次男お迎え前の午後2時15分、家の電話が鳴り出ると「私やけど分かる?お久しぶりYです。」と電話から聞こえる懐かしい声が
私も連絡が取りたいと思っていた人で、まさにシンクロニシティ
メチャクチャ嬉しかったです
結婚した年1992年から二年間、奈良県i暮らしていた私達夫婦
奈良在住時にお友達になった彼女とは、年に一回あるかないかの電話と年賀状のお付き合い
ですが必然と思える出会いと、サッパリした気性がお互いに合い、離れている時間を感じさせない友人の一人です
「親友」という漢字よりも「心友」がピッタリくる彼女は8歳年上
「私も電話かけたいなと思っていたけど、今年の一月にお父さんが亡くなったと葉書が来ていたので自宅に住んでいないかもと思って・・・。実母の喪中葉書が返ってきていないから、来月電話してみようと思ってた。」と私
彼女は全盲の視覚障害があり、白状を使って生活しています
知り合った頃は杖を使わずに生活出来ていたものの、病気の進行で少しずつ視野が狭くなっていた彼女
転職したばかりの彼女は某・化粧品のセールスレディでしたが、たまたま不妊治療で凹んでいた私を何かと気にかけてくれ顔を出してくれるように
お化粧品を買わないのに、お茶のみ友達に(笑)
「私いずれは目が見えなくなるねん。前の職場で付き合っていた人がおったけど、病気を知られたくなくて辞めた。多分言ったら、『結婚しよう』って言うと思って。好きな人の重荷になりたくなかったし、一番綺麗な自分を憶えていて欲しいから。」と私に話してくれた彼女
メチャクチャ男前な生き方に感動
自分は子供が出来ないで不幸だと嘆いている事が、凄く小さいように思えて恥ずかしく思いました
その後、私たち夫婦は和歌山へ引っ越し
引っ越し後に彼女は全盲となり、ライトハウスという視覚障がい者の生活訓練施設へ入所
私も不妊治療後に長男出産、二年後に次男を出産するも、次男に障がいが見つかり多忙な毎日
目が見えないので外出が難しい事、彼女も実家に戻るも両親の病気や介護があり、遠出が出来ず
実際に会って話したのは、引っ越す直前だった18年前が最後
現在は両親を見送った後、実家を処分して賃貸で暮らしているそうです
週に一回はヘルパーさんに来て貰い、買い物などの解除を受けているとの事
私が訪問ヘルパー時代に視覚障碍者のガイドヘルパー資格を取得、仕事をしていたのは彼女の存在があったから
電話では昨年の夫の体調不良、今年の母が亡くなった事に関する色々な話を一気に話
「これから先の事を考えると不安な事だらけ」と正直に気持ちを話すと
「神さんはその人に乗り越えられる困難しか与えはれへん。私もそうやったけど、シンドイ時にシンドイ事は重なるし、何ぼでも波が来るように来てかぶるねん。そんな時はジッと我慢して、過ぎ去るのを待つしかないんよな。後になって『あの時の出来事は意味があったんやな』と思えるように絶対になるから!アンタは大丈夫」
彼女の言葉が心に沁みました
まだまだシンドイ事が続きそうですが、私に乗り越えられない事はないと言い切った彼女の言葉は魔法のお薬
意味のない恐怖心がなくなり、淡々と目の前の事を受け止めつつ、キチンと整理しようと思えるように心境が変化
Yさん有難う!再会の約束、絶対に叶えたいです