足立の灰になるまで勝ち続けるブログ -2ページ目
iPhoneの価値
 
iPhone12が発売されました。
 
世間では
「あまり変わってないのでは?」
「まだUSBCじゃないのかよ!」
「指紋認証は!?」
「ノッチださい!」
「5Gいらん!」
とandroidと比較して「〇〇がない」と騒ぎ立てていますが、今回はスペック表にはでないiPhoneの魅力をご紹介します。
 
 
■デザイン 質感
Androidの高級端末でもガワはプラスチックなことが多いです。
iPhoneでは両面ガラス、サイドはアルミやステンレスなどで明らかに高級感があります。
もうスマホのデザインは全画面の板なのでデザインの差別化は難しいのですが、iPhoneは素材にこだわり言葉では表現しづらい質感を作り上げています。
当然ガラスや金属を多用すると重くなるのですが、プラスチッキーな他社製スマートフォンと比べても同等の重さ厚さに抑えているのは流石だと思います。
 
 
■UIUX
iPhoneには戻るボタンがないと叩かれるUI
実はスワイプで戻れるのだがかゆいところに手が届くカスタマイズができないのも事実。
シンプルでだれでも扱いやすく、カスタマイズの必要性がないというのが売りであったが最近のiOSは複雑化しており、シンプルとはいいがたい。
iOS機器の本質は他のアップル製品との連携だと思っています。
例えばiphoneで見ていたサイトを家でそのままiPadで続きを見れたり、iPhoneで撮影した写真が自動でMac iPadへ転送、加工すればiPhoneにも反映
Apple watchで声でリマインド登録すればすべての機器に登録され、今手元にある機器のみで通知される
iPhoneでお休みモードを設定し、watchをつけたまま寝ればiPhone本体のアラームは鳴らず、時計の振動で起こしてくれる
Macのパスワード解除はApple watchをつけていれば自動解除
Airpods利用時、iPhoneで音楽を聴いていて、iPadで映画を再生すれば自動でペアリングが変更される。
などなど、連携による囲い込みが上手であり、appleだからできる芸当です。
正直高いiPhone買う金があるなら安いのにして、浮いた金でwatchなりiPadなりを買った方が幸せになれると思います
 
 
■プライバシー
Appleが激推しする要素。
Andoroidにノッチがないのは顔認証を画像と虹彩で行っているためです。インカメラのみで対応可能だが、写真で突破されたり、虹彩は夜は使いにくく、真正面から見る必要があるという欠点があります。
iPhoneは顔にレーザーを投影し、顔の立体で検知している。これにより他人でも突破できてしまう確率を大きく下げている。そのためイルミネーターが必要となりどうしてもノッチスペースに色々機械を置く必要がある。
クソセキュリティならノッチはなくせるけど、Appleの信念的にそれはあえてやらないということだ。
また、ロック画面の通知も顔認証をしないと読むことはできず、さらにプライバシーを重視している。
指紋認証についても画面内指紋は精度が低く、他人突破の可能性が高い以上まだappleが採用することはまだないだろう。
iOS14からはウェブ上での追跡を制限することもでき、Googleが個人情報を集めまくってそれを収益に変えるビジネスとは対称的です。
位置情報のデータを他社(GoogleやFBの広告など)に渡さない設計にもなっており、プライバシーのレベルの高さはAppleが強く意識している部分です。
 
■耐久性
iPhone12からはセラミックシールドおよびフラットデザインにより落としても割れにくくなりました。
防水防塵性能もあがり、故障の可能性がとても低くなっています。
USB-Cを搭載せず、Magsafeを搭載してきたことは、本当はポートそのものを廃止し、さらに故障の要素を減らしたいという思惑があるのだと推測されます。
充電は無接点で、データ転送は無線で、が最終的に目指している姿なのでしょう。
 
