小林化工の幹部の方々へ② | こころもからだも元気にする日記

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職業は薬剤師です。健康に関すること、聖書を中心に魂や精神、肉体なことを書いていきます。ちなみに教会に通うクリスチャンではありません。

以前、小林化工の幹部の皆様へを書きました

 

 

未だに少しですが、アクセス数がある記事なので、追加で出しておこうかと思います。

 

 

 

前回書いたときは、まだ詳細が出ておらず、私たち医薬業界でもあってはいけないことが起きたというだけの情報でした。

 

 

 

 

この事件は、新型コロナワクチンのことで、あまり大きく取り扱われていませんが、28日の新聞で今後の処分のことが決まりそうだということが書かれていました。

 

 

 

 

詳細をまとめておきます。

 

 

 

 

・イトラコナゾール錠50㎎「MEEK」という経口抗真菌剤の中に、リルマザホン塩酸塩水和物という眠剤として使用する薬が混入していた。

 

・国が承認したものとは異なる製造手順を記した「裏手順書」が十数年前から存在していた。

 

・二人で一組で確認するとの内規に反し、一人で作業していた。

 

出荷時のサンプル検査で異物混入の可能性を示すデータを検出しながら出荷されていた

 

・服用した324人のうち6割超の215人が健康被害を訴え、2人が死亡し、意識を失うなどして22人が交通事故を起こした。

 

・県は違法な製造手順が常態化し、健康被害につながった事態を重く見て、116日の業務停止命令となる通知を小林化工に提出した

 

・2018年2月以降に出荷した22品目の医薬品について、品質検査を実施しないなどの国の基準に違反して出荷されていたとして、自主回収すると発表した。

(28日 読売新聞より)

 

 

 

まぁ、こんな感じの事件です。

 

 

今まで内部告発もなかったんですよね。そもそも継ぎ足し行為自体が違法らしいです。

 

 

ですので、うっかりミスではないということです。

 

 

この件で私もいろいろな想いが出てきました

 

 

 

私たちが信頼している「薬」というものが、全く違うものをメーカーが出荷していたらとしたら・・・、

 

 

私たちがどんなに頑張ったとしても、患者さんの健康は守れません。

 

 

誰の責任とか、そういうことは言うつもりもありません。(会社の責任はやはり取締役だと思いますが)

 

 

信用をしている物が全く信頼に置けない物であったらと考えた場合、もう混乱しかありません。

 

 

 

当たり前なこと、基本的なこと、原理原則といわれていること、一言で言ったら

 

 

「ちゃんとやろうよ」です。

 

 

 

社会的な使命をちゃんと果たしてもらいたかったです。

 

 

 

今回の件で、現場の薬局も少なからず影響が出始めています。他メーカーで小林化工さんが絡んでいる商品にも影響が出始め、入荷ができなくなる可能性が出始めました。

 

 

 

能率性、効率性、生産性を重視し、倫理を軽視した結果と私は考えます。

 

 

医薬品は生命関連性商品ということを忘れていたのでしょうか

私たちの社会的な使命を忘れてはいけないと感じました。