周囲の人から見たら、悩む程の事ではなかったり、すぐに結論が出て仕舞う様な事だったり、また当人が愚痴る程、頑張っている様に見えなかったり、と云う事も多いですが。
不満や怖れは、全て自分の心の内にあります。
刃物を目の前にしても、それがただ置いてあるだけだったら、怖れも感じません。
が、それを誰かが持って、自分に向って来るかもしれないと想像したり、思った瞬間に恐怖が生まれます。
今の現状をしっかり把握して、これ以上を望まなければ、不満は生まれて来ません。
今よりもっと上、もっと良くなりたいと云う欲望が不満を生み出して来ます。
誰かと比べたりして、羨ましいと感じたり、嫉妬する所から始まりますね。
不幸自慢する人や、いつまでも愚痴や繰り言を繰り返したり、悩んでばかりいる人の多くは、実は周囲から見たら大変恵まれた幸せな人と云う場合があります。
そう云う事をしている余裕があると云う事、その幸せに目を向けないで、隣りの柿は美味しそうに見えるから、本当は自分の家の柿の方が美味しいかもしれないのに、隣りの柿に囚われて仕舞っている。
欲を持つのは決して悪い事ではありません。
上を目指したい、もっと今より恵まれたい。
人間なら当然の感情です。
が、現在の幸せを感じて、感謝した上での事です。
目の前の幸せに気付かない、目を向けない、感謝しない人に、上に行くチャンスも幸せもやって来ません。
もしやって来ても気付かないし、決して満足しないでしょう。
終りのない欲に囚われて、泥道の迷路を歩く様なものです。
悩むな、考えよ、見る・視る・観る。
時間と労力の無駄は止めて、意識して前へ進みましょう。
