QUEENが活動していた当時に撮影されたフレディやQUEENメンバーのインタビュー映像や、当時のフレディを知る人々への新たなインタビューで構成されたドキュメンタリー。よく考えたら、活動当時のインタビュー映像はほとんど見たことがなかったような気がして、フレディ本人がステージではないところで喋るところを見たのは初めてぐらいかもしれない。映画『ボヘミアン・ラプソディ』とはまた少し違ったフレディの側面が見えたような気がしました。優しい人だったんだろうな。

 音楽評論家のポール・ガンバッチーニが、フレディをはじめとする当時の人のエイズ罹患について、当時の状況として「未知の病気であったこと」「ペニシリンの実用化以降の20年以上、性感染症はかかっても致命的ではなく治る病気であったこと」「女性解放やゲイ開放の機運があり性に対してオープンだったこと」をあげて、現在の倫理や常識で裁かないでほしいという主旨のことを述べていたところが一番印象的だったかな。エイズの第一波で亡くなった人たちは、病の正体も治療法もわからず理不尽に亡くなっていった、と。亡くなった知り合いがたくさんいるのかなと感じました。今でもつらいんだろうな。

 また、セカンドアルバム『QUEEN II』のジャケットを撮影したミック・ロックを通じて他のミュージシャンとのかかわりも少し見えたのがよかったな。この人の写真はQUEENの展覧会『QUEEN EXHIBITION JAPAN 〜Bohemian Rhapsody〜』でいっぱい観た気がする。

 

 活動当時のことはほとんど知らないのですが、それでもフレディがあまりに早くに亡くなってしまったことについては、胸が締め付けられてしまうな。ポールだったかな、彼は生き急いだ、ととても悔しそうに言っていたのがすべてを表すなぁと思いました。

 

 

 

 

 観に行ったのはこの展覧会。

 

 この年の、QUEEN + ADAM LAMBERT – THE RHAPSODY TOURも行ったんだよな~。やっぱり生きて動いている姿を観られるうちに観なくては、と思ったので。今年のは行かなかったんだけど、やっぱり行けばよかった……!