さて、北海道からの帰りですが、
乗ってしまいました!!トワイライトエクスプレスの展望スイート。
(今回はとにかく字が多いので、閲覧注意!!)



「トワイライトエクスプレス」(以下「トワイライト」)は、
1989年に運行を開始した、大阪~札幌間を走る寝台特急です。
客室は、さまざまなクラスのA個室、B個室、Bコンパート寝台を備えています。
また、食堂車「ダイナープレヤデス」のディナーは
フランス料理のフルコース(12000円)が予約制となっています。
パブリックスペースとして、
窓が屋根まで回り込んだラウンジカー「サロン・デュ・ノール
(フランス語で「北のサロン」の意)」が用意され、
日本海に沈む夕日や昇る朝日を愉しむことができます。

登場時、ブログ主は中学生。憧れを持って雑誌などの車両案内を眺めていました。
従来の寝台車は「ブルートレイン」つまり青でしたが、
その常識を覆すモスグリーンに細い黄色の帯というシックな出で立ち。
こんな豪華列車、いつかは乗ってみたい、と。
当時は、当然、働いていませんでしたので、高嶺の花です。

時を経ると、今度は乗るだけの経済力ができてきて、意欲が湧いてきました。
しかし、働いている中で休暇を取って、
北海道への旅行日程に合わせて取ろうとすると、
チケット争奪戦に勝てません。
下のクラスでしたら、キャンセル待ちなどで取ることができ、何度か利用しました。

特に、大阪発でこの列車の最後尾となる1号車1番個室の「スイート」(展望タイプ)は、
豪華さと流れ行く後方の展望を両方手に入れられるということで、一日1室ですが、
知名度も高く、いわゆる「プラチナチケット」と化しています。

今回の休暇での滞在は、かなり余裕があるので、毎日トライしてみました。
下手な鉄砲、数打ちゃ当たる!?
それに、2014年度に北陸新幹線が金沢まで、
2015年度に北海道新幹線が函館まで開業します。
並行する在来線はJRから切り離され各県の第三セクターに移譲、
青函トンネル内の旅客列車も新幹線に乗せかえられるでしょう。
そうしたら、数社にまたがる営業や運行の煩雑さや、トワイライトの車両自体の老朽化
(改造やリニューアルを重ねているとはいえ、
車歴40年を超えているものもある)もあり、真っ先に廃止されてしまう可能性があります。
乗るのは、今。乗れるのは、今。


~チケットが取れるまで~

通常のJRの指定席は、1ヶ月前朝10時ちょうどに発売開始となります。
この手の人気のある列車のチケット
(「トワイライト」だけでなく、
上野~札幌間の「北斗星」や「カシオペア」の個室寝台も同様)は、
1ヶ月前の10時ぴったり、電話の時報に合わせて、
全国のみどりの窓口や旅行会社のコンピュータ(マルス)から予約を発信してもらいます。
10時に予約発信キーを押すことから「10時打ち」と呼ばれる技(?)になっています。
10時打ちを受け付けてくれる駅を事前に探し、複数の駅で頼んでおくことで、
命中率を高めることもできます。

なお、座席指定券の多くは「えきねっと」などの
インターネットサイトで予約できるようになりましたが、
寝台券は不可です。直接窓口へ。

ブログ主はフランス在住です。まず、その時点で不利です。
みどりの窓口に直接行くことができないため、
駅に頼むことができないのです。
残念ながら、旅行会社の知り合いでマルスを打ってくれるような人もいません。
そこで、唯一の頼みの綱が、JR西日本の電話予約サービス
「5489(ごよやく)サービス」です。
日本時間の10時ちょっと前に合わせて電話をし、
オペレーターさんに全てを託します。
日本から見ると、フランスとの時差は夏時間でマイナス7時間。
毎朝、午前3時直前に起きて電話をする、という修行を繰り返しました。
電話代は、IP電話のため、固定電話に対しては国際通話もタダなので、
これだけは喜ばしかったことでしょうか。

大阪発札幌行きのトワイライトエクスプレス、1号車1番スイート・・・
半月間毎日やっても、取れない。

取れなかった日のチケットが、ネットオークションにも出品されていることがあります。
大阪発の展望スイートが20万円以上で取引されることもしばしば。
その売買に関する道義的是非はともかく、非常にリスクが高いものです。
(今回も、もしオークションで買っていたら、とんでもないことになっていました。
お金をどぶに捨てることのできる余裕のある方以外は、やめておくのが無難です)
「自分で」苦労して取って「定価で」買う、というこだわりをもって臨みました。

ところで、展望スイートは1ヶ月前の時点で予約システムには入れておらず、
旅行会社のパック旅行用に抜き取られているので、一般人は買えない、
という真しやかな噂もありました。
スイートに乗車できるパックは、100万円前後の豪華な旅行です。
しかし、ここ数年、ネット上に「取れた」「乗った」という人の乗車記が出てきているので、
パックの予約が入らないときなどは、一般発売がなされているのでしょう。

ある日、大手旅行会社「日本旅行」に電話して聞いてみました。
パック旅行の売れ行きを確かめるためです。
すると、すでに夏休み中の数日分は、パックで売れているようです。
つまり、予約システムには収容されていないことになります。

7月17日、ちょっとシフトチェンジしてみました。
つまり、大阪発でパックが売れてしまっている日は、
札幌発で申し込んでみようかと。
7月17日のフランス時間午前3時ちょっと前、いつもと違って、
「札幌発」のトワイライト、1号車1番をお願いしました。

