新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
3日ほど前にインフルエンザの予防接種のために食道がんを見つけてくれた胃腸科を訪れました。
ワクチン接種を終えたときにベテランの看護師さんに「3年前にこちらで食道がんを見つけてもらったんですよ」と話すと、この看護師さんは「覚えてますよ」と言う返事です。
「ホントですか?それじゃ、その時の写真見せてもらってもいいですか」
「いいですよ。先生の許可をとってきますからちょっと待っててください」
写真は2015年3月17日、この胃腸科で撮られたレントゲン写真です。食道を撮ったものです。白く濁っているのはバリウムが溜まったところです。
1年ほど前から食べたときに詰まる症状が出ていました。
それがだんだんひどくなり、水やお茶で流し込まないと胃に落ちていかなくなり、最後には水で流し込んでも落ちていかずに逆流してくる始末です。
ただ徐々にひどくなっていったので、飲み込みが悪いのは「年のせいだろう」とたいして気にもとめていませんでした。
この段になってやっと近所の胃腸科に出向きました。胃薬でも処方してもらえば流れが良くなるだろうと高をくくっていました。
検査では「ごっくんしてください」とバリウムを渡されましたが飲み込むことができません。
技師さんからは「チョビチョビ飲まないでゴクゴクやってください」と言われても入っていかずに逆流してきます。悪戦苦闘してやっとこさコップ1杯のバリウムを飲み込みました。
診察室では医師が深刻な顔でこの写真を見ていました。
「食べ物が詰まるのは食道に腫瘍ができているからです」
「腫瘍?」
「この白いのがバリウムが溜まったところです。上部は太いのに途中から急に細くなっています。ほら、この細く白い線が見えますよね。これがバリウムが通ったところです。周囲を腫瘍に囲まれて通り道がこんなに細くなっているんです」
「こんな糸みたいにか細い道を食べ物や飲み物が通っていたんですか?」
「そうです。何年もかけて腫瘍が大きくなり塞ぐようになったと思われます」
今回は見ることができませんでしたが、食道の断面の写真を見せてもらいました。
「これが食道の入り口です。十分な広さがあります。それが途中からこんなに狭くなっています」
「狭いって、ほとんど塞がっていますよね・・・」
「率直に言って食道がんの疑いがあります。紹介状を書きますのですぐにこの写真を持ってN病院に行ってください」
「ハア、食道がんですか・・・・」まったく実感がわかずに帰宅しました。
この日から食道がんとの闘いが始まりました。
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