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過去記事を掘り下げるSWユーチューバー

今週のスターケースチャンネル

ココだけの話は、

定例の土曜日(5/27)午後11時には公開されず、

結局、30日の火曜日の午後9時にプレミア公開された。


2023/5/30

 

 

今回の動画には私の出番は全くなかったので、

となれば過去動画関連で補足説明に努めよう。

 

この記事(日本人限定知識をひけらかすSWユーチューバー)で、

「ミレニアム・ファルコンのデザインはハンバーガーが発想の元」という定説は、

一般的には広く認知されているが、

 

デザイナーのジョー・ジョンストンはインタビューに応じ、

「それって都市伝説の類(たぐい)じゃないの?」と否定した。

 

これと関連して、

ファルコンはたしかにピザも連想させるが、

 

その結びつけはあくまでも後付けで、

関係者(ルーカスフィルム社員やILMのスタッフ)からの直接証言にはついぞ行きつかず、

ジョージ・ルーカス展」1993/7/30〜9/27

「アートオブスター・ウォーズ展」2003/6/24〜8/31

 

同展主催者の H氏の主張以外に聞いたことがない。

 

 

 

さて、翌週の記事(模型展示会をうろつくSWユーチューバー)で深掘りした、この内容。

 

hitac

>ミレニアム・ファルコンのモデル
自分が聞いた話では、イギリスからの帰りの飛行機の機内食のハンバーガーが元って事になってましたね
イギリスに行ったら隣のスタジオだかでITCのスペース1999の撮影やってて、
SWの「海賊船」にそっくりなイーグル号をみて、これはそのままじゃ使えんってショックを受けたって話の
ファルコンのコクピットが右にはみ出てるのは、ハンバーガーのパテがはみ出た様がイメージだとか
 
このたび家探ししていたら、ファルコン=ハンバーガー説の起源にめでたく行き着いた。
 
サンスイート著、
私が翻訳した最初の書籍、
「偉大なるマーチャンダイジングへの歩み」

 

 

 

の23〜24ページにはこうあった。

 

 

ミレニアム・ファルコンは(中略)、ルーカスの好物の食べ物に似た形へと姿を変えることになった。

ファルコンは、《空飛ぶハンバーガー》とよばれることさえあった。

実際、ルーカスが初めてケナー社を訪問した時に、シンシナティの超一流のフランス料理のレストランで、たったそれだけーーハンバーガーそのものーーを注文し、彼はその玩具会社の社員達に、まさにバーガーこそが大切な役割を果たし、それを発想の元にしてファルコン号はデザインされた、と語っている。

ルーカスが案内役に告げたところによれば、コクピットの部分は、片側にはみ出したオリーブのイメージだそうである。

 

 

というわけで、デザイナーのジョンストンは、

ston

台所の流し台に無造作に放置された皿を眺め、

これを上下アベコベに積み重ねればファルコンの基本形になるぞと思いついたが、

それを公表したのは2022年のディズニー配信特番「ライト&マジック」が初。

↑完成したファルコンのモデルに塗装を施すジョンストン。

 

ちなみに同番組の中でファルコンを「ポークバーガー」になぞらえたのは、

ジョン・ダイクストラ。

ダイクストラ+ギャラ

 

ファルコン号のデザイン変更に迫られた際、

 

原型モデルからコクピット部分と

レーダーディッシュだけは

せめて引き継いで欲しいと懇願したのは、

ILMモデルメーカーのグラント・マッキューン

buroke

27

koreya

 

サンスイートは「偉大なる」執筆の際に取材依頼をしたものの、

なぜかあいにくジョンストンからの返答はなく、同氏は1992年当時はSWから距離を置きたかった模様。

 

だからルーカスもジョンストンの本意など知らず、

ケナーの社員の前では「ファルコンの元ネタはハンバーガー」などと知ったかぶりをこいていた。

自分の作品だけに自慢したかったんだろうし、ルーカスにも愛着や誇りが湧いていたことを示すものなんで別にしかたないですけどね。

 

ということで、今回の深掘りはここまで!