夏の甲子園が始まりました。私の住む福島県では聖光学院が13年連続の出場を決めました。

エースナンバーをつけているのは須藤翔投手。須藤投手は地元の中学出身です。地元出身の投手がエースを務めるのはこの13年連続の甲子園出場ではじめてのことだそうです。

須藤投手は身長175センチ、体重74キロのきゃしゃな体つき。彼の投げるストレートは最速で137キロ。

 

テレビで見てると山なりのボールがゆっくりとミットに収まります。失礼ながら「あれぐらいならオレでも打てそう」と感じてしまうような球速です。

その彼が地元のテレビ局のインタビューで答えた言葉が心に残りました。

 

「球速が遅いんで少しでも速い球を投げたいと思って走り込みやウェイト・トレーニング、体重を増やして力をつけるために食トレもしてきました」

「でも、力をつけたかったけどつかなかった。球は早くなりませんでした」

そう語る彼の表情は落ち込むでもなく淡々としています。

彼は速い球ををあきらめ、むしろ遅い球を武器にして、山なりボールをエグいところにグイグイ決めていきます。

現実を受け入れ「あきらめる」というのは何も後ろ向きなことじゃないんだな、とがんサバイバーの身としては元気づけられました。

須藤投手の爽快な山なりボールをぜひ注目してください。

 

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