久々に、場所の記憶。
この前、
「7月と8月が、二月(ふたつき)連続で(31日ある)大の月なのは、
シーザー(左)に対するアウグストゥス(右)の嫉妬が発端」
と長年信じ込んでいたのは、
ラジオ番組が元ネタだった。
----という話をしたが、
「紅茶は緑茶用の茶葉が船で輸送中に変色し、
廃棄するのももったいないと、
ためしに飲んでみたら、けっこうイケたのが、
そもそもの始まり」
----という説も長年信じていた。
こちらは、
「世界ものしり旅行」(1971年10月1日~1974年12月31日)
というテレビの5分帯番組で、
こう説明されていたのを覚えているから。
そうじゃないと知ったのは、ずっと後で、つい最近のこと。
(以下、Wikiより)
「もともと東アジアにあった茶の葉が、ヨーロッパへの輸送中に発酵してしまったことから紅茶が生まれた」や「中国人が発酵してしまって売り物にならなくなった茶葉を西洋人に売りつけた」というのは俗説である。前述の通り、紅茶における発酵は、茶葉に含まれている酸化酵素による発酵である。すでに製品として仕上がっている茶葉が、ヨーロッパへ運んでいるうちに発酵して紅茶になる、ということはない。
「世界ものしり旅行」は、関東から1972年の4月に福岡に引っ越したら、
RKB毎日では「ウルトラマンA(エース)」の直前に放送されていて、
TBSではこの時間帯に見覚えがなかった(1時間放送時間が早かった)ので、
けっこう印象が強い。
小学校の5~6年の2年間(1972~1974)は、
福岡県南区長住(ながずみ)に住んでいて、
通っていた長住小学校の校舎からは、
現在の長住小学校。印象は当時とさしてかわらない。
油山(あぶらやま)が見えていた。
↓城南区から見た油山。
福岡は九州でも盆地なので寒暖の差が激しく、
冬には雪が降る。
小6だった1973年末か74年初頭の冬に、
校舎の窓から油山に雪が積もるのを見かけて、
放課後に友人3~4人と自転車で山登りを決めた。
↓愛車はブリヂストンのアスモ。
カタログの大判画像はこちらで。
なんでこの年と特定できるかといえば、
自転車の車種もさることながら、
めったに足を運ばない途上の雑貨店で、
アオシマのプラモ、
雷神号(ライジンゴー)を見かけたのを覚えているからだ。
イナズマンのライジン号の立体製品(玩具・模型)といえば、
ポピニカが有名だが、
プラモもあって、
↓しかもアオシマと
パッケージの商品名は、「雷神号」と漢字表記。
バンダイ版も、商品名は漢字表記。
↑バンダイの2社から競合で発売されていた。
さすがに
↓アオシマは地上走行形態、
↑劇中の飛行モデルの鮮明な写真がみつからないため、ポピニカで代用。
↑バンダイは飛行形態と棲み分けてはいたが、
とにかくこれ以降、40年以上を経過した今に至るまで、
アオシマ版の雷神号は、
2度と目にしたことがない!
同じアオシマでも、ミニ“雷神号”のついた(電光)イナズマンなら、
↑ミニ雷神号は、飛行形態の方をモデル化。
↓劇中の飛行形態のライジン号がポピニカに酷似しているのは、撮影用モデルもバンダイが制作していたから。ポピーはバンダイのキャラクターブランド。
まだ時折市場に出て来るみたいだが、
雷神号の方は、箱だけをゲットしたり、
所有していてもとてももったいなくて、組めなかったり、
1度ヤフオクに出ようものなら、7万円を越えたりするらしく、
その希少度においては、
野村トーイのヤマトプラモの比ではなさそうだ。
中身のパーツの写真なんて、今回検索して、はじめてお目にかかりましたよ!
そういやバンダイ版も、完成作例は見たことないなあ。
……。
何の話だっけ?
ああ、そうそう、油山だ。
油山は、山頂まで車道が整備されているので、
今も当時も、油山はバイクの格好のツーリングスポットらしい。当日も数台見かけました。
雪で時折スリップしながらも、
日が暮れきらないうちに帰宅できた。
夕焼けの色が、強烈な真っ赤だったのを覚えている。
学校の教室の窓から見える山に、
その日のうちに登って、
日が暮れる前に戻って来られる環境なんて、
そうはない。
多感な少年時代に長住小に通えたのも、
ラッキーだったんじゃないかな。
それから30年後の2001年。
関東に戻り、千葉県の私立高校の教員として、40歳の頃、
修学旅行の引率で、長崎にいたときの話。
生徒のサキさんが、
「母は九州出身なんです」
「オレもいたんだよ。福岡の南区。ナガズミっていうところ」
「ええっ、たしか母もそうですよ」
後で聞いたら、同じ長住小学校の、同学年だった!
卒アルには、サキさんのお母さんと、オレが両方載ってるわけだ。
高2の娘がいてもおかしくない年齢って事か…。
それからさらに13年。
4月で53歳なのに、いまだ独身…(遠い目)。
まあ、相変わらず、「ライジン号のプラモの完成品が見たい」とか、言ってるようじゃねえ。
アオシマ版の箱に添えられた完成見本から判断すると、
↓地上走行形態を完全再現ではなく、飛行形態の要素も盛り込まれているらしい。
↑ミニ雷神号の単品売りの箱。
「校舎から見える風景」は、そのうちにまたやります。