『世の中にたえて桜のなかりせば』
2022/2/9 東映本社 第二試写室
試写を観た時には、まだ主演の宝田明氏は健在だった。
それから一月が経過し、
3/14には、午前0時31分、肺炎のため都内の病院で死去した。87歳。
というわけで、はからずも宝田氏の遺作となってしまった本作、
小品ながら、なかなかの良作で、
なにしろダブル主演の岩本蓮加(乃木坂46)の個性と役柄が合っていた。
劇中で彼女の魅力がグングン増していく。
岩本は乃木坂46の3期生で、同期最年少。
アンダーがメインながら、
21stシングル「ジコチューで行こう!」で、福神として初の選抜メンバーも務めた。
グループ内でのポジションや役どころは、最年少ながらもしっかり者で、
同期でも(与田祐希のような)年上のメンバーにも率直に意見して、
その歯に衣着せない勝ち気な姿勢に誰もが一目置く…と言った地位にある。
個人的には美女揃いの乃木坂では3期だけでなく、
(賀喜遥香や弓木奈於といった)粒ぞろいの4期と比しても目立った存在ではないが、
5期のトンデモメンバー、
育ちの良さからおっとりしているのが、独自のポジション築きに貢献もしているのだろう。
私は本作『世の中にたえて桜のなかりせば』を見応えのある佳作として堪能しましたよ。
宝田氏の見納め作としても、
ぜひご覧ください。
4月1日から公開です。
そうそう、岩本蓮加の女優デビューとほぼ時を同じくして、
どうやら私も、ユーチューバーとしてデビューするみたいですよ。
ごひいきに!