『ゴールデンカムイ』、どうかなあと思いながら観に行ったら予想外に良かったのでIMAX版も観てきました!

 2月3日に観に行ったんですが、その週末から鬼滅の刃の上映が始まっており、ゴールデンカムイのIMAX回数がぐっと減っちゃっていて、もしかしたら滑り込みだったのかもしれない。観られてよかった。

 やっぱり二百三高地戦がすごいんですよね。鬼気迫る杉元の眼光とか、IMAXで観るとまたひときわ迫力がありました。塹壕の壁面を蹴って蹴って、高さを出して飛び掛かってくるのとか怖い。

 アシパさんと出会ってからの羆との対峙では、レタに踏み台にされていたように思うんですが、そこの踏まれる側も踏み切る側も、実際にそこにレタがいたかのようですごかったな。馬ゾリのところの二階堂も、よく見るととんでもない動きをしているので、アクションが本当にすごかったと思う。馬を蹴って戻ってこないでくれ二階堂。

 そしてやっぱり白石の白石度がすごかったですよ……。雪の斜面を頭から突っ込んで滑り降りるところやその途中に枝ピシッってやるところとか、よくよく考えるとすごいことをしているような気がするんですよね。牛山に掴まれない、というのもすごいことなのでは。白石のキャラがキャラなので、つい見過ごしがちですが。娼館の店先に立ち寄って脂下がっては我慢して次の軒へ、っていうシーンはコミカルで漫画的なんだけど、そこまで馬鹿らしくならないのも、すごいなぁと思うんですよ……。演じた矢本悠馬さん、ひとまず名前覚えた……。

 いろんなシーンを観て、「わぁ漫画のままだ!」みたいに思ったりするんですが、原作者の野田サトルが、多分絵がうまいんですよね……。実写にしてもおかしくない絵を描いているんだろうなっていう。映画冒頭、二百三高地戦の後の、雪原を一人で歩く杉元を俯瞰で見るカット、雪に落ちるシルエットが漫画の杉元そのままだなぁ、と思ったりした。漫画のイメージを崩さずに撮るのもすごいんだろうと思うんですが。もう、どっちもすごいんだろな……。

 あと本作すごいのは、グロいシーンの見せ方だなと思う。ズバリそのものを映さずにうまいこと想像させるなぁって思う。熊の胆嚢やカワウソの頭の丸ごと煮はバーン!って出てきたけど。

 カワウソの頭で思い出したけど、杉元の、郷に入ったら郷に従えというか、相手の習慣を受け入れようとする態度はやっぱりすごいなって思う。彼自身が追いやられた者だからというのがあるんだろうけど。杉元のその態度を受けて、アシパさんが味噌を食べるのがいいんですよ……ね……。食べてみるって、すごい歩み寄りなんだなって思う。

 二度目だけど面白かったし、二回目だからこそまたいろんなところに気づけたなって思う。玉木宏の鶴見中尉もすごい癖になるし、もう何度か観たいのでロングランしてほしい~。

 そしてもう一個買おうと思っていたチャームは行った劇場では売り切れちゃっていたので、全体に品薄なようなら増産希望。三十年式歩兵銃がほしいのです。