3時、つまり日本時間の10時をちょっと過ぎ、
電話に戻ってきたオペレーターさんの反応がいつもと違います。
「ご用意できました」


取れてしまった…
実感がわきません。

それからは、さまざまな方のブログでの乗車記を読んだりしながら、
夢見心地の毎日です。
二人用個室なので、気の合う誰かを誘いたい。
誰がその日に空いているだろうか。

札幌発の場合、大阪発と異なり、
大半の区間で機関車が前に付いてしまうので、
展望は望めません。
そのため、札幌発は比較的取りやすそうです。
とはいえ、あの部屋で旅ができる。もうそれだけでわくわくです。
25年ぶりの夢がかないます。



~一旦キャンセルする~

日本に帰ってきて、自宅に届けられたチケットを見ると、
俄然実感が沸いてきます。


数週間を過ごした後、個人的に心に引っかかることができてしまいました。
熟慮の結果、これはトワイライトに乗って浮かれている場合ではない、
と思い、当ブログでも記した北海道への鈍行に乗る前に、
トワイライトのチケットをキャンセルすることにしました。
足掛け25年の夢、簡単に取れないチケット、惜しかったですが、
その時はもっと大事なことがありました。

すっぱり諦め、地元の駅で320円のキャンセル料を引かれ、
チケットとはさよならしました。

そして、今回の一連の北海道旅行の冒頭につながります。

長くなってきたので、次回に続く。
北海道のバカンス、第4回目の日帰り旅行です。


今日は、苫小牧からのびる日高本線で終点を目指す旅です。
末端部分の一日の列車本数7往復と少ないですが、
日高山地が海に落ち込む境界線を走り、
山が遠のいて開けたところには競走馬の牧場が現れるという、
気宇壮大になる路線です。


地下鉄東西線の始発、大通駅から南北線の始発に乗り継いで、
地下鉄さっぽろ駅まで。
JR札幌駅からは6:23発、千歳線の普通列車室蘭行きディーゼルカーで苫小牧まで。
電化されている千歳線札幌~苫小牧間をディーゼルカーで走る普通列車は、
この列車と、深夜に札幌に戻る1往復だけです。

苫小牧7:46着。向かいから発車する日高本線は、8:00です。

朝早かったのでウトウトしているうちに、沿線の中心都市、静内駅です。
16分停車するので、待合室でそばを啜ります。



日高線のディーゼルカー。道内の普通列車ではポピュラーで、
ブログ主も連日お世話になっているキハ40形ですが、
外観の塗装や座席の色が日高線オリジナルです。


終点の様似駅には11:19分。苫小牧から146.5km。意外に乗りでがあります。

さてここから、JRバス日勝線に乗ります。
時刻表の路線図の、
日高本線の下のほうに線路と付かず離れずに描かれた細く黒い線が、
歯に挟まったもののように気になってしょうがなかったのですが、
苫小牧から140km強ではそう簡単に訪れることができません。
ようやく念願かないました。

バスは様似駅にも入ってきますが、ここは始発から乗ってみたい。
1.5kmほど歩いて、ジェイ・アール北海道バス様似営業所へ。
車庫にバスが止まっていますが、バス停のポールが見つかりません。
運転手さんが手招きしてくださり、「乗るかい?」と。

乗せて頂き、車庫を出たところの道路上にポールがありました。
スミマセン…

様似駅を回り、国道336号線にぶつかります。左に行けば襟裳岬だが、
そちらは15年ぐらい前に行ったことがあり、これからまた行くこともあるだろう。
一人旅のマニアックな旅は、右に曲がります。

すぐに海沿いに出ました。

こういうのって、大体「夫婦岩」って名前がついているんだよなー。
と思ったら、次のバス停が「親子岩」でした。ブブー。

国道はJR日高本線の線路を縫うようにして行きます。
線路を乗り越える部分は陸橋になっています。


乗客は決して多くありませんが、定期的に利用していると見られるお客さんも。
駅のない小さな集落の足になっているようです。

沿線の大きな町、浦河町の大通り2丁目で国道235号に入ります。
ただ、まっすぐ進んでいるので、国道の境界は意識しないとわかりません。
そのまま「浜荻伏公住前」バス停まで行き、そこでUターン。
今来た道を引き返します。

荻伏市街で左折し、道道348号線で内陸に入っていきます。
元浦川を上流へ。

牧場が続きます。

終点の上野深は、周りを牧場に囲まれた小さな集落です。
ここから、国道235号まで戻った後に、一旦浦河市街を通って、
また内陸に分岐して「浦河老人ホーム」バス停まで行く路線に乗りました。
周囲に学校などがある、地元の路線といった雰囲気でした。



バスの折り返し途中に、一服している運転手さんとお話すると、
ずっと様似営業所でバスを運転してきて、あと3年で退職とのこと。
ハンドルやブレーキの扱い、お客さん対応の丁寧さに人柄の表れている、
その道のプロといった運転手さんでした。

老人ホームから、さらに「浦河駅通」まで乗り、運転手さんとお別れです。


浦川港。
中学のころ、理科部のようなものに入っており、
NHKラジオ第二の気象通報を聴きながら、
天気図用紙に記入するという練習を毎日欠かさずしていました。
そのときに、「浦河、風力3、晴、XXヘクトパスカル、15度」などと、
幾度となく地名を聞いておりました。
浦川の次の観測点が「木浦(モッポ=韓国)」だったので、
その印象に引っ張られているのでしょうか。



