ご遺体に向き合う | 内垣新平のブログ

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 今、タイトルを「遺体に向き合う」と書こうとして躊躇した。なんだか米倉涼子扮する伊沢那美に怒られそうな気がして。

 「遺体」ではなく「ご遺体」です、と。

 

 NHKBSの「エンジェルフライト」というドラマの話である。

国際霊柩送還士という、異国で亡くなった人を故郷へ送還する仕事をしている人たちの物語である。

 まったく知らなかったが、考えてみればそういう職種の方々がいるのも不思議ではない。たくさんの日本人が、毎年さまざまな理由で海外で亡くなっているのだ。

 

 先日の第2話は、アフリカのある途上国でテロに巻き込まれて亡くなった人たちと、その家族たちの物語だった。

 ドラマの中に出てくるご遺体の状態やその修復のようすなど、もう映像としてはほとんどギリギリのものだったのではないか。そう思えた。それくらい、濃くてレベルの高いドラマになっていたと思う。

 もちろん涙無しでは見られない。

 

 

 個人的には、「死」というものを扱うドラマとして、民放の名作「アンナチュラル」に匹敵すると感じた。

 

 

 また、このドラマには直接関係ないが、青木新門「納棺夫日記」とか山崎豊子「沈まぬ太陽・御巣鷹山編」を思い出した。

 詳細は省くけれど、どちらも名作である。興味を感じる人はぜひ読んでほしい。