12は薄くなり、耐久性も上がっているので裸運用でもいいと思いますが、ケース類が豊富なのもうれしいポイント
 
■サポート
appleのサポートは好き嫌いが分かれると思いますが、ケア+に加入すれば最高レベルのサポートを受けることができます。
昔、pixelを使って落として割りました。
修理方法を調べると、国内に数か所しかない認定修理工場に持ち込みのみという始末。金額も4万円と高額でした。
iPhoneならサポートにチャットで連絡すれば次の日には整備品が届き、割れたiPhoneをその時に配達員に渡すだけです。
ケア+に未加入で安くすましたいなら街中の修理屋に持ち込むことも可能です。
 
■カメラ
iPhoneより高性能のカメラの機種はたくさんあります。
iPhoneの魅力は「簡単」「自然」ということです。
難しい設定なしに押せば最高の画質になるよう勝手に調整します。
カメラアプリを立ち上げると常に連射が裏で始まっており、シャッターを押すと前後1秒の画像を選び出し、ブレてない画像、ノイズがない画像、目をつぶってない画像を合成して1枚の写真を出します。
ズームについてはインテリジェントズームとなっており、超広角、広角、望遠レンズを切り替えの意識なくスムーズに切り替えることができる上、画角やISO感度に応じてあえて望遠を使わずデジタルズームするなどの判断も自動で行います。
deep fusionでは違うレンズで撮影されたデータを合成に用います
もっとこだわりたい方は12proのApple rawを利用すればコンピューターでの補正情報がのったRAWデータを加工できます。
ナイトモードやポートレートモードを使えば普通のカメラでは撮影できない写真を撮影することができ、ハードウェアの制約を画像処理でカバーします。
 
iPhoneの強みは動画です。
ファーウェイのスマホの静止画は素晴らしいですが動画はお粗末なものです。
動画はPRしにくい部分ですがかなりこだわっており、今回は4K HDR 60fpsの動画を撮影可能であり、テレビのロケやYouTubeでも多く利用されています。
 
■5G
今回から導入された5G
5Gにはなんちゃって4Gのsub6と我々が思う超高速通信のミリ波がありますが残念ながらミリ波は米国のみ対応です。
まぁミリ波どころかsub6すらほとんど使える場所はないので問題はないとは思いますが。
iPhoneの特徴はスマート5Gと呼ばれる、自動で最適な通信を行うという点です。
5Gは電池を多く消費するので、ちょっとしたLINEとかは5Gエリアでも4Gで、動画のダウンロードなど重い作業は5Gで など自動的に最適な通信を選びます。
これはアップルが各国のキャリアと協議をしたからこそできる芸当であり、他社ではなかなかできない要素です。
 
 
私はスマートフォンマニアですのでiPhoneもandroidもめぼしい機種は大体使ってきました。
androidは確かに最初、目玉機能を使うとおお!すごい!となりますが、ずっと使っていて何となく使いやすい なじむなあと思うのはやはりiPhoneです。
スペック表や新機能で1番を目指すのはギャラクシーに任せて、実際の利用シーンで使いやすく、スペック表に出ない部分でなんとなく使いやすいと思えるというのがiPhoneの良さだなぁとつくづく実感します。
androidの魅力はスペックの高さですが、翌年、新モデルがでるとスペックが最強というメリットも失われ、質感も低く愛着がもてない端末になりさがり陳腐化を強く感じるのですが、iPhoneにはそれを感じさせません。だからこそ高いリセールで下取りも可能なのでしょう。
 
 
 今回の12はスペック競争よりもiPhoneの良さをさらにブラッシュアップしたアップデートになったと思います。
知られざる将太の寿司の世界


寝取られエピソードが多い
将太の寿司の魅力は寿司バトルだけじゃない!
寿司にまつわる涙なしでは語れない数々の人間ドラマが最高です。
そのエピソードはなぜか寝取られが多い
寺沢先生の性的嗜好でしょうか?