JR浦河駅。


駅係員配置駅で、マンガもおいてありました。

懐かしすぎて、列車が来るまでに一冊読んじゃいました。


それでは、日高本線を引き返します。






海辺で馬が草を食む。






夕日の時間になって来ました。




終点、苫小牧です。
ここから、南千歳駅まで普通電車、そして快速「エアポート」で札幌まで。


札幌在住の友人と落ち合い、大通公園のビアガーデンで飲んで、帰りました。




この日で「北海道&東日本パス」の有効期限(7日間)が終わりました。
存分にモトが取れました!
次の日一日、溜まっている仕事を済ませ、
いよいよ帰りはトワイライトエクスプレスです。

猫にまたたび、明日もまた旅。
次回に続く。


北海道に来てから4日目、
札幌からの日帰り旅行第3回目です。
今回は、夕方に友人とススキノで待ち合わせのため、
あまり遠出せずに、札幌近郊を行きます。

本日の企画は、都会から近いローカル線をたずねるというものです。
JR札沼線という路線が、札幌駅から新十津川駅まで延びています。
しかし、札幌駅で「札沼線」という路線名は見つかりません。
今では、愛称名「学園都市線」で通っています。
昔は札幌駅から始まり、新十津川駅を通って、
一日前に通った留萌本線石狩沼田駅までを結んでいました。
その末端部分が昭和47年に廃線になってしまってから、
終点が「沼」田ではなくなってしまったために
名が体をあらわさなくなりました。
そこで、JR化後に「学園都市線」という愛称名がつきました。

国鉄時代は、全線を通して古ぼけたディーゼルカーが
思い出したころにやってくるような、場末のローカル線でした。
JR化後、札幌から途中の北海道医療大学駅までは沿線の成長が著しく、
複線化、高架化、そしてついに昨年2012年には電化までを果たし、
ICカードkitakaのエリアにも。
昼間は20分に一本で電車がやってくる、完全な都市型路線となっています。

その成長を我関せずとしているのが、
今日、久しぶりに訪れる石狩当別駅~新十津川駅間です。
「学園都市線」というしゃれたニックネームではなく
「札沼線」という本名が似合うローカル線区間。

それでは、行ってみましょう。

札幌から「学園都市線」の電車で石狩当別まで。
ロングシートの通勤電車。札幌市北東郊の新しい住宅地が続きます。


石狩当別駅です。札幌市の隣、当別町です。


向かいに止まっている1両のディーゼルカーに乗り換えます。
この一つ先、北海道医療大学駅からは電化されていません。


扇風機が車内の空気をかき回します。


がらがら過ぎるとさみしいですが、
家族連れなども乗っていて、ちょうどボックスが埋まる程度の
よい乗車率(JR側はもっと乗ってほしいでしょうが)。
窓を開けて、足を投げ出せば、旅気分。


窓をいっぱいに開けて、石狩川右岸側にひろがる平野の中を行きます。


石狩月形駅では、列車の行き違いが行われます。
ここから先の行き止まり側(新十津川方面)は、
通票(スタフ)を持っている列車1本しか入れません。
いわば通行手形です。
画像はスタフの引渡しを行っているところです。
見えにくいですが、運転士さんが持っている輪っかの根元のところに、
スタフが組み込まれています。
列車の運行管理も自動化が進み、
このようなシステムになっているところは、全国でも少なくなりました。

石狩月形駅を出ると、ローカルな雰囲気の中に、
高い壁に阻まれた近代的な建物が現れます。
月形刑務所です。人の気配が見えないのが物々しさを増幅しています。

ブログ主は刑務所に入ったことはありませんが、
刑務所勤務の友人がいました。
一緒に飲みながら、
刑「おまえは収監してもすぐに逃げそうだな」
主「どういう意味だ、それ?根性がないってことか?」
刑「いや、頭ひねってひたすら脱出計画を練りそう」

閑話休題。




終点の新十津川駅に来ました。

昨日の函館本線滝川駅は、ここからわずか3km程度のところにあります。


明治22年、奈良県の十津川村が大水害にあい、
そこから難を逃れてこの土地に入植したのが、新十津川の始まりです。
この付近では、今でも関西弁を話す人がいるとかいないとか。


浦臼駅~新十津川駅は一日3往復のみ。1時間3本の札幌口との落差が激しい。


ここから石狩沼田方面の線路は剥がされ、
泣いても笑っても新十津川が終着駅。


乗ってきた車両は、国鉄時代そのままの青い座席と内装。
郷愁を誘います。

15分ほどの滞在の後、折り返しの列車で引き返します。

さて、特に観光スポットのないこの路線の特徴は?
何もないのが心地いいローカル線!?
いえいえ、面白い駅名があります。


bottom(シモ)だけどtop(トップ)


小銭ならあるよ


早起きは三文の徳


さっぴかない。しょっぴかない。


名前は平凡ですが、待合室の小屋
(毛筆体で「不審者に注意」と書いてあって、不気味さを増している)
を除いて、
周りは山林しかありません。豊かなのか?
秘境駅。


もう、なんともコメントのしようのない、
北海道らしさ。おつ!


