もはやＩＭＡＸだけでなく、ＩＭＡＸ ３Ｄもデフォルト状態っぽくなってしまい、驚きも感心もなく、「全部こうじゃなかったっけ」という感じで、「手前にグンと飛び出してくる」というより、「画面の向こうに、うんと奥行きがある」といった印象のＩＭＡＸ ３Ｄ。
実写の３Ｄだと、１枚の撮影画像から擬似的に左右２枚の画像を作り出すが、３ＤＣＧだと、正確な三次元情報の左と右の画像がつくりだせるため、本当に飛び出して見えて生々しく、まさにその場に居合わせてる感が炸裂の新作、『くもりときどきミートボール』
実は本作こそ、通常スクリーンの３Ｄ上映と、ＩＭＡＸ版３Ｄ上映の両方が観られる、日本初の状況なのである。
（今年夏の『モンスターVSエイリアン』は、日本では通常３Ｄ上映のみ）
↑アメリカ版のＩＭＡＸ ３Ｄ用ポスター
話もなかなか工夫があり、ギャグも物語に即したもので、なんといっても食べ物の質感が抜群。
さらにそれが巨大化するので、ゼリーのぶよぶよ感なんかも、色、質感、立体感と巨大感の合わせ技で最高です！
水から食べ物を合成するって発明は陳腐だけど、結局はこの効果のための方便だったわけ。
オーソドックスなマッドサイエンティストもので、発明は失敗って位置づけだけど、そろそろそういう「発明や進みすぎたテクノロジーは全て失敗、昔ながらのライフスタイルこそすばらしい」的な後ろ向きの話からは脱却を、とだけは感じたが、おおむね好印象でした。
ＩＭＡＸ ３Ｄの真価を味わうのには、最適な作品だと思います。
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