グリコ森永事件を思い出す『罪の声』 | アディクトリポート

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本日のおつとめ

 

2020/11/7

 

 

 

ここからが本題で、

 

グリコ森永事件を思い出す『罪の声』

2020/11/5 TOHOシネマズ池袋 スクリーン7 E-15

 

TOHOシネマズのポイントがたまったので、

10/30公開の映画は、

『とんかつDJアゲ太郎』か、

『罪の声』のどちらかを見ようとは思っていた。

 

しかし、なかなか上映時間と都合がつかず、

11/2の月曜日にも、

花束みたいな恋をした』(2021年1月29日公開)

 

2020/11/2 京橋 試写

 

の試写の前にどちらか1本でも観るつもりが、

どうにもそうはならずで、

ようやく3日後の木曜日に。

 

ただし近場の西新井でも時間が合わず、

11457

だったらTOHOシネマズ池袋に、

ようやく初めて行ってみるかと。

 

劇場の印象は、

いつもと変わらぬTOHOシネマズ。

 

なにしろここから徒歩5分のところに、

洋画大作公開がメインのグランドシネマサンシャインがあるため、

TOHOシネマズは、上映作品を邦画/アニメ中心にして、

住み分けを図っているらしい。

 

さて、『罪の声』の感想は?

 

私はテレビは見ないので、「逃げ恥」(2016)が大ブームの時もまったく視聴せず、

「岡村隆史のANN」で、

星野源の名前は知っても、顔は知らなかった。

 

 

 

 

やがて映画館で『引っ越し大名!』の予告を観て、

「星野源って、なんて目が小さいんだ!」

と驚いた。

 

 

 

 

『罪の声』の劇場予告を見てもやっぱり、


 

あらためて星野源の目の小ささに驚かされる。

いや、別に本人にはなんの落ち度もないんですけど、

一度気になるとそこから抜け出せない意識ってあるじゃないですか。

 

先週10/31の「王様のブランチ」の映画コーナーをたまたま見たら、

映画『罪の声』を取りあげていて、

星野源がゲスト。

 

それを見て、映画は観た方がいいなと直感。

取りあげられていたのは、

『罪の声』が、TBS系(制作会社がTBSスパークル)だったからと判明はしたが、

実際に見て、

非常にギュッと中身が詰まった142分=2時間22分。

 

全くアクビも出ず、

ずっと集中し続けたまま、

濃密な鑑賞を終えました。

 

 

筋立てから察するに、

「これは原作(未読)の勝利でしょ」

と思ったが、どっこい、

こんな感想もありました。

 

【映画って素晴らしい】

原作は3年前に読みました。面白い話だったのですが、登場人物が多く関係が複雑なのと、地味な話なので映画化は難しいのではないかと思ってました。
なので今回映画を観に行くにあたってあまり期待はしていませんでした。
驚きました。脚本の力なのか監督の力なのか役者さんがすごいのか…おそらくそのすべてだと思いますが、久しぶりに映画を観て「映画っていいな」と思わせてもらいました。

 

——とのことらしい。

映画は構成の妙で、話の並べ方が抜群の劇的効果を上げている。

 

(フィービー・ケイツが表紙の)映画雑誌「スクリーン」が絶妙です!

 

いつもながら、本作をけなす人の気が知れません。

 

『罪の声』は、一応、(以下・内容に触れています:赤字部分

  • テープを巻き戻すと、前後の音楽は抜かされ、絶妙の台詞タイミングから再生される。
  • 波形ファイルを、どうして星野源は、ギンガ、萬堂をスキップして、3つ目のホープなんちゃらの、自分の子ども時代の声を再生したのか?
  • 星野源の実直な人物の悩みや葛藤の演技がお粗末。
——等々がたしかにあるっちゃあるが、
だからって☆1つとか2つは、さすがにヘンじゃないの?

 

これまで何かのパクリでガッカリしかなかった、
佐藤直紀の音楽も今回は良かった。
 

 

ところで原作者(塩田武士)は、

 

塩田は大学時代にグリコ・森永事件の関係書籍を読み、脅迫電話に子どもの声が使われた事実を知って、自らと同年代のその子どもの人生に関心を抱いたという。そこからいつかこれを題材とした小説を執筆したいと考え、新聞記者を経て2010年に小説家になった際に編集者に相談したところ、「今のあなたの筆力では、この物語は書けない」と言われ、さらに5年を待って執筆を開始した。執筆に際して、1984年から1985年にかけての新聞にはすべて目を通している。作中の犯人は「フィクション」だが、各事件の発生日時、犯人による脅迫状・挑戦状、事件報道は「極力史実通りに再現しました」と単行本の著者コメントには記載されている。

 

 

 

——とのことなので、

映画を観た私も、

当時を思い出しましたよ。

 

特に、

江崎グリコ社長誘拐事件

1984年3月18日21時ごろ、当時兵庫県西宮市に居住していた江崎グリコ社長江崎勝久の実母宅に拳銃と空気銃を構えた2人の男が勝手口を破って押し入り(家の外には車の運転手役の男がおり、犯行は3人組の男が実行している)、同女を縛り上げて社長宅の合鍵を奪った。2人組はそのまま隣家の社長宅の勝手口から侵入、社長夫人と長女を襲い、2人を後ろ手に縛って脇のトイレに閉じ込めた。その後、2人の男は浴室に侵入。長男、次女と入浴中だった社長を銃で脅し、全裸のまま誘拐した。夫人はこの後、自力でテープをほどいて110番通報。

 

その後、誘拐事件は急展開する。事件から3日後の3月21日14時30分ごろ、国鉄職員から110番通報を受けた大阪府茨木警察署によって江崎が保護された。江崎の証言によると、大阪府摂津市の東海道新幹線車両基地近くを流れる安威川沿いにある治水組合の水防倉庫から自力で抜け出したとされ、対岸に見えた大阪貨物ターミナル駅構内へ駆け込み、居合わせた作業員達によって無事に保護された。

 

 

1984年3月11日公開の、『風の谷のナウシカ』を、

なうしか

丸の内東映パラスで鑑賞後、

朝日新聞の号外が銀座の交差点=宝くじ売り場のあたりで配布され、

グリコ社長の脱出を知った。

 

ということは、

映画をいつ、どこで見たのか、

このブログを始めてから克明に記録するようになりはしたものの、

さすがに昔の作品までは正確な鑑賞日の特定は無理だったところ、

『風の谷のナウシカ』だけに限れば、

丸の内東映パラス 1984/3/21(水)・春休み

 

と、『罪の声』のおかげで、

正確な鑑賞記録も確立するわけですな。

 

あなたの思い出と重ね合わせる意味でも、

映画『罪の声』の鑑賞をオススメします!