二年ぶりくらいに新国立劇場(小劇場)
観劇相棒ライナスさんと一緒。
雨、すごかった。
上(中劇場、オペラパレス)も同時間に公演。
SixTONESの髙地くん主演舞台らしく、たくさんの女子がポスター撮影していた。
賑わう初台。




(🐻は劇中衣裳に合わせてる)

最近、長時間の演劇観てないからやや不安。
#ピローマン
作 #マーティンマクドナー
翻訳演出 #小川絵梨子
キャスト
#成河 #木村了
#斉籐直樹 #松田慎也
#大滝寛 #那須佐代子
#石井輝 (子役)
小劇場はみなさん演劇ツウな面もち。
新国立劇場あるあるかもしれないが、昼公演でも男性客たくさん。
最前列はほぼ男性に驚く。
以下ネタバレ注意。
舞台形状が、真ん中に長い舞台。
それを挟んで正面、向こう正面に客席。
客席はお互いが見える。
これは、シアタートラムで上演の(同じく作マーティンマクドナー、演出小川絵梨子)スポケーンの左手とほぼ同じ。
スポケーン、数回通ったので懐かしかった 。
サッチー、実はマーティンマクドナー作品ファン。(ツウな人には全く及ばないけど)
今まで演劇イニュシュマン島のビリー、スポケーンの左手、ハングマン。
映画スリービルボード。を観た。
残酷だったり、ぶっ飛んでいたりするけど。
アカデミー賞を総なめしたスリービルボードは、大傑作で感動し、Blu-rayも買ったし。
成河さん出演スポケーンの左手プロデューサーさんにロビーで「次はぜひ、スリービルボードを成河さんで!」とお願いしたくらいだ。(版権の関係で無理らしいが)
ピローマンは、過去に長塚さん、小川さんなどで上演されていたのは知っていたが、過去にそれを観た知り合い男子が
「サッチーさん、ピローマン、観ない方がよいよ。トラウマになるから」
と言ってきたので
「いや、絶対観ますよ。成河さん出るし。マーティンマクドナー好きだし」
とむきになりました。
ホームページでもトリガーアラートが出ている。
結果的に、私は全く大丈夫でした。
サスペンス要素があるから、
作家カトゥリアン成河さん=弟。
ミハエル木村了くん=兄。
二人とも事件の容疑者、取り調べ中。
というくらいしか調べず。
なので取り調べ室の成河さんをいつものキャラクター(犯人、ヒール)で見てしまう。
踊らない、歌わない、普通のお芝居の成河さんを観るのは一年以上ぶり。
やはり、お芝居の成河さんは見とれる。
成河さんは舞台上が、ご自身でも一番ハッピーで楽しくて仕事の概念がない(⬅️良い意味で)オーラが漂う。
それを客席から観るのが好きだ。
今回の成河さん、いまだかつてないくらいの困惑顔が観れる。
すごく追い詰めらる。
兄も好きだけど、自分の書く作品が一番大事。
自分の命、兄の命と、自分の作品。
究極の選択。
(人間風車でも童話作家役だったね)
役者道の王道を進んでるね、成河さん。
兄ミハエル、木村了くん。
前に同じ新国立劇場制作の「象」を観て以来。
新感線や、河原さん作品にも出ていたが、最近は舞台は控えていたらしく。
でも、小川さんからオファーがあったら断らないでと言った何日かあとにこのお話があったそう。
亀田さんが降板されてのキャスティング。
亀田さんが演じられてももちろん、凄かったでしょう。
いやー、木村了くん。
素晴らしかった。
歳は成河さんより若いし、兄に見えるだろうか、見ないとねと行くみちすがら、ライナスさんと話していたが。
残酷だが無垢なお兄さん、ミハエル。
悲惨な生い立ちだけど、天真爛漫にさえ見えてしまう。
天才成河さんにひけをとらない。
めちゃ、弟を困らせ、悲しませ、愛されていた。
三時間の大作を観る甲斐があった。
成河さんと「レインマン」もやってほしい。
大河ドラマが控える中、よくスケジュールが合ったわ👏
取り調べ刑事と警官。
斉籐さん、松田さん。
取り調べ方が真逆で、善と悪。
しかし。
これがまたどんでん返し。
映画スリービルボードもそうだった。
優しい所長と悪徳警官。
マクドナー、そうゆう分かりやすい展開も好き。
長い台詞劇だけど、カトゥリアンの書いた小説を劇中劇、人形劇で見せたり。
心配していた三時間があっという間に過ぎた。
休憩中にライナスさんと
「あれはきっとああなるんじゃない?」
と想像したことがまったく違ったり、合っていたり。
とても充実した観劇でした。
まだ解けてないめちゃ気になる謎がありますが。
また観た方々と話し合いたいです。