今回の
「模型は腹を見ろ!」
は、もっぱらROKUGENさんの作品に的を絞りたいと思います。
※なお、画像はご本人のブログ他、様々な方のものを勝手につまみ食いしましたが、お読みいただければ、そうしないと構成できない記事だったことはおわかりいただけると思います。
「けしからん!」という方はご一報いただければ削除いたしますので、
事後報告のお詫びと併せて、ここにお知らせしておきます。
ROKUGEN氏と言えば、
昨年のどろおふで、全長40センチのフルスクラッチ、ブロッケード・ランナーで来場者の度肝を抜いたが、

あまりにも精緻を極めたそのすごさは、たかだか会場で遠目で眺めたくらいでは、
(自分も含めて)把握しきれないのが本当のところ。
幸い今年も展示され、ROKUGEN氏ご自身が展示台から取り外して、
見せてくださったのは、やはり腹(船底)。

↑この画像は、ブログ掲載のものの天地をひっくり返しただけです。
上面や側面と同等か、もしかしたらそれ以上の手間暇がかけられている。
制作に取り組む前に、40センチと模型のサイズを決めたため、流用パーツは一切使えず、
ひたすらプラ材を切り刻んで、ディテールを貼り付けていくしかなかった。
同じ形状の部分が複数あっても、部品を型取り複製しないのは、異種の素材だと同じ接着剤が使えないためなんだとか。
もはや制作とか工作と言うよりは、業(行)に近い世界ですね。

※画像と本文は関係ありません。
もっともご本人は、苦行とはとらえておらず、楽しんでらっしゃいましたけどね。
そんなストイックなROKUGENさんの今年の作品は、
まずはリパブリック・ガンシップ。

元はドイツレベルの、約1/72のイージーキット。

素組みすれば、↑まあこんな仕上がりです。
これがROKUGENさんの手にかかると、

劇中のイメージを損なわずに、この見事な仕上がり。
あらためて並べて比べてみると、

確実にROKUGENモデルの方がカッコよく、

そのうえ精度も格段に上がっていて、

さらに電飾も美しく、リアルさに貢献している。
2つめは、AT-TE。
これがライアン・チャーチのデザイン画。

劇中ではCGモデルだけでなく、

爆破シーンのために、大型モデルも作られた。

↑SWセレブレーション3に展示された、AT-TEの大型モデル。
↓くたびれた感じで、ようやく立ってる印象でした。

元キットは、またしてもの、ドイツレベルのイージーキット。

ROKUGENさんの手にかかれば、
↓これが、

↑こうなる!
イージーキットと比べりゃ、差が歴然で当然なのかもしれないが、

劇中のCGデータと比べても、

何の遜色もない。

↓雑なCGデータでは、ROKUGENモデルには太刀打ちできない。

3つめは、
LAAT/c(ラト/ラート・キャリアー)。
大半の人に、聞き覚えのない名前だと思われる。
別名、リパブリック・ドロップシップ。
劇中では、わずか2カットしか確認できず、


しかも当初は登場予定さえなかった。

↑(上)プロダクションペインティングの段階では、ガンシップが横並びに着陸するだけ。
この絵そのままの場面も劇中に登場するが、
(下)予告編の初期バージョンでは、この場面で後方に登場するLAAT/cはガンシップのままで、AT-TEを置いていかないものもあったらしい(未確認)。
単体では商品化に意味もないこともあってか、

↑商品名はリパブリック・ドロップシップ。
なぜかAT-TEではなく、フェルーシアに展開した兵員輸送用のAT-OTとセット。
レゴくらいしかメジャー製品の例がなく、
模型は皆無。
ペーパークラフトなら、あるみたいです。
そこでROKUGENさんは、
ガンシップを改造し、AT-TEと着脱可能にした。





AT-TEの円形の間接部とキャリアーのクランプ部が、強力なマグネットで接続する仕組みで、

定位置に来ると、独りでに抱きかかえられる形になる。


あまりに見事なできばえとカッコ良さに加えて、
劇中画面では凡庸で目立たぬ印象だったことまで思いだし、
このたびの立体化に際して、相当に美化や変更が加えられてるんだろうと思いきや、

むしろ逆に、かなり元デザインに忠実なことに、さらに驚く。

様々な参考資料にあたりつつ、

↑ゲーム用などの簡易CGデータでは、
忠実に引き写すところと、ばっさり切り捨てる部分の取捨選択が絶妙で、

↑とても太刀打ちできないのは、AT-TEと同じこと。
これまでほとんど顧みられなかった、新三部作のメカを、
魅力的なものに化粧直しすることに成功している。

↑機体最上部に鎮座する謎のユニットは、
↓本当に、こんなカッコいい形をしてるのか?

↓こちらはレゴの、同じパーツの部分。

ROKUGEN氏のブログによれば、「クロニクル」の画像を参考に、多少アレンジしているらしい。
さて、相変わらずダラダラ書き綴ってまいりましたが、
今回のお題は、
「模型は腹を見ろ!」
だったはず。
というわけで(?)、
会場でお目にかかったROKUGENさんは、
おもむろにAT-TEをひっつかんだかと思うと、
クルリとひっくり返して、
その腹を見せてくれたのでした!

↑この画像はヤタさんのページから拝借しました。
思わず、
「あっ!」
と声を上げてしまいました。
子どもの頃に、ダンゴムシの腹の部分を見た時や、
オトナになって、初めて女性の大事な部分を見た時のような(失礼)
驚きと衝撃がありました。
以上、前後編にわたってお送りした、
「模型は腹を見ろ!」
いかがでしたか?