料理研究家武藤の息子は厳しく育てられたが出向先の配膳の女の子と恋に落ちた
「恋愛は修行に無用」と判断した武藤は無理矢理関係を引き裂いた。
寿司バトルに勝利し、女の居場所を約束通り教えてもらった息子の剛は相手がなんと婚約していることを知る。

それは武藤が仕組んだことで、諦めさせるために息子はお前にもう興味がないと嘘をついたのだった



寺沢先生は寝取られのショックを大きくするために相手の男は政略結婚でしかも年齢ははるかに上に設定してくるのが憎い演出である。


お互い騙され、本当は好き同士なのに望まぬ結婚の道へと進む現実に剛は繰り返し そんなバカなことって...!と嘆くのであった


わさび農家に嫁いだ奥さんも旦那が失踪する
先代と比べて味が落ちた!と騒ぐ取引先が皮を剥いてゴシゴシわさびをするなど、丹精込めて作ったのに
雑なわさびの扱いをしていて心が折れたのだ




そもそも第一話から寝取られエピソードなのだ
学生時代ひそかに想いを寄せていた藤原美智子は親の取引先の子供(32歳)と結婚が決まっており、最後に同級生の寿司を食べに来るというところからこの物語は始まる。

宿敵笹寿司の息子は寿司バトルに負けると将太の妹をもらうといったこともしきりに話す。
この漫画で寿司バトルが弱いということは大切な人を守れないということなのだ。



しかし、設定を変え、藤原美智子はなかったことにして渡辺さんという新たな彼女をゲットした将太くん。
小樽から東京に遊びに来た彼女とのデート中に寿司バトルのヒントをゲットし、終電のない夜中に店まで連れてきて既に夕食は取ったのに追加でステーキ2枚食べさせるガイジプレーをかますが、渡辺さんは惚れているのでそんな一所懸命な彼が好き!となり二人の関係は進むのであった


ちなみにこの時の匂いでマグロの哲により将太はコンクールでマグロのステーキを出すことをバレてしまう。
ハイレベルすぎる。



寿司のためならなんでもあり


この世界では寿司はかなり社会的地位がある
たぶんブラジルのサッカーやアメリカのアメフトくらい
地方予選のコンクリールでも数百人の観客が課題発表のためだけでも集まるのだ。

ギリギリまで素材のカキを探していた将太たちはヒッチハイクで直接会場に向かうことに。
たまたまキャンピングカーを捕まえたがなんと寿司大会を見に行く観客で大渋滞。
このままでは牡蠣が腐ってしまう!!

そこで調理スペースを借りてフライパンで焼くが旨味が逃げてしまうことに気がつく。

そこで思いついたのが


燻製だ!
ヒッチハイクした借り物のキャンピングカーで燻製を始めるガイジムーヴだがこの世界の寿司の社会的立場の高さなら許される行為なのだ。


さらに勝手にオリーブオイルまでたっぷりもらうという鬼畜。
寿司が強ければこれくらいのことは許される。


別にスポンサーがついてもない、武藤個人が思いつきで行った寿司バトルでも島の一部を貸し切り、戦国時代の様な陣を敷き、器具やスタッフを用意するのは当たり前の世界なのだ。


勝利確定演出がある

寿司バトルの魅力はお互いの創意工夫でどちらが勝つかわからないということ。



しかしこのようなことが起きれば勝ち確定だ

芝エビのおぼろを仕込む

エビ名人遠山戦で思いついたアイデア
エビのおぼろだが、それ以降も頻繁に登場する
隠されたアクセントとしておぼろが出れば勝ち確定






自分で材料を取りに行く


寿司バトルは人生がかかっている
勝てば自分の店を持てるが負ければ料理界を追放される場合もある
なので勝つために手段を選ばないことは多々ある

手をドアで挟む 線路へ突き落とすといった物理攻撃もあり得るが最も頻度が高い攻撃は「市場の魚を全て買い占めて、材料を手に入れられないようにする」という莫大な予算がかかる方法だ
勝つためには予算や前科など考えてはいけないのだ



