ご無沙汰しております。
気が向いたら書く、ぐらいののんびりした感じで更新すればいいや~
と思ってましたがまさかここまで開くとは(前回更新から約1年)
1年間の間にいろいろありました。
機材もいろいろ増えました。
その中でも自分の環境を大きく変えた最たるものがこちら。
タイトルにもある通り、Kemper Profiling Amplifierです。
前回のブログではフロア型のマルチギタープロセッサーが欲しいと言ってましたが、
ちょっとしたご縁がありまして、Kemperを譲ってもらえることになったので
フロア型ではなくラックタイプのマルチギタープロセッサーをnew gear...しました。
結論としては、今の自分にとってKemperは最善の機材選択でした。
家でもスタジオでもライブでも、大活躍してくれています。
当然、音楽機材なんてものは各人の好みや使用環境、プレイスタイルやジャンルで
評価が大きく変わってくるものだと思います。
ですので、まずは自分の環境の説明から。
僕は今まで大きなエフェクターボードとヘッドアンプを使っていました。
アンプ持ち込みが出来ない場合は備え付けのJC-120を使い、
エフェクターボードを中心としたサウンドメイクを行っていました。
ジャンルは様々。メインはブルース・フュージョンですが、
J-POPからハードロック・メタルまでやります。
このような機材環境だった僕ですが、ギターシステムをKemperに変更して、
サウンドクオリティ、音作りのし易さ、可搬性、汎用性
全てにおいて良くなったと感じています。
まずは、サウンドクオリティ。
音に関しては最も好みが出るポイントであり、人それぞれなところがあるとは思いますが、
「クオリティ」としてはかなり高レベルだと思います。
特に自分のようなアンプ+エフェクターでサウンドメイクしていたギタリストは
何不自由なくKemperに移行できると思います。
ラックタイプのエフェクターなどをがっつり使っていた方はKemperのみでは少々しんどいところがあるかもしれません。。
具体的な感想ですが、
一言で言えば「ほぼ生アンプ」です。
Youtubeや他バンドで演奏しているKemper所有者のサウンドを聴いて、出音がとてもリアルであることは知っていたし、感じていましたが、
弾いている本人からしても、感触がほぼ生アンプです。
多分ブラインドでチェックされてもわからないと思う。
出音としては低く見ても95%ぐらいまでは迫っていますが、
「ほぼ」の残りの5%の部分は「いい意味での雑味」です。
Kemperでプロファイリングした出音には、真空管独特のヒリつく感じというか、パリッと張りつめた空気感というか、
なんかそういうところが若干無くなっているかな…?と感じます。
逆に言えば、Kemperのほうが綺麗にまとまっているのでめちゃくちゃ弾きやすいです。
プロファイリングされたアンプは、アンプEQセクションのツマミの挙動さえ違えど、弾き心地やエフェクターでブーストした時の反応は実機そのもの。
ツマミの挙動もマスターのイコライザーをいじるイメージで操作すればすんなりと馴染めます。
次に音作りのしやすさについて。
これに関しては、Kemperのモノとしての特性が自分に合っていたから、よりすんなりと馴染めたのだと思います。
よく比較されるAxe fxは、ラック機材やプリアンプ・パワーアンプを1つにまとめたオールインワンスタイルの機材。
言うなれば0の状態から100を作り出すための機材。
そしてKemperは、ギターから出力された信号が足元のエフェクターを通り、アンプに入力され、キャビネットから出力される、という一連の流れを「再現」する機材。
自分にとって100%のサウンドを実機のアナログ機材で作れる(作ったことがある)方が、それに向かって流れを作り込んでいくための機材。
書き方的に語弊があるかもしれませんが、Kemperは実際のアンプやエフェクターを使ってサウンドメイクしてきた人に向いている機材だと思います。
このアンプの音が好き!ってのがある人にも向いているはず。
こういったポイントから、Kemperの音作りは
Axe fxのようにパソコンのエディター画面に向かって1からシステムを構築していく…
といった感じではなく
MarshallにTS系のブースターかましたサウンド最高だよな~あとはコーラスとディレイも掛けたいな~
と実際の機材を妄想しながら、目の前のKemper本体をぐりぐりいじって音作りしていきます。
本体をいじるので、結構アナログライクな操作感です。マルチエフェクターに馴染みない方でもわりととっつきやすいと思います。
Kemperを正面から見た図がこのような感じなのですが、
本体の一番上で様々な色に光っていたり消えていたりする横並びのボタン、
これがシグナルの流れを一目で表しているボタンになります。
下の四角いボタンのライトのオン/オフはエフェクトのオン/オフ
上のカラフルなライトの色はエフェクトの種類(水色:コンプ 赤:歪み系 緑:ディレイ…等)
を表しています。
このボタン(ランプ)があるおかげで、Kemperの操作性が飛躍的に向上していると思います。
これのおかげでシステムの流れもわかりやすいし、ボタンを押すだけでオンオフできるし。
この写真で言うと、左から右に信号が流れてて、アンプ前段にあるノイズゲート、コンプ、ブースター、空間系を通ってアンプセクションに入り、アンプ後段にイコライザー、コーラス、ディレイ、リバーブが配置されてアウトプットされる
という流れになってます。
一目でパッとわかりやすい。
次は可搬性。
これは言うまでもないですね(笑)
アンプヘッド+巨大エフェクターボードを運ぶ苦労と比べたら比になりません。
5kgほどの箱の中に、ギターシステム全てが収まるなんて、すごい技術ですね。
可搬性について、まだ自分は実装していないのですが、
Kemperを運搬するには旅行の時にガラガラ引っ張るようなスーツケースが最高に調子いいと聞いてから気になっています…
Kemperをライブで使うときは、本体はもちろん、kemperのmidiコン、電源ケーブル、シールド、その他小物類、
を運搬することになると思いますが、それらをひとまとめにするのにスーツケースがぴったりらしい。
サイズで言うとH:660 W:460 D:290 (mm)くらいのものがちょうどいいらしいです。
モノで言うとこのへん?
最後に汎用性について。
これもアンプ+エフェクターの時代からは比にならないですね。
アンプ+エフェクターではキャビネットがないと音が鳴らず、録音するにもマイクが必要になったり防音室でないと鳴らせなかったり…
ですがkemperだと家でもスタジオでもどこでも鳴らせるし、簡単に録音も可能。
練習する際も今までだとちょっと億劫に感じていた録音練習も、パソコンで録音して聴き直して反復練習、と気軽にできます。iPhone直録りと違ってきれいに録れるから、アラにも気づきやすいしね。
というようにライブ機材として購入したkemperですが、思いがけず練習の質とDTMの質も向上させてくれました。
書いてると気づかないですが、めちゃくちゃ長くなりました…
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
次はCrewsのストラトいじりについてでも書こうかな。