『BOY A』
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かつて少年Aと呼ばれた青年が出所。彼はジャックという新しい名前を手に入れ、ソーシャルワーカー・テリーのサポートを受けながら、新たな生活を始めた。愛する人ができ、仲間ができ・・・しかし、彼は自問する。
―僕はここにいてもいいの?―
自問自答しながらある日、ジャックは自分の過去が世間に曝されていることに気付いてしまう。


ジャックとしての新しい生活が描かれる合間に、当時10歳だった彼がどんな罪を犯したのか、回想シーンのように時折挟まれながら物語は進んでゆく。孤独を抱えながら、本当のことを伝えてしまいたいと、葛藤で苦しむジャック。

そして、大切な人々に自分の過去が知られてしまった時の、絶望。

加害者が更正し、違う名前で生活をスタートさせても、被害者の遺族は救われないし、世間はそれを決して忘れない。

残酷。

本当の意味での救いとは・・・?

先入観へのチャレンジ。考えることを止められない作品です。


★★★★☆