ほんの少し前に、耳にした出来事です。

 

我が子の同級生たちの越境お試し受験の結果が、散々な様子でした。

 

我が子の提出書類を受け取るため、そして中学受験のための欠席中の提出物や連絡事項の確認で学校に出向いたのですが、よい話が驚くほどないことに驚きました。

 

むろん、教諭にそんなことを尋ねた訳ではなく、されたわけでもありません。

 

 

同じように提出書類の受け取りなどをしに来られていた父兄や、PTA関連で学校にいた母親たちの話が聞こえて知った次第です。

 

埼玉県や千葉県に越境した、偏差値上は確実に合格するであろうと見込んだお試し受験先の結果が、複数受験しても撃沈多数という話だったのでした。

 

昨年度の、女子校から共学校に移行した中高一貫校の偏差値大暴騰のような、学校側が需要と供給をミスリードした事例がまた起きたのかと思うほどの、中学受験の恐ろしさを感じさせられました。

 

職員室前で書面受け取りの順番待ちをしている間、今度は東京都内の受験先が不合格だった場合、上記の両県の私立中高一貫校に合格しているので、母親と子供だけ転居して通うための転居先探しもしているという話まで耳にしました。

 

 

その子について我が子から聞かされたことですが、子供の学習環境を整えるため、数か月前から別宅を借りて母子で籠って学習しているということでした。

 

今まで通りの塾通いに、苦手科目克服のために専門の家庭教師もついていると聞いたこともありました。

 

しかも、その子に「あなたにはこれだけの費用をかけて勉強させているのだから!」と、具体的な金額を知らせていると聞いた時も、本当に驚きました。

 

かなり前ですが、我が子が受験費用がどれくらいかかるかを質問してきたのですが、この話のきっかけは同級生のこのボヤキ話の相手をしたことでした。

 

この同級生自身、どうやっても成績が上がらないから悩んでいたそうです。

 

 

更に…。

 

既に書面受け取りと連絡事項確認を終わらせた同級生の母親たちが、廊下で井戸端会議を始めました。

 

何でも、PTA役員が「偶然」にも担任の机にある書類を目にして「しまった」そうで、我が子がどこを受験するかがわかり、その井戸端会議で言いふらしていました。

 

挙句の果てに、決まり文句の「塾にも行ってないんだから、受験自体がお試し受験でしょ」という主旨のセリフまで聞きました。

 

因みに、首都模試受験は五年生からで、徐々に四谷大塚など難易度の高い模試に移行していたのですが、受験会場でお目にかからなかったからか、ご存じではない様子でした。

 

首都模試を受けたら、首都圏の中高一貫校を紹介する冊子が送られてくるので、私のように頻繁に学校見学に行けない人にとって、とても便利でした。

 

首都模試を利用している間に送られてきた冊子は、毎回、隅から隅まで読んでいました。

 

模試受験費用に含まれているのでしょうが、感謝していました。

 

 

我が子は通学先で、模試の成績開示をしていなかったようです。

 

こういう時に居合わせた母親たちの話を耳にすると、我が子の守秘性の高さを感じました。

 

そうであるから、私のことを含めて、あれだけ上から目線の見下しトークをしていたんだということを改めて認識しました。

 

 

大丈夫ですよ。

 

恐らく、卒業式では私がいても存在に気がつかないくらいだろうし、二度と会話することすらありませんから。

 

「そんなことを言わなくても」と言っていただいた母親様には、感謝いたします。

 

返す刀で「話したことないし、これからも関わることがないから」と見下しトーク連発だった母親様方は、まさにその通りです。

 

子供の受験発表が終わったら、打ち上げの飲み会をなさることまでお話しされていました。

 

祝杯を上げられたら、いいですね。

 

でも、どんな結果であれ、努力を積み上げたのはお子様自身なのですが。

 

もしかして、お母様方も中学受験するのでしょうか…ね。

 

 

我が子に卒業式で着用する背広(スーツ)のことを尋ねたら、今持っているものが着られるからそれでいいよということでした。

 

卒業式の後はどうするかを尋ねたら、「すぐに帰るよ」とのこと。

 

卒業生同士で何かするなら伝えてほしいことを話すと、「どこにも行く予定はないよ。さっさと帰って、中学に向けた勉強をしたいから」と言った後、実家に帰省したいから、その日程把握と入学準備はお願いしますとのことでした。

 

「卒業式が終わって、もし気が変わったら伝えてね」と話すと、「卒業式って、必ず出なきゃダメなのかな。必要がないなら休みたいんだけど」と話し始めました。

 

さすがに妻が「卒業式くらいは出席しとき」と口をはさみました。

 

卒業証書は郵送で受け取った私からすると、その合理性は理解できたのですが(汗)。

 

どうせ出席したところで、「はぁ、これで終わり。次だなぁ…」という思いをかみしめながら、立っているか座っているかだけですからね。

 

 

必ず未来は今日になります。

 

受験結果がどう転ぼうが、明日は必ずやってくる。

 

さてさて、また家事と我が子の学習準備です。