パン屋でしょうか。存在感がある。

途中、本中小屋駅で降ります。

まっすぐ続く線路。


踏み切りを渡り、まっすぐ10分進んでいきます。


中小屋温泉。
15年ぐらい前の学生時代に、大学の仲間と12人で来ました。
札幌でB'zのロックコンサートが行われていたようで、
市内や近隣の宿泊施設は満室、一番近いところでここが空いていました。
札幌から1時間。

地元の人が、農作業が終わってから汗を流しにくるといった感じの、
飾り気のない温泉ですが、
内湯と半内湯(露天にサンルーフをつけて虫除けにしている)があります。
宿泊もできますよ。



一風呂浴びたら、札幌へ戻ります。
ススキノで、友人とジンギスカンが待っています。



次回もつづく。
猫にまたたび、明日もまた旅。


いつもご覧いただき、ありがとうございます。

さて、北海道バカンス編の途中ですが、
本日「内地」へ戻ることになっています。

大阪行きのトワイライトエクスプレスに乗ります!
プラチナチケットです!!
紆余曲折あり、北海道出発前に一度はキャンセルしたのですが、
やはり乗ろうと決心し、渡道してから取り直したものです。
(この辺のお話はまた後日)

と、楽しみにしていたところが、
朝起きて、ネットをつけると冷や汗が。

今日未明に発生した、函館本線八雲~落部間での貨物列車脱線事故により、
現在まで同区間の列車の運転見込が立たないとのこと。
お盆のUターンラッシュにもかかわらず、
多数の列車が運休に見舞われているようです。
大阪から来る折り返しのトワイライトエクスプレスも、
10:50現在、函館で停車中(定刻で五稜郭駅に朝5時台のはず)。

札幌発で定刻14:05ですが、もちろん遅れは必至。
函館まで別の列車やバスで移動、
最悪は、まったくの運休ということもありえます。

さて、滞在先をチェックアウトしなければなりません。
果たして、どうなってしまうのでしょうか。

帰郷後、レポートまとめます。お楽しみに♪(こっちはどきどき)


ねこにまたたび、今日もまた旅?
短期的な生産性という観点からは、遊山などは一見無駄な、必要のない行為である。
しかし、文化(culture)を「耕す」(cultivate)ためには、
余暇から得られる心の余裕が必要だ。

だから、私は旅に出ます。
「北海道&東日本パス」の続きを使っているので、
今日の旅の交通費は、見かけ上0円。
生産性はありませんが、心を耕しに。

今日は石狩平野北端の深川駅から海に向かう、
留萌(るもい)本線を訪ねます。
この線の終点は、「増毛(ましけ)」駅といいます。
留萌本線には、高校生の時に来た以来です。

中学~高校当時、友人であったB君(仮名)は、
頭の毛が寂しいことを自虐ネタにしつつも、嘆いていました。
この年でこうだと、将来どうなってしまうのか!?
そこで、なんとも無駄な旅を企画しました。
題して『「ハゲ」から「ぞうもう」への旅』。

先日日本一の記録的な暑さを記録した、
高知県四万十市のJR予土線に「半家」という駅があります。「はげ」と読みます。
ここから、北海道留萌本線の「増毛」まで向かおうというのです。

友人は高知空港まで飛行機で来て、旭川空港からまた飛行機で帰っていきました。
なんというおぼっちゃま!!
私は青春18きっぷ。

日本海側を北上しながら、途中、発毛に効くと言う温泉に入りながら、
北海道を目指す、楽しい旅でした。
その後、彼が増毛したのかは、寡聞にして知らない。

そんなわけで、約20年ぶりの懐かしい駅に会いに行きます。


札幌駅を9:08に出発する旭川行きの普通電車に乗ります。
徐々に数を減らしている、「赤電」711系電車です。
来年度に全廃されることが発表されています。
旭川までの136キロ強を、3時間40分近く掛けて進みます。
東海道線で言えば、東京から沼津市と富士市の境辺り(原駅と東田子の浦駅の間)、
だいたい2時間40分ぐらいです。
なんとも遅い。

石狩平野を最高時速110km/hで飛ばします。加速は遅いのですが、
駅間距離が長いため、最高速度に乗ると、
まっすぐの線路を快適に飛ばしていくのが北海道らしい。
なぜこんなに早く走れるのに、こんなに時間がかかるのでしょうか。
答えはこの後。


岩見沢駅で29分の大休止。特急2本に抜かれ、後ろから来た普通電車が追いつきます。
冷房が付いていないので、北海道仕様の二重窓が開きます。

 
滝川駅で40分停車。また特急2本に抜かれます。

函館本線の札幌~旭川間は特急街道。
普通列車は肩身が狭い。


留萌本線の接続駅、深川駅到着です。


かつてはここから、幌加内・名寄方面の深名線が出ていましたが、
1996年に廃止されました。


留萌本線普通列車 増毛行き。
終着駅を目指します。


いい天気。窓を開けてのんびりと。


途中の無人駅は、貨物列車の車掌車を改造したものが多く見られます。


留萌駅を過ぎると、海が見えてきました。


小学校の校庭にあった朝礼台のようなホームです。


増毛駅直前。

 

終着駅の増毛です。

駅周辺には、昔の賑わいを残す豪奢な建物が残されています。
  
これらは北海道遺産として残され、さらには現役で活躍しているものも多い。
20年前、こんなに賑わっていただろうか。

1時間ちょっとで折り返す列車に乗って、帰ります。
留萌駅で小休止。



ファイターズ、北海道に根付きました。



深川駅から、滝川駅で乗り換え、


岩見沢駅で再び乗り換えて進みます。


札幌に帰ってきました。

帰り道、こんなレトロな建物を見つけました。


一見必要のないことでも、必然性はあります。
今回はできた時間を使って、
特に髪の毛は寂しくありませんが、
20年ぶりの増毛、してきました!
(ちょっとこじつけを引っ張りすぎ!?)