材料を買い占められるとどうするか


自力で釣りに行く!!
漁業圏?よくわからないけど寿司バトルのためなら自力で釣ってきた魚の方が想いがこもっているということで高得点になりがちだ。
タケシくんのお父さんが素人なのに台風の中船を出して大怪我をしながら幻のサバを持ってきたシーンは涙なしには語れない。

ついでにその魚が住んでいた環境を再現できるとさらに高得点。
その地域の海水やプランクトンみたいなのも考えて運ぶと真の新鮮さがあるとかで勝利が確定する。

まだまだある将太の寿司エピソード!
続く





在宅勤務2050
 
2020年、コロナウィルスによる未曾有の危機により、我が社も在宅勤務制度が導入された。
いや、制度としては本当はもっと前から存在はしたのだけれど実質子育てとか介護で致し方ない人だけが使うような制度だった。
 
突然の在宅勤務、慣れないteamsやビデオ会議のパワポの共有に四苦八苦しながらも、半年たった夏にはもう当たり前のように家で仕事をしていた。
妻は同じ会社の工場で働く生産管理。生産現場を統括や機械の選定などを行うため在宅勤務はほとんどしていない。
「あなたはいいわね。ギリギリまで寝ていられて」「通勤時間分家事もやりなさいよ」とよくなじられたものだが、やはり現場で働く方たちには頭が上がらないものだった。
 
時は流れ30年。定年は年金の支給が遅れ70歳になっていた。
再雇用で75歳まで働くのが一般的で、昔の俺からは信じられない、もう平均寿命目前じゃないか、死ぬまで働けというのかと思っていたが、医療技術の進歩により、ガンは怖い病気ではなくなった。
少し血液を抜くだけでどんなガンがあるのか簡単にわかるようになり、手術技術や抗体医薬もずいぶん進化した。人類はガンを克服し、平均寿命は100歳になっていた。
 
経理部の部長補佐というよくわからない役職にまで出世した。
まぁ、俺にしちゃあ上出来だ。
30年前のコロナショックはワクチンの完成をまたず、概ね鎮火し、世界規模のワクチン接種義務化によりいまでは新型コロナの名前すら知らない若者も増えてきた。俺も天然痘とか言われてもピンとこないし無理はない。
当時一旦は在宅勤務も中止になり、また日常が戻ってきたが、「時間と場所にとらわれない働き方をしよう」「コロナをきっかけにIT化をすすめよう」と社内で声が大きくなり、在宅勤務の恒久化が決まった。政府も歩調をあわせるかのように公文書や税金関係の書類も多くが電子化された。
 
俺は在宅勤務が好きだった。
変な邪魔も入らず、セールスの電話もなく、必要な情報を必要なだけやり取りし、成果で評価される。ぶっちゃけやることがあまりない日は遅くまで寝て居たり、テレビゲームをしていたことも少なくなかった。
このサボリがなければ在宅勤務は悪いこともたくさんある。妻になじられたり、子供が騒いだり、休日に働く際は自費でワークスペースを借りるなど気を遣ったものだ。でも平日も自分の生活の中で仕事ができるのはうれしかった。
 
そんな折、Microsoft社とVR大手のFacebook社は合同でVRオフィスを発表。
専用のメガネをかけることでまるでオフィスにいるかのような働き方ができるようになった。
隣をむけば先輩がぶつぶついいながら電卓をたたいているのも見えるし、遠くに目をこらせばかわいい新人の女の子が電話でアタフタしているのも見える。
クラウドで繋がったバーチャルPCで仕事もできるし、空間上にExcelをばらまいて複数のブックを一覧で見たりもできる。打合せがしたければ会議室空間に行っても良し、参加者だけに聞こえるテレパシーのようなウィスパーでも可能だった。
キーボードという入力装置も見かけなくなって久しい。
個人的にはせっかく在宅勤務なのに一切さぼれなくなってしまうので導入には反対だったが「VRオフィスだと上司の目が届かない所でゲームできないじゃないですか」と言うわけにもいかず、どんどん導入が進んでいった。
 
