
ペプシやコンビニのキャンペーンがあって、

劇場はコスプレとライトセーバーであふれかえるのが当たり前だから、
映画が公開されれば、条件反射的にグッズを買い集め、コスプレすることに疑問すら感じない若い人はきっと、旧三部作の昔から状況は似たようなもんだったんだろうと思ってるかも知れないけど、実態はまるで異なった。
アメリカの事情
まずは1作目の『スター・ウォーズ』(1977)

ネットのない時代、口コミ人気のありえない、公開初日から長蛇の列だったのはなぜか?
元々の公開予定が1976年12月だったので、
ノベライズの初版はこの時点で発売されていて、

『スター・ウォーズ』は、半年で期待されるタイトルに成長していた。
もちろん、コスプレなんて、まだ影も形もない。
空前のヒットから、同年中にドン・ポスト・マスクから、
ポリ製のダース・ベイダーとストームトルーパー、

ゴム製のC-3POと、(植毛された)チューバッカが

発売されたが、
どれも成人男性の頭より皮一つ大きいだけだった。
この縮小のために、
せっかくドン・ポストのためだけに供給された資料写真も、

存分には生かされず終い。

↑顔面(マスク)はともかく、ヘルメット(頭部)が思い切り小型化されている。


微妙なニュアンスはあとかたもなく消え去りながらも、
あたらずも遠からずといった感じの、ストームトルーパー。


大きさ的にも、C-3POが最も実物に忠実な造形だった。


↑敵意むき出しの初期型(左)から、すぐに口を閉じた温厚なバージョン(右)に変更されたチューバッカ。
ドン・ポストがキャラを把握していなかったから、等といわれていたが、
↓造形参考写真がこれだったんだから、

当初の造形(口開けパターン)は、いわば当然の帰結。

これをかぶって、アメリカ人が『帝国の逆襲』に列をなしたかは知りませんが、
映画を観るのに、マスクをかぶり続けるのは、どう考えてもムリでしょう。
『帝国』公開の1980年には、帝国軍下士官の制帽が、シンキング・キャップ(Thinking Cap)社から。

メタルの記章にはしかし、EMPIRE STRIKES BACKとあしらわれているので、劇中そのままのレプリカではありません。
ファンクラブ限定の、ルークのベスピンジャケットが公式商品として販売され、

『ジェダイ』の1983年には、ハン・ソロのベストがこれに続きました。

茶色く写ってますが、実物はもちろん黒です。

コスプレで盛り上がる映画と言えば、『スター・ウォーズ』『帝国』だったかもしれないが、当時の既製品のマスクやコスチュームは上述の通り力不足で、ラストの寂寥感と、話の成り行きからするとコスプレがビミョーだった『ジェダイ』でも、事情は似たり寄ったりだった。
ベイダーのヘルメットといえば、お子様風のドン・ポストしか市販されていないという状況は1995年まで変わらず、誰もが映画劇中と同型のものを手に入れるなんて恐れ多いし、可能でも相当の高額だと予想された。
そこにやはりドン・ポスト社から、デラックスと称される、1000個限定版が登場。

価格は500ドル前後。
「S・サンスイート所有の『帝国』で12個抜いたマスクの一つからの二次型取り」との触れ込みだったが、ヘルメット(頭部)は『ジェダイ』ではないかと言われている。

1作目だけ、額のトサカがとがっていて、

『帝国』でかなり角が取れ、

『ジェダイ』で水平になったから。

↓3作バージョンの比較。

このペースで書いていくと話が終わらないので、次はストームトルーパーコスプレの件。
ストームトルーパーの全身コスプレの始祖は、
501部隊の創始者、アルビン・ジョンソン(Albin Johnson)とトム・クルーズ(※Tom Crewsだから、あのトム・クルーズじゃないよ)が、1997年に〈特別篇〉上映劇場に繰り出した自作コスチューム。
その後色々あって(笑)、2002年のSWC(セレブレーション)2の時には不揃いだったトルーパーのコスチュームとヘルメットが、

2005年のC3の時には、ほぼ完全に同型に。

そのまま現在に至る。
次回は日本のコスプレ事情の予定。
今日のおまけ

元来は「21エモン」のキャラ、ゴンスケ(左)は、現在も劇場版ドラの最新作『ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~』に、何度目かの客演中。
よく似たアメリカのお友達(笑・右)に話しかけ中。