次回もつづく。
猫にまたたび、明日もまた旅。
27時間鈍行乗りっぱなしで北海道にやってきました。
到着時点では、札幌市内の宿泊地が決まっているだけで、
まだ何も予定を立てていませんでした。
北海道まで来て、宿泊地にふさぎこんでいるのは、それこそ時間が勿体無い!


「北海道&東日本パス」もまだまだ有効期限があります。
ご無沙汰していた、道央のローカル線を訪ねてみることにしました。
少々マニアック過ぎて、同行者がいたら逃げ出すでしょう。
今、一人でだからこそ楽しめる旅があります。

札幌に着いた翌々日のレポです。

~~~


母がスーパーで買ってきた生ラーメンを
あるいはもう一品、とカップラーメンを食卓に並べて、食べると、
決まったように
「北海道行った時のみたいなおいしいラーメンを食べたい」
「あのときのラーメンが忘れられない」
と言います。

小学校6年生の夏、北海道への家族旅行の際に、
千歳空港(当時)からレンタカーを借りて立ち寄った、
何とか市場で食べたラーメンを母は忘れられないのだそうです。
曰く、お土産屋さんか市場の中にあるラーメン屋さん、とのこと。

千歳市にある「~市場」を検索サイトで調べてみました。
出てきました。
実家に電話で確かめると、横にいる父が「そうだ」と言っています。
なんだ、知ってるんじゃん。
25年ぶりの味、確めに行きます。


札幌駅を9時に出発し、まずは新千歳空港へ。
快速「エアポート」、最高速度130km/hでかっ飛ばす。




JR新千歳空港駅は、デンマーク国鉄との提携で、
デザインが北欧チックです。




飛行機には乗らないけれど、探検します。
日本の空港、いるだけでわくわくします。
(ヨーロッパでは、こんなにお店があるの、
オランダのスキポール空港ぐらいでしょうか)


北海道名物。近寄ると・・・

名台詞が耳なし法一のお経のように。芸が細かい・・・

JRで千歳駅まで戻ります。

目指す「何とか市場」は、千歳駅から約2kmです。
国道36号まで出て、国道を南下。

さらに国道から道央自動車道千歳インターへのアクセス道路に入ったところに、
ありました。

「千歳道産市場」さん
http://e-okhotsk.com/chitose/

コテコテの外観がたまりません!!本物の数倍立派です。
大型駐車場も完備しており、
通常、団体の観光バスで立ち寄るドライブインといった風情ですが・・・

中に入ると、ちょっと古さを感じますが、
逆に妙な安心感も。

2階に上がると、お座敷とその奥にラーメンコーナーが。
11時ちょっと過ぎに入ったので、お客さんはまだいませんが、
これから混んでくるのでしょう。

ラーメンコーナーのカウンターに座します。
そうそう、こんな感じだったような、おぼろげな記憶が。


みそラーメン 700円

調理のおかあさんに話しかけます。
ブログ主「こちらはできてからどれくらい経つのですか」
おかあ「30年以上はたつよねー」
やっぱり。
そして、今日の訪問目的を話すと、25年ぶりというのに驚いていました。
おかあ「もっと早く言ってくれれば、チャーシューおまけしたのにね~(笑)」
ちっ、しまった。いえいえ、いいんです。
おかあ「ここ、観光バスで来る所でしょ。
だから、最初に団体で来てくれて、
個人で次に来たときも寄ってくださる方がいらっしゃるんですよ。
うれしいですねー」

それにしても、ラーメン、確かにおいしい!
おかあさんの調理していたのを見ていたからかもしれませんが、
いつわりのない母の味、とでも申しましょうか。
(もちろん、しっかりとしたお店の味です)


お店のスタッフさん達も、まったくよそよそしさがなく、
それでいて丁寧な対応。あったかいお店です。
こういうお店、今住んでいるフランスにはまだ当たり前に存在しますが、
日本ではがんばって探さないと見つからなくなってきました。
この画像の撮影をお願いしたら、スタッフさん達みんなで寄ってきてくれました。

地元の方には割引も。
ラーメンコーナー以外にも、定食などもあります。
観光バス以外でも入れますよ!ランチにどうぞ!!

25年以上の謎がとけました。帰ったら母に報告です。
次回、母との再来を告げて、お店を後にしました。

駐車場に大型バスが数台、到着しました。
昼食の時間帯の始まりです。

1階のお土産屋さんでお土産を物色し、千歳駅へ戻ります。

ーーー

室蘭市に「母恋」という駅があります。
ここの駅弁「母恋めし」を久しぶりに食べてみようと思います。
そして、昔ガイドブックで「地球が丸く見える」と書いてあり、
名前の通りだな、と思い、
爾来気になっていた「地球岬」を目指します。

千歳線の普通列車で千歳を後にし苫小牧へ、そして室蘭本線で終点室蘭まで。

途中、湿地の原野で土砂降りになりました。
開けていた窓を一斉に閉める光景も(冷房が付いていません)。


今走っている室蘭本線沼ノ端駅~白老駅間は、日本一長い鉄道直線区間です。28.7km。
地平線までまっすぐな線路。


湯の町、登別で特急に抜かれます。


東室蘭駅から、室蘭本線「支線」に入り、行き止まりの室蘭駅に到着します。
路線名にもなっている主要都市が支線にあるのも面白いですね。

「母恋めし」は、隣の母恋駅とともに、室蘭駅の売店でも売っています。
まだ帰りまで時間があり、痛んでしまう恐れがあるので、今はやめておきます。

昔の室蘭駅は、ここから1.1km先にありました。
現在、観光案内所になっているとのことで、地球岬への行き方を聞きに行ってみます。
雨はあがっていました。

旧室蘭駅舎、現観光案内所。

バスの時刻表と地図をもらい、地球岬をめざします。

バスで20分ほど、終点の「地球岬団地入口」で降ります。
ここから、道なりにあるいて坂を登ります。
日がさしてきて、暑い。

