後半（正確には前編の末尾近くで初登場）には、ウルトラ忍者部隊が登場する。
基本的にはウルトラ軍団の白と黒を反転させた姿だが、
膝あては幅が狭い初代マン型。
（初出時のみ？＝同じ回のウルトラ道場門下生と同じ描き方なので、この回のみのエラーの可能性大）
……なのだが、これをもってして、ウルトラ軍団の銀の地肌と赤い模様を逆転させた姿と考えるのは早計だと思う。
↑なぜならウルトラ軍団の体色は銀地に赤の模様と決まっているから、
↓反転させれば、赤字に銀の模様となるはずなのに対し、
↑ウルトラ軍団の原図（左）を反転させて（右）、
↓色分けした模式図。※あくまでも私個人の憶測です。
忍者部隊初登場のコマでは、同じコマに描き込まれたゾフィー隊長との色の違いを表すためもあって、
↓後編ではのきなみ黒く描かれる部分が、
↓斜線で処理されているからだ。
↑つまりは、斜線部分は赤じゃないですよ、ってことがいいたいらしい。
※あくまでも私個人の憶測です。
後編では、どうせ白黒では色の表現に限界があると割り切って、斜線部分はベタ（黒）塗りになったようだが、
↑奥の忍者軍団がタラコ唇！
当時の「ジャングル黒べえ」（1973）や「サイボーグ009」（1964～）の008（黒人少年ピュンマ）に通じる表現からも、顔色が黒に設定されていたであろうことがうかがえる。
「忍者」であることも考え併せると、
ベタ部分は黒、白い部分は銀のつもりだと推察される。
※イメージです。
※余談だが、日本人にはキワモノあつかいの忍者、アメリカでは日本を代表する存在。
実際に現地で、「エイメイ、君は日本から来たんだよね。おれもニューヨーク時代には、ニンジャスクールに通ったもんさ」と、日本人としては、「違う～っ！」とツッコミを入れたくなる事態に出くわしたことがある。
さて、顔面が黒、もしくは赤等、とにかく基本体色の銀色でないウルトラマンといえば、今ならベリアルが思い浮かぶが、
↑『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』（2009）より。
今年末にも『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦！ベリアル銀河帝国』で再登場するそうですね。
本家円谷プロ謹製で（つまりテレビ番組か映画で）、顔が銀色でないウルトラマンというのは、1996年の映画「ウルトラマンゼアス」の赤い顔のゼアスや、
そのニセモノのロボットとして、映画「ウルトラマンゼアス２」（1997）に出てくる、黒い顔のウルトラマンシャドーまで登場例がない（よね？）。
「ゼアス」「同２」は、ウルトラシリーズ史上初の、企業タイアップウルトラマン。
Z95星雲“ピカリの国”出身という設定で、出身が同じ、ウルトラ出光人（ウルトラいでみつじん）の、
安心の使者「ウルトラマンHotto」、活力の使者「ウルトラマンMotto」、満足の使者「ウルトラマンKitto」の三人組は、
「ゼアス２」から10年後の、2007年に出光興産のテレビCMに登場した。
これ（シャドー）が呼び水となったのか、黒い（暗い）顔のウルトラマンは、「ウルトラマンガイア」（1998～1999）に登場する幻影ウルトラマンアグル以降、
劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』（2000）のティガダークやらなんやらと、
ティガダークは、ティガ本来の闇の姿だが、相反する闇の肉体と光の心を持つため、充分な能力を発揮できない。
めったやたらと登場するようになるが、
※書ききれないので、詳細はこちらを参照
たいていが悪者だったり、邪心を抱いた存在。
「ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth（2008）」という格闘対戦ゲームに登場する、カオスロイドＵ、カオスロイドＳ、カオスロイドＴなんてのまでいる。
↑こんなの、全く知りませんでした。
↓アトラクステージにまで登場してるし、
↓悪者・ニセモノウルトラマンで集合してるし！
最近のウルトラマンを、とても全て把握しきれない、第一世代のウルトラファン（初めて見たのは、「ウルトラＱ」本放送の、ナメゴンの回）なのであった。
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