「ナートゥをご存じか?」で一本作りました、というような映画。とにかくダンスシーンがアツい。若者の成長物語であり、イギリスにおけるインド・パキスタン系移民の状況を見せる社会派映画であり、でもやっぱ激熱なダンス・ムービー。出るたび妙にかっこいとは思っていたが途中まで爪隠しまくりの店長が、一番ダンスうまくてびびった。大会始まってからの怒涛のダンスシーンはどれもすごい。

 最終的には祖国のビートで、英国のダンスグループを打ち負かすあたりもナートゥだな~と思いました。(多分地域が違うのでビートも違うかもなとは思うんですけど、その辺詳細が全然わからないので。。。)

 ミュージシャンが、自分の楽団とともに移民を渡航させていたり、不法滞在になってしまった人たちに食を提供する活動については、実話にインスパイアされているそうです。特に、不法滞在者の支援活動をしている団体については、エンドクレジットで活動が紹介されていました。移民の間にもある格差とか、すごいビビッドに描いていた感じするな。異国における同胞の融和とか、そもそもインドとパキスタンが対立しているのはなんでだっけ、とかいろいろ考えてしまう。そこら辺も『RRR』につながる部分はあるというか、植民地統治は今なお影を落としてるんだなぁ、とか。