10分ほど歩くと、突き当たりに出ました。

「金屏風」。夕日に照らされると、金の屏風みたいに見えるところから。
今、まさにその時間に差し掛かり始めました。

右に曲がり、さらに5分ほどくねくね道を行くと、駐車場。

電話ボックスが地球です。

もうちょっと登ります。
すると、

視界がひらけました!


岬には必ずいつも灯台があります。


岬にはなぜかいつも鐘があります。

1時間以上、ボーっとしました。
ちっちゃいこと、全部忘れました・・・
地球は大きく丸い。心も大きく丸く。


岬の裏側、母恋の街方面。

帰りは、晴れてきたし、バス代を浮かそうと、下り坂を3kmほど歩きます。
金屏風から一本道で、JR母恋駅に出ます。


夏の夕方、子供のころに遊びに行った帰りを思い出します。


JR母恋駅。「母恋めし」の売店が併設されていましたが、
閉まっていました。

普通列車で一駅、室蘭駅に戻ります。

室蘭駅の売店も、既に閉まっていました(泣)。
母恋めし、手に入らず・・・
帰って、札幌でご飯を食べましょう。


東室蘭駅、さらに苫小牧、南千歳で乗り換え、行きと同じ道を戻り、


札幌に20時過ぎに帰ってきました。


本物も拝んでおくことにします。

母の忘れられない味と、室蘭の母恋めしを求めて。
おりしも、母を恋うる旅となりました。

あ、ブログ主はマザコンではないので、そこのところよろしく。

次回もつづく。
猫にまたたび、明日もまた旅。
ブログ主です。鈍行の記事をアップし始めたら、
突然アクセス数が上がり、反響に驚いています。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

その7はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/e0b10a3a107a1a1ad377d282fb6e22a8



このようにして、札幌まで来ました。
今回の旅のなによりの醍醐味は、安く旅行できること。
さらに、新幹線や飛行機では味わえない、
日本の地域差や方言差、
そして日本の広さを肌で感じることができるでしょうか。

東京駅から24時間半ぐらい、もっと時間を詰めれば、
最短23時間程度の所要時間となります。
やればできます。
ただし、これから同じことをしようとする初めての方には過酷です。
私は何度も「北海道&東日本パス」や「18きっぷ」で渡道しましたが、
今回、こんなに所要時間を削ったのも初めてで、
ただただ札幌を目指すということになってしまいました。
時間があったら、せめて、途中に観光をはさみたいものです。

日本海側を回るルートもあります。
前日に「ムーンライトえちご」号で新宿を出発、
新潟に到着してから日本海側を北上し、「はまなす」に到達するというものです。
こちらは多少余裕ができるので、お勧めです。
ただし、夜行2泊になってしまいますが。
そうでなければ、東北のどこかで宿泊を伴うのもよいでしょう。
観光列車に乗るのもよいかもしれません。

東北地方、特に岩手県と秋田県の本線はほぼ100パーセント、通勤仕様の電車です。
今回の行程も、下手すると
東京から青森まで全部ロングシートで来ることができます(?)
いや、来ることになってしまいます。
長時間横向きに揺られるのって、意外に疲れますので、
アクセントをつけるために臨時観光列車を
積極的に行程に組み込んでみるのもいいでしょう。
(東京から西日本へ向かう際は、静岡県内だけはロングシートで我慢、
あとは前向きの二人がけ座席が多いので、その分楽です)

今回は豪雨災害と切っても切れない旅になりました。
秋田県や岩手県北上地方を襲った豪雨は新幹線への振り替えで乗り越えました。
(このような運休があった際に、
必ずしも新幹線や特急への振り替えが行われるとは限らないことに注意してください。
本来はきっぷの注意書きに書いてあるとおり、行われないものです。
今回は、柔軟な対応にうれしく思います)

その他にも実は、前回のログにあった「はまなす」号の徐行、
これは前日に函館本線山越駅付近を襲った、
豪雨による線路の路盤崩壊によるものだったようです。
前日の寝台特急が全て運休になっただけでなく、
「はまなす」号直前までの函館~札幌間の特急も運休になっていました。
現場の作業員さんの尽力で、ほぼ半日で宙吊りになった線路を直し、
列車が通れるようにしたとのこと。
夜のニュースで見て、ひやりとしました。
このような状況を聞くにつけ、
よく時間通りに札幌にたどり着けたものだと思います。

それでは、札幌までのレポートはこれでおしまい。
どうか、皆さんもよい旅を。

次回からは道内を「北海道&東日本パス」で周ります。
猫にまたたび、明日もまた旅。

まだまだ続く。
その6はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/f0f032d699e6b39f7ff8f88ef7bdd2d3

急行「はまなす」号、函館駅に停車中。

ここから先は非電化区間がありますので、
ディーゼル機関車に付け替えです。
今まで最後尾だったところにDD51形ディーゼル機関車が連結されました。

函館から進行方向が変わります。
今日は満席なので座席の回転はご遠慮を、と車掌さん。
1:23に出発、逆方向に進みだしました。

眠れずにいると放送が入り、
豪雨の影響でこの先、速度制限を行って通過、
この先の停車駅は若干遅れて到着する、との旨。

函館本線の森駅を過ぎたあたりで、のろのろと進むようになり、
八雲駅あたりで速度が戻ったような、おぼろげな記憶があります。
(正しくないかもしれません)

先ほどまで妙に興奮していましたが、
ようやく、ウトウトするようになりました。
時計は3時前を指していました。

