※なるべく他のブログレビューや記事では読めない内容をこころがけてはいますが、
あくまでも自分の目に触れる範囲で、ですので、
どこかと重なる場合はご容赦ください。
2021/10/16(土)
「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」
第13話「狙われた隊長 〜マルゥル探偵の事件簿〜」
「トリガー」全26話の折り返しとなる13話でもあり、
基本的には単なる変則的な総集編だが、
どっこい、やっつけ仕事に終わらない、
独立エピソードならではの工夫がある。
メトロン星人の子どもマルゥルは回想シーンで、
<GUTS-SELECT>タツミ セイヤ隊長(演:高木勝也)と、
合意の握手を交わすが、
タツミ隊長はふと我に返り、
「手、あんのか?」と尋ね、
マルゥルに「あるわ!」と返される。
マルゥルのギザギザ突起状の手先が、
袖口風のやわらかい布製になり、
そこから白手袋の5本指が見えているのは、
第13話以前から公表されてはいたけれど、
そもそも<GUTS-SELECT>隊員の中で、
もっとも注目度が低い?こともあり、
そのことに気づいた人は、ほとんどいなかったんではないか。
このギャグは、
本家メトロン星人の手が、硬質ギザギザ突起状だったことに起因している。
もっともマルゥルを待つまでもなく、
メトロン星人Jr(ジュニア)の時点で、すでに手先はフニャフニャ化していたが。
この問題は、同じ「ウルトラセブン」内では、
ゴドラ星人。
もっとさかのぼれば、
千束北男名義の脚本で心血を注いだ、
バルタン星人にも通じる、
細かな手作業に欠かせない、
指先のないこんなメトロン/ゴドラ/バルタン等々の手で、
宇宙船やロボットを建造したり、
文化/文明を築けるのだろうか、
という疑問に、
マルゥルの「隠し手/隠し指」は答えてくれたような気がする。
13話のこのシーンには思わず笑ったが、
現在のテレ東ニュージェネウルトラマンのスタッフには、
ギャグセン(ギャグのセンス)にすぐれた脚本家もいるらしく、
「ウルトラマンクロニクル ZERO & GEED」
の第17話「君の名は朝倉リク」(2020.05.02 放送)にも笑ったし、
最近の「ギャラクシーレスキューフォース ボイスドラマ」は、
もっぱらギャグ方向に振れているので、
どうやら仕掛け人は、
脚本家の足木淳一郎氏らしいことは特定できた。
今日はここまで。