ようやくの2回目! 今回はIMAXにて。音響の迫力がすごかった~。

 1回目の途中からすっかり忘れていたけど、2回目を観て「そういえばあった~!!」となったの、カラーのオッペンハイマーサイドとモノクロのストローズサイド、ちゃんとタイトルついてたんですよね。『ダンケルク』でもやってたけど、こっちも1回目は途中からすっかり意識の外だったんだよな~。気づいてはいたのに~、と負け惜しみしてみる。

 本作はオッペンハイマーを、歓声の中に破滅の足音を聞き、己の足元に積み重なる屍を観る人だと描いているけれど、ストローズの言うように、罪悪感の王冠を頂いた人間だったのかもしれないし、そこはわからないところではあるんだけど、映画の通りだといいかなぁ、とは思うかな。

 オッペンハイマーやアインシュタインなどの科学者たちが世界の在り方への影響を考えているのに対して、ストローズは一貫して自分の地位・出世のことしか考えていない、その者の見方の違いを今回の鑑賞でははっきり感じました。ここで描かれているストローズには、オッペンハイマーの行動原理がどうしても理解できなくて、彼も自分のように動くとしか思えないんだろうなぁ。オッペンハイマーがアインシュタインに自分を貶めるようなことを言ったと信じ込んでいたのは、おそらく自分だったらそうするからであって、てことは自分の陰に苦しめられた人なんだなと思いました。邪推というやつ……。

 

 私が破滅の足音だと思う音(講演会場で聴衆が足を踏み鳴らす音と重ねられていると思う)は、結構映画の最初の方から使われていたような気がするし、そういう映画の作り、もうちょっとちゃんと把握したいな~。