先日、定期診察を受けました。
診察室に入った時の担当医の第一声に驚かされました。
今後の頸動脈エコー検査は不要でいいかもしれませんと仰ったのです。
その後に、検査結果の詳細が伝えられて、その言葉に納得しました。
頸動脈の片側はプラークが全く確認できない状態になっており、もう片方はほんの僅かにあるか…という程度でした。
ここまでくる道のりは、本当に長かったです。
小児喘息があったため、幼い頃から血液検査は毎回のように実施されていました。
発作の頻度が非常に多く、救急外来受診が多発していたことや、入院対応が必要なことが非常に多かったからでした。
当時は総コレステロールだけの表記でしたが、ずっと250mg/㎗を超えていました。
因みに、総コレステロール値が正常化した時は体が猛烈にだるくて、ひどい時は微熱が数週間も続いていました。
白血球数などに大きな変化はない状態でした。
実は今も同じで、診断が確定した副腎皮質機能低下症の症状がひどくなり、血漿コルチゾール値が下がると起きる現象でした。
1~2㎍/㎗程度で、総コレステロール値はやっぱり150mg/㎗程度した。
この数値がもう一桁下がった時は、総コレステロール値で120mg/㎗だったから、見事に連動していました。
結局、幼い頃から難病があったということです。
小学4年生時に可能性を指摘してくださり、その意味が伝わる説明を検査結果とともに話してくださった女医に感謝しています。
その時も、やっぱりナトリウムは正常でカリウムだけがLowでした。
これまた、未だに自発のコルチゾールが減ると、同じ検査結果になることが非常に多いです。
34歳の頃から、コレステロール値がHDLとLDL表記が追加されました。
この頃のL/H比はほぼ1でした。
脂質異常の治療を何らせずともこの値だったので、治療の必要はないと診断されていました。
この比が崩れたのは、恐らく甲状腺機能低下症の症状が悪化したことが原因と思われます。
急に体重が増え、更に動けなくなり、この比が崩れました。
それでも、頸動脈エコー検査を初めて受けてから5年ほどは、プラークは一切検出されませんでした。
検出されるようになったのは、ここ10年くらいでした。
スタチン系の脂質異常治療薬で横紋筋融解症に伴う筋肉の激痛が発生する身だったので、この系統の処方薬は継続服用できませんでした。
過去に同じ疾病の患者や担当医との会話で、ナイアシン系脂質異常治療薬が効果を上げることを知っていたので、服用し続けていました。
因みに、チラーヂン服用開始の方が早い時期だったのですが、これだけで改善することはありませんでした。
服用開始から、ほぼ6年くらいかな。
まずL/H比がほぼ1に戻り、中性脂肪値も激減しました。
それ以来、毎年のように頸動脈エコー検査の結果で、薄皮を剝ぐような微々たるプラークの改善はありました。
ただ、ここ2年ほどは、劇的に改善していました。
AVI/PWV検査で、実年齢より20年も若い血管年齢になっていたことも、本当に驚きでした。
因みに、BMIは22近辺です。
副腎皮質機能低下症がひどくなると、20を下回りそうになります。
ビックリするくらい、短期間に、一気に体重減少が続きました。
指定難病をたくさん抱えているので、検査がなくなるかもしれないほど改善したというだけで、大喜びでした。
人生で、こんなことは、本当に滅多になかったですから。
筋注で行われていた減感作療法で、ブタクサに対するアレルゲン反応が消失した時以来かもしれません。
健常者比較でマイナスがゼロになって大喜びを繰り返している人生ですが、それでも嬉しい私でした。