次男は今週末から1週間の春休み。

寮は閉まらないので、夫のいるこの家に戻ってくる必要はない。


でも私は普通の母親になりたくて、つい聞いてしまう。


「いつ帰ってくる?」


次男は、

「じゃあ日曜日に帰るわ。」


わかったよー、と言ったが、私は『帰る』という言葉を使うのが結構辛い。


何故なら、私自身がこの家を自分のHomeだと思っていないから。


この家は以前私が所有していた家の2倍以上の大きさ。

州で屈指の金持ちが住む場所。

夫は買った以上の値段で細部までリモデルした。独身で開業医だった夫は、大金をこの家に注ぎ込んだ。


195センチの夫専用の家はとても居心地が悪く、今でも私は自分のHomeが欲しくてWebサイトをサーフィンする。


息子達と3人で住んでいた家は、ごく普通のスリーベッドルームで、小さかったけれど幸せだった。


あの幸せを覚えているから、息子達を煙たがる夫と暮らすこの家をいつも出たいと思っている。

息子達にこの家に「帰っておいで。」というのは胸が苦しい。


次男にとっては、ここは4年間住んだ家。

冬に大学から戻ってきた時自分の使っていた部屋に入って

「これが実家の匂いかー。」


と言った。

それを思い出すと辛い。

ここを実家と思うんだな、と。


経済的に50歳まではこの夫といた方がいいだろうな、と思う。


息子達を警察にレポートする白人年寄り夫(息子達は知らない)。

私はいつまでこの夫といたらいいんだろう。


次男が戻ってくる1週間、何事も起きませんように。

キックアウトされた長男は卒業旅行に行くから心配なし。でも私は長男のHomeでもある。


自分のHomeが欲しいし、息子達のHomeでありたい。


いつか叶うかな。

でも叶う時はまた離婚裁判かぁ。


あれは、、避けたいよなぁ。