A・イェルチン訃報/劇場版エンプラデザインG/A・プロバート〈12〉
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本日のテーマは「宇宙戦艦ヤマト」で、
思いがけず、これ(2015年8月8日)と、それに先駆けての、これ(2015年5月21日)の続編。
「新戦艦大和画報」の情報は、
引き続き、色々入って来ているが★——
↓配布、拡散自由の、「新戦艦大和画報」フリー宣材パロディマンガ。
アラバマは正しくはBB-60のサウスダコタ級で、艦首中央に穴はない。
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BB-61はアイオワで、
アイオワ級戦艦には、艦首中央に縦長楕円の
↑画像はアイオワ級4番艦のウィスコンシン。
↓このページからパクリました。
つまりパロディマンガの「アラバマ」は、「アイオワ」の誤記というわけ。
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——★まだ試読会が開催中(26日の日曜日まで)なので、
「場所がわかりにくいのでご注意を」とのツイートです。
今回は「ヤマト」がらみの派生研究をば。
新大和の特長と言えば、
なんといっても、ゆうゆうと空を飛べる大型の三角翼。
「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気
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「宇宙戦艦ヤマト」プロデューサー西崎
「新大和を宇宙に飛ばす」ビジュアルイメージにこだわり、
宇宙空間では不用な飛行翼のヤマト装備を強行に主張。
メインデザイナーの松本零士は、
絵物語版「新戦艦」と同年、
マンガ版より2年早い1961年の「電光オズマ」版宇宙戦艦“大和”に、
小さな三角翼を各所に配していた過去があるものの、
今回のヤマトでは、戦艦大和のシルエットを崩したくなく、
また、新大和の翼のデザインセンスに懐疑的でもあったため、
「ヤマトの翼」のデザイン作業を徹底拒否。
↓失われていた初期資料が同人誌に掲載されていた。
やむをえずこの作業を引き受けたスタジオぬえ(の前身、CAS=クリスタルアートスタジオ)が、コウモリ風の翼を提案するも、
西崎は気に食わず、
新大和型のデルタ翼に差し戻されたらしい。
コウモリ翼の却下は★——
本記事のイラストの大半は、ブラスタルゴ氏のX-VANISHの転用です。
★——「そんなデカイ翼を、ふだんはどこにしまっとんねん?」
という収納問題が、決定的要因ではなかった模様。
デルタ翼だって、どのみち収納できないサイズだし。
(後年の玩具では収納機構を備えたものがあるが、艦内構造は分断されてズタボロになる)
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そもそも新大和が、
収納問題は何も考えていない、
平滑な翼だった。
↑試読会の会場に展示されている、新戦艦大和の新作モデル。
さすがに今回の復刊に際し、
↓上田
多段スライド式の収納展開方式を提案している。
収納機構に併せ、
翼後縁にジェット推進器が並んでいるため、翼にもけっこうな厚みがある。
関連記事が、25日発売のモデグラ8月号に掲載予定。
ひるがえって宇宙戦艦ヤマトは、
自在変形メカ全盛の現代にリメイクする、
「2199」が絶好の替え時だったのに、
盲目的に前例の踏襲で終わってしまった。
そこでデルタ翼にこだわるのはやめて、
昨年ようやくその存在を知った、
コウモリ型の翼に触発され、
新たに発掘されたボツ設定を元に、
ほりかー氏が制作した、コウモリ翼ヤマトの模型。
今さらながら、大気圏で飛べそうなヤマト水平翼を考案してみた。
細長い板状のパーツは、艦側面の装甲板を有効利用できるなら、それに越したことはない。
元画像はこちら。
デルタ翼なら、面積を稼ぐためにも、
↓太目な艦の後半分の、筒を縦に割った部分を使うだろうが、
旅客機状の水平翼なら、艦前半を使う方がいい。
↓というわけで、
まずは使う部分のアタリをつける(斜線部)。
この舷側の装甲板を、そのまま後にスイングさせても、
上面がえぐれた形になってしまい、
揚力が発生しないので、
ふだんは隠れている装甲板の裏側が、
反転して上面に来るようにひねる。
そもそもこの翼に揚力は期待されておらず、
安定翼に過ぎないと言う説もあるが、
その場合でも翼形状の前後は、
ここでの提案どおりが理想的。
スイングや回転軸は、
側面展望窓の横帯に、
溝(ガイドレール)を増設して、
移動させる。
というのはどうだろうか。
↑パーツの移動を示すだけの図なので、上面図の翼?にあるモールドは下側になるため、実際には見えない。
↓これをホウフツとさせるじゃん。
「ふしぎの海のナディア」のN-ノーチラス号は、
ヤマトのボツ設定、コウモリ翼案の復活では、
などとテキトーなことを書いたが、
元ネタは「怪獣総進撃」のムーンライトSY-3号だと、ご指摘を受けた。
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自分ではけっこう気に入っている。
というより、我ながら素晴らしい名案だとさえ考えている。
誰か模型化して下さい!
この記事を書いている間に、補助翼のアイディアも浮かびましたが、
妄想にこれ以上つきあわせても、ですので、
立体化希望の方にはお伝えしますので、ご一報下さい。
(いないか…)