スーツも一応アバターとして着るが、アルマーニなどのハイブランドは別途課金だった。
「俺は仮想空間の中ぐらい、ディオーレのスーツを着るぜ」といっていた同僚はガチャで爆死し、給料がほとんどなくなっていた。そいつはズボンだけディオーレを装備していたのが面白かった。イオンのスーツを合成しまくって最強に艶があるイオンのスーツLv100を着ていたが、サイズがあってないのがまた面白い。アバターだとどんな格好もできるので収集がつかず、逆にスーツが強制になったというのは我が社だけではなかったようだ。
 
このVRオフィスは大ヒットした。
いくら人数が多くても簡単に、格安で広いオフィスを借りたり、無限に会議室や応接を造ったりできた(調度品などは別途課金だったが本物に比べたらとても安価だ)
個人的には脳波Excelが気に入っていて、「ここからここまでオートサム!」と念じれば合計値が勝手に出たり、「ここを良い感じにブイルックアップ!」と念じればそれっぽいのがすぐにできる。法務の同期は脳波Wordでそれっぽいお堅い文書をテンプレートから自動で文書作成していた。
脳波PowerPointは「ジョブズ風」というテンプレが人気で自動で「one more thing…」などの演出をそれっぽく組み込めた。ただ、ちょっとした交通安全啓発や社内運動会などの案内も全部ジョブズ風に来るのが鬱陶しいという意見も多く、弊社では利用禁止となっている。
 
営業担当も無人車に荷物だけ積んで、運転は自動。
本人は家からホログラムででてきて商品を解説するなどの働き方も定着した。
少々の荷物であればドローンが全部運んでくれるので物流も改善されたものだ。
昔は「マニュアルをとらないなんて男じゃない」なんて声もあったが今は「手動運転免許ない男の人って災害の時とかに自動運転車しかなかった場合どうするの?」に変わった。
ま、いま手動運転なのは農機具と一部マニア向けガソリンスポーツカーくらいで、農機具ですら大抵GPSと連動して自動で作業しているのが当然なんだが。まぁ男ならハンドルを握ったことくらいあってほしい。
 
VRオフィスにて家の中で、ぶつぶついいながら空間に向かって身振り手振りしている俺を妻はずいぶん不気味に感じていた。
「何かにとりつかれて体を乗っ取られているようだ」と言っていた。
といっても妻もカメラドローンとホログラムによって現場に行かなければならない日は減っていた。しかし、モノづくりはやはり現場で人間がオペレーションするもの、全ての人が在宅勤務というわけにはいかない。
 
そんな中、SAMURAI社(過去、Googleと呼ばれていた企業だ 2040年に経営破綻しかけた所を富士通が買収した)が画期的な商品、「VRロボ」を発表した。
これは「仮想を現実に」をキーワードに、操作者の脳波をロボが認識し、その通り動く人型ロボットだ。生身の人間より重い荷物も持てるし、手術だってできる。まるで生きた人間がそこで働いているかのように、在宅でも現場仕事が可能になった。外見は操作者のアバターが自動反映される。
 
経営者は「ロボットを買わずとも、生きた人間の方がコストが安い」と当初導入には否定的だったが、アベ元首相の孫、ITに超詳しい安部X AE A-12(AEはAとEの合字 かつて宇宙開発において世界的革命を行ったイーロンマスク氏の息子から引用された名前)首相の「今こそ国産ロボットにより国を復活させる」スローガンのもと莫大な補助金がつぎこまれ、介護や看護、製造や建築にいたる、全ての職種の方が在宅勤務可能となった。この動きは諸外国にも広がっていき、世界的に肥満が大きな課題となった。オフィス街はVRを離れた現実世界の、肉体ある人間のための場所となり、飲食店やスポーツ施設などになっている。レジャー施設も大体VR化されたが、やはり旅行だけは自分の体で楽しみたいと俺は思っている。
 
