Ameba人気ブログランキング
↑ありがとうございます！
前回は「トイ・ストーリー」（1995）
「同２」（1999）
を取り巻く、「わかってないな」を述べてきたので、
今回はようやく「トイ・ストーリー３」の、
わかってないなについて。
その唯一最たるものは、
「別に３Ｄの（＝飛び出して見える）必要はなくて、２Ｄでもよかったんじゃないの？」
（今風にいえば、「２Ｄでよくなくね？」）
というもの。
……ハァ…（ためいき）
★わかってないな〈その４〉★
ピクサーは３Ｄ上映への取り組みがＣＧアニメ業界では一番遅く、
それは、
うちは３Ｄなんて小手先芸に頼らずとも、話の中身で勝負できます！
という意見表明でもあった。
なんでそういう意地を張ったかというと、ピクサー作品を配給するディズニーと、一時期張り合う関係にあったから。
ディズニーは「ピクサーに負けずに、うちもＣＧアニメ」と、伝統のセル（風平面）アニメを廃止することにして★マヌケその１★、
ＣＧアニメ「チキンリトル」（2005）★マヌケその２★
「ライアンを探せ！」（2006）★マヌケその３★
「ルイスと未来泥棒」（2007）・これはマヌケじゃない
等々を粗製濫造。
案の定、すぐに行き詰まる。★マヌケその４★
打開策として浮上したのが、ＣＧアニメの３Ｄ上映で、
前述「チキンリトル」で試験的に、「ルイスと未来泥棒」は３Ｄ上映がメインになった。
そうこうしてるうちに、ディズニーがピクサーを吸収合併（2006年）
……ってことに表向きはなってるが、
実際は弱体化したディズニーをピクサーが乗っ取った。
新体制のもと制作された３Ｄ上映作「ボルト」（2008）は、ラセターの肝いり。
ピクサーの初３Ｄ上映作は、「カールじいさんの空飛ぶ家」（2009）
で、今年2010年の「トイ・ストーリー３」が、ピクサー初のＩＭＡＸ ３Ｄ上映作品となる。
……遅いよ！
日本でＣＧアニメのＩＭＡＸ ３Ｄ初上映作品は、2004年の「ポーラー・エクスプレス」（会社はゼメキスのキャッスルロック）。
次が「オープン・シーズン」（2006・ソニー）
で、ピクサー作品に話を戻すと、たとえば「カールじいさん」が３Ｄ上映の必要はさほどなくても、「トイ・ストーリー」（シリーズ）にはそれが充分にある。
というのも、これがオモチャの映画で、オモチャは平面ではなく立体だから。
「トイ・ストーリー３」は、ＩＭＡＸで吹替版でしか見ていないが、キャラクターの実感、手を伸ばせばそこにある感にはすさまじいものがあり、物語にかなりの説得力があった。
ただし日本では、ＩＭＡＸ館は現時点でわずか４館。
しかもスクリーンサイズはＩＭＡＸとしては最小の部類で、今回も偏光メガネを通しても充分に明るい画面が災いして、天井に光が照り返す場面が多くて気になったが、全国的には通常スクリーンサイズでの３Ｄ上映を観るしかない。
そんなこんなで、冒頭に掲げた★わかってないな〈その４〉★、
この内容なら、２Ｄ上映でもいいんじゃないの？は、根本的に間違っているといわざるを得ない。
作品内容については、なんの文句もございません。
※プチネタバレ
ラストよりも、一歩手前の絶体絶命の窮地の演出の方にこそ、ノックアウトされました！
※プチネタバレおわり
吹き替え陣は、「１」「２」のミスター・ポテトヘッドの名古屋章（なごや・あきら）が亡くなったため、辻萬長（つじかずなが）に交代したのはしかたないとして、ミセス・ポテトヘッドも、楠（くすのき）トシエから、松金よね子に交代している。
数ヶ月先行して、二本同時上映だった、「１」「２」の３Ｄ版（見逃しました！）から、そうなんですか？
だれか教えて！
以上、トイ・ストーリーにまつわる、「わかってないな」についてでした。
お楽しみいただけましたでしょうか？
人気ブログランキングに参加中。気に入ったらポチしてね。
