遺伝子を持っている人と持っていない人がいるが、持っていても無理をしないで徐々に交流を持つようにしていけばよいという事だった。

このラジオ番組の放送内容はネットで聴けます。私が書いた以外にもいろいろ話してます。
http://www.nhk.or.jp/r-asa/life.html


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