革命。破壊。文学。

佐藤亜紀『ミノタウロス』 講談社文庫
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ミノタウロス。

ギリシャ神話に登場する、

上半身が牛で下半身が人間の怪物。

手がつけられないほどの凶暴さ。

まさにタイトル通り、

帝政ロシア崩壊後のウクライナ地方で、

人を殺して故郷を飛び出し、

悪の限りを尽くして奔走する人間を描いた、

ピカレスクロマン(悪漢浪漫)小説。


文章からガツンと感じる圧力。

読み終えるのに時間がかかりましたが、

読んでいる間はひたすら物語に夢中。

自由奔放。

悪行三昧。

主人公の破滅的な生き様は、

何故か物語の中では清々しい程。


こんな生き方がしてみたい!

…とは思いませんがa(^_^;)A、

悪と浪漫に心が飛んだ読書でした。


またお会いしませう(V)o\o(V)フォッフォッフォッ