なにはともあれ、VRロボにより我が家も「30年かかったが、二人とも在宅勤務になってよかったよ」と喜んでいた。
 
そんな折、テスラ・トヨタ社(2035年にテスラはトヨタを買収、テスラは車メーカーの枠を超えてあらゆる先端技術に手をだしている世界最大のITコングロマリット)は「脳波で仕事が可能なら、起きている必要はない」として睡眠中に仕事ができるVRオフィスのプラグインを発売。
今どきの新入社員は「起きているときに仕事をするのは時代遅れ」「覚醒状態にとらわれて仕事をするなんてありえない」という声が大きい。実際ベンチャー企業では「弊社では起きている時間は全てあなたのものです 仕事で時間を自由を拘束される時代は終わった」と大々的にそのメリットを語り、就職先を選ぶ際にも「トヨタテスラのプラグインが利用可能かどうか」で検索をかけるのも当たり前だという。
 
御年60 世間から俺は老害と言われているんだろうが、俺は断固反対だ。
脳波で仕事はできるかもしれない、ただそれは成長がない。今あるリソースで仕事するだけで、そのリソースが進化することはないと思っている。夢はすぐ忘れるように、テスラトヨタのプラグインで働いても身につかない。一時的に楽なだけで会社的には長期的でみたらマイナスになるに違いないと思っている。人は起きているときに仕事をするから新しいことに挑戦できるのだ。寝てる間に無意識で仕事をするなんて、それこそ機械じゃないか。機械は今あることは完璧に行うが、新しい発想をすることはない。2050年になってもAIはドラえもんにならなかったんだ。
 
VRオフィスの喫煙所(タバコは文字通り電子化され、脳波に直接快楽プログラムを送る装置となった)で新入社員が「この会社古いですよね。いまだにVRオフィスで決まった時間で顔をつきあわせて打合せなんて。仕事している時間と寝ている時間で16時間は使う。自由がない。遊びが仕事にできなければ、睡眠を仕事にしたら効率的ですよ。まぁこうして喫煙所でだべるのもいい勉強ですが」とのたまっていた。
 
お前らが産まれる前、コロナが来る前は毎日押しつぶされそうになりながら小一時間かけてアバターではなく肉体を一か所に集めて仕事していたなんて想像できるのだろうか。学校も全部VRスクールで行われ、スポーツもVRロボを使うのが当たり前のお前らに。
VRを何か楽するための、サボるための技術と思っているんじゃないのか。
起きている間に仕事をするのは当たり前だろう。
まぁ過去俺が在宅勤務はサボるツールと認識してように、時代は変わるのかもしれんが。
 
「時間と場所にとらわられない働き方」を推進した結果、技術革新により、結局昔の通り仮想のオフィスという場所にとらわれて仕事をしている。顔を突き合わせるからフレックスといっても結局決まった時間に集まることが多い。
 
「覚醒にとらわれない働き方」「起きている時間は自分のもの」という風潮も、浸透が進めば「睡眠にとらわれた人生」「業務過多による長時間睡眠が社会問題化」などまた別の問題が出てくるのだろうか。その時はまた新技術で驚くような働き方が出てくるのだろう。
 
結局俺は、朝起きて眠いなあ昨日飲みすぎたなあといいつつ体にムチ打って、今日は寒いなあと思いながら会社に行って、同僚と不要なたわいもない話をして、帰り道のデパートでたまには妻に何か買ってやるかみたいなコロナ前の通勤がある時代のほうが会社員として充実していたのかもしれない。
 
そこまでいけば俺も完全に懐古の老害だな と自嘲しつつ、VRメガネを外した。