~~~

気がつくと、南千歳到着前の放送がかかっています。
先ほどの徐行により、10分ほど遅れているとのことです。
またウトウトし始めました。

次に気づいたのは、札幌到着前の放送です。


けだるさを残したまま、札幌駅に到着です。
降りると、本州とは違う涼しさ。若干暑さはありますが、
汗が出てくることはありません。


はるばるきました。
沼津から27時間、東京からは25時間程度で来ることができました。
東京からなら飛行機で1時間半、寝台特急ならゴロゴロしながら16時間、
でも4~5倍の運賃がかかります。

旅はまだ始まったばかりです。
「北海道&東日本パス」もまだ有効期限があります。
どう使いましょうか。

とりあえず、滞在先のチェックインまで時間がありますので、
つぶしましょう。

函館本線の普通列車に乗って、小樽市南端の銭函駅に行ってみます。


単に目出度そうな名前だったというだけで、来てみました。
いつもは札幌から小樽に行くときに通過するだけでしたが…




改札口の左右に、銭函が置いてあります。
めでたい。

その8につづく


その5はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/cfc34d950d7070cc02687f29d7699ec1



さて、青森に着いたところで、2時間の待ち時間があります。
みどりの窓口に行き、今晩の「はまなす」号の指定席が空いていないか聞きますが、
やはり空いていませんでした。

スマホで運行状況を見てみます。
北海道と本州を結ぶ今晩の寝台特急「北斗星」
「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」が、
全て運休です。ということは、これらのお客さんが、
払い戻しを受けた上で新幹線で青森へ参上、
そして「はまなす」に乗り継いで北海道に渡るということもありえます
(飛行機に逃げるお客さんも多数いると思われますが)。
「はまなす」は指定も寝台も昨日から全て埋まっていたので、
これらのお客さんは自由席に流れてくることが予想されます。

ちなみに、私も最初は寝台特急で北海道に渡ろうと思い、
毎日キャンセル待ちを張っていましたが、
直前でそんな浮ついた気分ではなくなってしまったので止めました。
後で思えば、結局運休となってしまったので、
鈍行ルートでよかったと思います。

まだ時間がありますが、晩御飯用にキオスクで、
青森県地場産品(?)「工藤パン」の惣菜パンを買い、
21:20頃、早々に「はまなす」の発車するホームに出向きました。
すると、既に自由席部分には列が。
私は前から7人目ぐらいだったので、余裕で座れるでしょう。

そうそう、青森県には「工藤さん」がとても多いようです。
青森出身の後輩、二人とも工藤さんでした…

「はまなす」号は、22:19ごろの入線であると繰り返し案内が流れます。
徐々に列が長くなってきて、正確には数えてはいませんが、列車入線直前には
一列あたり30人強は並んでいたと思われます(一両あたり出入口が2箇所)。


第13走者
津軽海峡線・函館本線・室蘭本線・千歳線
急行「はまなす」号
青森 22:42 → 札幌 6:07 6:15頃
12両編成+機関車 乗車車両:オハ14 531 (10号車)

定刻に入線してきました。
3両の自由席、立ち客はおらず、
かといって空席もほとんどないという状態になりました。


この急行「はまなす」号には、カーテンで仕切れる「B寝台車」、
通常の指定席料金で横になることのできる「カーペットカー」、
大きくリクライニングできる指定席「ドリームカー」、
そして簡易リクライニングシートの自由席と、
様々な設備を有しており、一昔前の夜行列車を彷彿とさせます。
このような夜行列車は全国を見てもほとんど残っておらず、
最後に残った「はまなす」号が、我関せずと堂々と夜道を行くといった風情です。
機関車が先頭で引っ張る客車列車なのも、また味があります。
通常は7両での運転ですが、
今日は多客期なので編成が膨れ上がり、12両編成となっているのもまたよい。

青森を発車すると、津軽線を北上します。
途中、蟹田駅で運転停車(業務上の停車で、乗客は乗り降りできない)です。
反対列車の待ち合わせと、機関士交代があったのでしょうか。

中小国駅がJR東日本とJR北海道の営業上の会社境界になります。
線路の正確な会社境界は乗客の乗り降りできない新中小国信号所となります。
静岡県の熱海駅から青森県の中小国駅まで、
JR東日本の広い営業エリアを縦断したことになります。

新中小国信号所を通過すると、
青函トンネルを含む「海峡線」に入ります。
今まで単線ローカル線だった津軽線から新幹線規格で建設された複線の海峡線に入り、
一気にスピードを上げます。

津軽半島突端の人跡が感じられない地域を、大小のトンネル7つで抜け、
23:30頃、8つ目のトンネルが52.85kmの青函トンネルです。
入り口に3つの青い光が見えるので、それとわかりますが、
入ってしまえば普通のトンネルです。
轟音が響く中に、時折蛍光灯がまぶしく光ります。
車内はほぼ寝静まっています。

