ネタバレ注意:ゲームストーリーの内容に触れています。

★自分でプレイした話じゃなくてすみません。

 

 

 2BRO.のおついちさんによる『ウツロマユ』というホラーゲームの実況をみました。

 こちら、「居酒屋おついち」という形式?で、おついちさんがホラーゲームをプレイする様子を、同じく2BRO.の弟者さんがお酒を飲みながらみてわいわいする、というスタイルでやっているシリーズです。おついちさんも飲んでる。つまり飲酒しているいい年齢の男性二人がわいわいぎゃーぎゃーゲームをしている実況になります。私は好きだが、見慣れていないと割とあれかもしれない。

 

 というわけで『ウツロマユ』、インディーズのゲームです。一人称視点で怪物に見つからないように逃げ隠れしつつ、キーアイテムを探してパズルを解いて物語を紐解き、難を逃れるというゲーム。舞台は1980年代の日本、おそらく関東のどこか。ほぼ絶縁状態の祖母が危篤ということでほとんど訪れたことのない祖母宅を訪れた主人公が、正体不明の怪物に襲われつつも、かつて養蚕で財を成したという祖母宅を探索して、祖母、祖父、母、そして自分の秘密を知っていくという筋立て。怪物の正体を巡ってはとても切ない愛の物語がありました……というのが1周目のお話。

 2周目でクリーチャーを宇宙生物かも、という設定でのストーリー分岐があり、ミステリーサークルやUFO出したりしつつ、「虚舟(Wikipedia)」出してきて、そこから金色姫という養蚕起源伝承にまで繋げるっていう、なんかすごいアクロバットな設定でびっくりしちゃった。単に和テイストなだけかと思いきや、養蚕というモチーフが最後まで、隅々まで、ずっと効いている。背景設定めちゃめちゃ作りこんでいてすごかった。二人で作ってるってマジか。

 昔よくあったような心霊写真の番組やオカルト雑誌のパロディモチーフも随所に仕込まれていて、そういうの好きだった人にはすごい刺さるだろうなという作りもしてました。

 そちら方面もちらりと好きなので、思わぬ展開にちょっと興奮しちゃった。とても面白いゲームでした。