セレブにまつわるエトセトラ〈後編〉セレブレーション・ヨーロッパ | アディクトリポート

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C4(セレブレーション4)の後は、主催者が交代しながら、CE(セレブレーション・ヨーロッパ)CJ(セレブレーション・ジャパン)と続くのだが、それに関連して、C4での、ある催しについて述べておきたい。

ロスで開催されたC4は、C3の焼き直し版みたいなもので、そのC3だってC2の焼き直しだったから、毎回参加している私には、とにかく新鮮みに欠けた。

で、C4ではジェントルジャイアントの限定品買い出し部隊みたいなことを手伝って、ほとんどイベントを見て回れなかったが、あまり後悔もなかった。

そんな中、広くて長い通路で、以前からの知り合いに出会う。
ドヴ、と書くとドブみたいなんで、ダヴと書くべきなんだろうけど、
まあ、そのドヴは、C2でサクールフィギュアを買い占めていた、例の彼だ。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-サクール

1996年あたりに、ロスのコンベンションで知り合ったドヴは、日本限定の『スポーン』フィギュアを友人とトレードして、そのころから商売に長けていた。
小説『ランド・カルリジアン』三部作の表紙のオリジナルアートを皮切りに、そういう絵画やイラストも何枚か所有していて、コレクターとしても名を馳せていた。日本の雑誌「ポパイ」にも紹介されたよ。

2001年のサンディエゴコミコンあたりで再会した時は、等身大ブロンズヨーダの販売にたずさわっていた。
↓ラリー・ノーブルが原型担当のブロンズヨーダは、卓上タイプの小型版(左)が1990年にわずか50個限定発売され、そのまた10年後あたりに、今度は等身大サイズ(右)に企画、造形もパワーアップした。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ヨーダ君

「日本でも売れそうか」と訊かれたから、「売れんじゃないの?」と、てきとーに答えておいた。

ダヴはコレクター界、もしくはSW界でも伝説の武勇伝の持ち主で、コツコツ貯めたお金を銀行に預けず、札束を靴用の紙箱に入れておいた。
↓たとえば、こんなやつ
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-靴箱
それで、家を買うときに、不動産屋にこの靴箱を持っていって、そこから現金で支払ったらしい。
「靴箱に入れたお金で、家を買うやつなんて誰もいない」と、仲間内では話題になった。

そのドヴが、C4で
「〈ベイダー・プロジェクト〉を手がけてるから、寄ってくれ。混んでたら係に、オレの友達だっていえば割り込みできるよ」と教えてくれたので、行ってみた。

面白かった!

マスターレプリカ社の『シスの復讐』版ダース・ベイダーのマスクを、66人のアングラアーティストに無償で預け、そのアーティストの好き勝手にいじったものを、一堂に展示するというもの。

オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-プロジェクトV

展示の様子はこんな感じ。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ベイダーP
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-群像
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-すいい
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-さんぺいです
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-です

しかし、このベイダープロジェクトが出展されたC4には、メーカーとしてのマスターレプリカ(MR)の出展はなかった。

親会社が英国のコーギ社にかわり、採算の見直しがはかられ、LFLへの権利金が高すぎると判断されてしまった。そのためMR社はSW製品から撤退する方針だった。
ベイダープロジェクトの開催も危ぶまれたが、アーティストの作品展示で、MR社とは無関係ということで、どうにか生き延び、開催された。

C4の2ヶ月後には、イギリスのロンドン郊外、エクセルで、ヨーロッパ初のセレブレーション、CEが行われた。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-エクセル

↓う~ん、いかにもブリティッシュ!
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ボンド


このイベントの主催は、C3・C4のジェンコンではなく、コーギ社の子会社のカーズ(Cards Inc.)。
で、「ベイダープロジェクトをどうする。MR社とは無関係ですって、親会社のコーギのイベントで、それはねえだろ」って話になって、販売継続って(とりあえず)体裁は整えた。
それでアメリカのオリジナル作品に、新たにイギリスのアーティストの作品が加わって、ベイダープロジェクトはイギリスでも無事に生き延びた。

オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-作品1
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-作品2
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-作品5

CEは、2ヶ月前の場末感ただようC4とは打って変わって、大変な盛況ぶりだった。
ヨーロッパ初でもあり、イギリス近郊からは普段着感覚で出かけたお客さんが、次第にSWの世界にひたれるのを楽しんでいる感じがした。
↓初日こそ心配されたが、2日目にはこの大盛況。イギリス人はエンジンがかかるのに時間がかかる。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ふかん

開催地のイギリス、ロンドンと言えば、『エピソード3』を除くサーガ5作の撮影スタジオがあったことも手伝い、イギリス人には、「SWはアメリカ人(だけ)のものではなく、自分たちのものである」という誇りみたいなものがある。
だから公式パンフの表紙は、ビートルズのアルバムデザインのパロディだし、
↓同様のアイディアは、『映画秘宝』が、1999年にはとっくにやってはいたけどね。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-アルバム

たとえば下の画像は、右の人物からもわかるように、映画の撮影風景ではない。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ブロケ
ブロッケードランナーの通路のセットを組んで、ここで記念撮影するという催しなのだ。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-tuuro2

今回はこんなところで。

セレブレーション・ジャパンについては、長くなるので、またこの次に!

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