45分ほどで青函トンネルを抜け、北海道に上陸です。

木古内駅から江差線に入り、単線区間となります。
ゆっくりとしたペースで進んでいきます。
函館湾に沿って走っており、いか漁のいさり火が見えます。
月夜に、瓦のない屋根を持つ家々が映しだされています。
北海道に来たことを実感します。

1時ちょうど、列車は静かに、函館駅に到着します。


函館駅では23分間の停車の後、進行方向が変わります。


先頭部分では、
今まで「はまなす」を牽引してきたED79型電気機関車が切り離されています。

その7につづく

その4はこちら
http://blog.goo.ne.jp/miromes9-13/e/b71c63e46fff8109e17094b4afac016e


盛岡駅の新幹線改札前はごった返していました。
この駅からのJR在来線は、東北本線一ノ関方面、田沢湖線(=秋田新幹線)大曲方面、
山田線宮古方面と3方向に出ていますが、今日は全滅のようです。

ここから先、
青森方面へのロングシート(通勤電車タイプの横並びの座席)の電車を避けるため、
大回りして秋田県の大館に抜けるJR花輪線を通っていくことも考えていました。
しかし、秋田方面はやはり全滅。岩手県よりも雨がすごいとのこと。
(後日談として、秋田新幹線が復旧するのに4日を要することとなります)
もうロングシートで我慢です。

それでも、これだけの豪雨の後、青森方面が動いているだけでも感謝です。
今晩の急行「はまなす」に間に合えば、贅沢は言えません。


JR線の改札から、駅ビルを通って、歩いて約5分、
「IGRいわて銀河鉄道」(以下、「IGR」)の改札に来ました。
こちらは動いているようです。

IGRは、2002年の東北新幹線盛岡駅~八戸駅の延伸に伴って
同区間のJR東北本線を受け継いで経営する第三セクター方式の鉄道です。
この際、岩手県部分である盛岡~目時はIGR、
青森県部分である目時以北は青森県の第三セクター「青い森鉄道」に引き継がれました。
両者は盛岡~八戸間で乗り入れを行っており、
県境での乗り換えの必要はありません。
JRではありませんが、この両者は「北海道&東日本パス」で乗車できます。
(「青春18きっぷ」ではIGRは不可です。青い森鉄道は条件付きで乗車できます)


第11走者
いわて銀河鉄道線 普通列車 4539M
盛岡 17:04 17:30頃 → 八戸 18:51 19:10頃
2両編成 乗車車両:IGR7000-4

IGRの車両は、2002年の発足時に3編成が自社発注、
4編成がJRから譲渡されたもので、
前者はボックスシート付き、
後者は車内はそのまま701系のロングシートです。
今日の乗車列車にはロングシートがやってきました。
我慢我慢。

大雨の影響で、盛岡を20分近く遅れて発車しました。
最初は立ち客多数でしたが、
盛岡近郊の滝沢市や岩手町などで、
細々と停車し、各駅で帰宅の人々を降ろしながら進んでいきます。
いわて沼宮内駅あたりで空席ができてきました。

そのうち、天気が悪いので、すぐに夜がやってきました。
私の左右に人がいるため、
横向きに座って首を曲げながら車窓を眺めるわけにもいかず、
かといって正面を向けば、向かいの窓に自分のブサイクな顔が映るだけで、
もう外は見えません。
観念して、読まなければならない書類や論文に目を通します。

県境、すなわち会社境界の目時駅は、無人駅です。
青い森鉄道線に入りますが、乗り換えはないので、実感はありません。

岩手県北部から青森県南部にかけて、
一戸、二戸、三戸、八戸と、「戸」の付く地名・駅名が次々とやってきます。

八戸駅到着です。


第12走者
青い森鉄道線 快速「しもきた」 3737D
八戸 19:09 → 野辺地 19:50


701系タイプオンリーの行程にアクセントをつけようと、
青い森鉄道線からJR大湊線に乗り入れるディーゼル列車の「しもきた」号を選びました。
が、IGRの遅れで乗り継げなかったようです。
何の放送もなかったため、
そもそも、運転していたかも不明です…
これから下北半島方面に行く人はどうしたのでしょうか?


あらためて第12走者
青い森鉄道線 普通列車 583M
八戸 19:17 19:28頃 → 青森 20:48 20:55頃
2両編成 乗車車両:青い森701-7

外側にはイメージキャラクター「モーリー」がかわいく手招きしていますが、
実際はJRから701系を譲り受け、塗り替えた(貼り替えた)だけ。中身は701系そのままです。

「青い森鉄道」は、2002年の東北新幹線八戸開業時にJR東北本線目時~八戸間を、
2011年の新幹線八戸~新青森開業時にJR八戸~青森間の経営を受け継いだ、
青森県の第三セクターです。
車両はJR701系タイプ。IGRと同様、少数のボックスシート装備車両と、
大多数のロングシート車両からなります。
今日もロングシートです。

折り返す電車が遅れていたので、9分遅れで発車。
遅れているので、最高速度いっぱいで回復運転をします。
走行音を聞いていると、
新幹線開業前の特急「はつかり」号や「つがる」号を髣髴とさせる走りのようです。
しかし、外は見えないので、ひたすら論文を読んでいました。


7分遅れで青森に到着。

いくら三度の飯より汽車旅が好きといっても、
701系だらけの東北、もうお腹いっぱいです。
頭の中から、プスプスと燃え尽きる音が聞こえます。

その6につづく