便器に付着した尿石などの汚れは、通常のトイレ洗剤では落ちません。

 

かなり前からですが、クエン酸溶液を入れたスプレーを準備していて、家族が用足しを済ませた後に「トイレはしばらくしてから使ってね。掃除をするから」と伝えて、便器などにクエン酸溶液をふりかけます。

 

化学式からして当たり前なのですが、気持ちよいほど溶けてしまいます。

 

トイレの手洗い水を受ける部分も同じです。

 

水道水に含まれている鉱物成分(ミネラル)が付着していて、クエン酸溶液に溶かされ、汚れが落ちていきます。

 

 

夏休み前に、子どもの自由研究で「トイレの汚れを酸で落とす研究」って面白そうでしょと声をかけたら、既に自分がやりたいものがあったので、遠慮しますという流れになりました。

 

ただ、わざと汚れの蓄積を待った後でクエン酸をかけて5分ほど経過した様子を見せたら、食いついてきました。

 

これを使い古した歯ブラシで軽く磨くと、更にきれいになります。

 

化学の立派な入口でした。

 

 

子どもの自主学習はとっくに原子の世界に入っていて、素粒子の構成などに関心を示していました。

 

それでも、トイレ掃除を使った化学実験は非常に面白いと感じてもらえました。

 

同様に、重曹を溶かした重曹水で電子レンジを掃除する方法も、「じゃあ、汚れは酸性の物質なのかな」などと食いついてきます。

 

ここから先は、子ども自身が自ら調べる世界となります。

 

 

そうそう、夏にしっかり使った衣類で、どうも臭いがしっかり染みついたかなぁ…というものを、クエン酸洗いしたら見事に臭いがとれたということも、非常に関心を示してもらえました。

 

かつ、柔軟剤を使わずとも、その代わりになるとか。

 

他にも探して、しっかり楽しんでもらおうと思っています。

 

 

別に夏休みのような長期休暇ではなくても、このような実験は子どもの強い関心事となりますからね。