熊谷守一美術館。 | Heavy cloud no rain.

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お散歩、お散歩、楽しいなぁ。

3連休初日。

天気が良くて、(良すぎて?気温が高すぎる気もしますが・・・)散歩へ出掛けました。



よく見るyoutubeチャンネル、「山田五郎 オトナの教養講座」で2代目アシスタントをしている瓜谷茜さんがオススメ!していた要町の住宅地にある「熊谷守一美術館」へ行ってきました。








【池袋モンパルナス】と言われた、アトリエ村文化が栄えた地に自宅を構え、ご本人亡き後、次女で画家の熊谷榧が美術館にし、2007年豊島区に寄贈。
その後、区立美術館として公開されている、小ぶりで可愛らしい味のある美術館です。






この辺りに昔から住んでいる方が仰るには、家の前を通ると垣根の間から、絵を描いている姿が見えたそうです。






子煩悩ながらも、戦前は生活に困窮し5人の子供のうち3人を亡くした熊谷守一ですが、独自の絵を書き続け、世俗的な成功や欲はなかったそうです。






1階、2階が常設展示。
コンクリート打ちっぱなしの建物ですが、絵の展示と弱い光の組み合わせで、あたたかい温もりが伝わるような雰囲気でした。
(写真撮影はNGです。)






お土産に、見て気に入った絵のポストカードを購入して来ました。
上のポストカード「冬の海」は、千葉県太海の海を描いたものだそうです。
私の生まれ育った場所の隣駅なので、一気に近親感が湧きます(笑)


ちなみに、、、
「太海」→ 「ふとみ」と読みます。





初期のアカデミックな技法とは打って代わり、晩年はハッキリした単色の平塗り作品に変わります。

右側下の白猫ちゃんラブ
のんびり寛いでいる姿がたまりません。


猫柄の横はお盆にのった卵の絵。
デザイン的に良いなぁ~なんて呑気に眺めていましたが、解説によると、戦後の食糧難で21歳の長女が亡くなり、庭に放し飼いにしてあった鶏が産んだ卵を仏前に備えた時の絵だそうです。
背景を知ると、画家がどんな思いでこの絵を描いたんだろうか、、、想像すると胸が痛みます。





3階は貸出ギャラリー。
現在は「柴トラ夏子」さんと言う画家の個展が開かれていました。
(こちらは写真撮影OK)





↑柴犬と猫が街中を歩き回る作品が展示してありました。
その柴犬と猫の絵↓がインパクト大!!!



(題 ばいばい、またね)




(題 雪の日の犬)







猫好きの私には堪らないラブラブ
絵の前で自然と目尻が下がってしまいました(笑)


猫好きで、世俗的な欲がなく「仙人」と呼ばれた熊谷守一。
そんな「らしさ」を感じる、素敵な美術館でした。