「枕草子」登場! | 内垣新平のブログ

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 昨日の大河ドラマの中で清少納言の「枕草子」が登場した。

おお!ついにここで!という感動がちょっとあった。

 

 ドラマ内のまひろ(吉高由里子)とききょう(ファーストサマーウイカ)との会話では、帝が司馬遷の「史記」を書写したことにひっかけて、こちらは「四季」を愛でるような書き物を中宮様(高畑充希)に差し上げてはどうかしら?という展開だった。

 ダジャレかい!と突っこみそうになったが、あとでちょっと調べると本当にそういう説を唱えている研究者もいるとのこと。

 なるほどねえ、おもしろいな。

 

 

 ところで「枕草子」である。

この有名な冒頭は中学時代に暗唱させられた。そういう人も多いと思う。

 私も昔は「春は」から始まって「冬は」までしっかり暗唱できたものだが、今はもう夏の途中であやふやになってしまう。でも正解文を見ると、そうそうと思い出す。

 子供時代に暗記した物はやっぱり強い。

 

 中学の国語教師が課題として暗唱させたのはたぶん「枕草子」だけだったと思うが、そのほかにも教科書に古典が出てくるたびに何度も読ませ、暗唱を勧めた。

 有名な古典の冒頭を覚えることがどうしていいのか。そういう問いに師は「知ったかぶりができるからだ」と冗談まじりに応えた。

 何々という作品を知っているかと訊かれて、その冒頭をスラスラ言えたらかっこいいだろ?ということだ。

 

 

 まあそれを真に受けたわけでもないが、私は中学時代にいくつかの古典冒頭を覚えた。

 「徒然草」も「平家物語」も、「方丈記」も「奥の細道」も冒頭の数行だけだったら今でも言える。

 だからって何の得にもならないし自己満足でしかないのだけど、かたちにはならない小さな財産ではあるかもしれないと今は思う。