こんにちは！
いつもはニューヨークから
画家の千寿です。
（プロフィールは、こちらから）
5月6日月曜日の朝を迎えた高松。
雨。
きのう、残念な知らせが届いた。
アート界の重鎮、
スーパースター
この世を去った。
享年87歳。
フランクステラは
NYに来てはじめて触れた
大スターの一人だった。
不思議なご縁がつながり
2回ほど、マンハッタンのご自宅に
招いていただいたことがあった。
1回目は、今から20年以上まえ。
そのとき
当時、創作していた器のセットを
プレゼントしたら
奥さまも喜んでくださって。
2回目は、
5年くらいまえだったかな。
奥さまが、
まだ大事にしてるよ、と
わたしの陶器を
目の前まで持ってきてくださった。
感激を通り越して
倒れそうになった。
フランクステラは、
口数が多い方ではなかったけど
それがまたハートに深い記憶となって
刻まれてる。
5年前に再会した時は
自宅でリラックスしたあと、
近所にある
彼の行きつけのイタリアンレストランに
連れて行ってもらって、
そこで、
千葉県にある
DIC川村記念美術館で購入した
フランクステラのグッズを
本人にお渡しした。
館内の売店でフランクステラの
グッズを見つけて、
売店のスタッフさんに
「これ、フランクステラに
プレゼントしますね」ってつたえたら
あー、どうぞどうぞ〜♪って
ぜんぜん本気にされてなかったのを思いだす。笑
グッズを渡して
その話を彼にしたら
にっこりしてたなあ。
食事中も、
話をしながら
ペンを離さず
テーブルの上の
真っ白い紙に
ずーーーっと
絵を描き続けてた。
彼と食事したり
自宅で何気ないじかんを過ごせた時間は
夢のまた夢
異次元すぎて
今思うと
こんなことやあんなこと
なぜにもっと
直接本人に
聞かなかったんだろう、って
悔いが残るけど
当時のわたしは
一緒にいるそのエネルギーだけで
充分だったし、
今振り返ると
圧倒されて言葉がでなかったのだとおもう。
それと同時に、
偉大な偉大な
スーパースターだけど
彼もまた
同じ人間なんだということを
体験することができた
貴重な時間だった。
感謝しかない。
一つの作品で
ひとりの人間が
これほどまでに人の人生を
大きく変えていくほどの
パワフルさ。
大好きな葉巻をプレゼントした時
箱を開ける彼の、
子どもみたいな
表情を思いだす。
拝啓
フランクステラさま。
あなたが残してくださったものは
計り知れなくて
これからは、
新しい作品がみれないって思うと
さみしいけれど
この地球で
同じ時を生きることができたことは
わたしのよろこびです。
またおはなしできる時を
たのしみに
わたしはそれまで
あとしばらく創作を、人生を、
楽しみますね。
好きなことで生きる。
なんでもできる。
あなたの生き様から
大切な、たいせつなことを
教えていただきました。
しあわせです。
あなたはこれからも
わたしのハートのなかで生き続けます。
LOVE
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