鉄道車両のうち、「電車(「電動客車」の略)」「電気機関車」は電気の力で走ります。
発電所などで作られた電気を車両が集電して、
モーターを回すことで車両が走行するものです。

一般的には架線(「架空電車線」の略)(仏:caténaire) という電線を線路の上空に張り、
そこから車両の天井にあるパンタグラフという集電装置を使って走行装置に電気を送ります。
電化されている路線の大半には架線が張られています。

でも、パリのメトロには、線路の上空に架線がありません。
電車はどうやって電気を得ているのでしょう?
答えは、3本目のレールからです。

車輪が通る2本のレールの外側に、もう一本レールがあります。
このレールのことを、「第三軌条」(またはサードレール third rail)といい、
ここに電気が通っています。
この第三軌条に接する「集電靴」を台車に取り付けてあります。

これがパンタグラフと同様の役割を果たします。
そこを伝って電車は電気を得ます。
このような集電方式を「第三軌条(サードレール)方式」(仏:troisième rail) といいます。
第三軌条方式の利点としては、上空に架線を張らないため、
トンネルの高さを抑えたり電柱を立てるたりする必要がないため、
建設費を圧縮できるというものがあります。
ただし、世界でも多くの電化路線は架空電車線方式で電化されています。
第三軌条方式の欠点は、線路に侵入した際に容易に感電する恐れがあること、踏切を作りにくいこと、
そのために架空電車線方式に比べてかけることのできる電圧が低いため、
車両のモーターの出力を上げにくいというものです。
(日本やフランスでは架空電車線方式は直流1500Vまたは交流20000/25000Vであるのに対し、
第三軌条方式では直流600~750Vぐらいに設定されています)


Ne pas descendre sur la voie
Danger de mort
「線路に降りないこと 生命の危険あり」
電車が来ていなくても、落ちると感電の恐れがあり、
脅しではなく本当に危ないです。
パリではメトロ1号線~14号線の全線が、第三軌条方式による集電を行っています。
RERはSNCF(フランス国鉄)との乗り入れを考慮して、全線が架空電車線方式です。
フランスにおいては、その他の多くの都市内のメトロ(地下鉄)は第三軌条方式、
SNCF(2路線を除く)やトラム(ボルドー、ニースの一部区間を除く)は架空電車線方式です。
日本の鉄道においては、
多くは他線との乗り入れのない地下鉄での採用に限られ、
東京メトロ(銀座線、丸の内線)、横浜市営地下鉄(ブルーライン、グリーンライン)
札幌市営地下鉄(南北線)、名古屋市営地下鉄(東山線、名城線、名港線)、
大阪市営地下鉄の多くの路線、それと乗り入れる近鉄けいはんな線、北大阪急行
で全てです。
それ以外にも、
「ゆりかもめ」や「ポートライナー」などの新交通システムも第三軌条の応用形です。
乗車していたり、ホームで待っているとき、
電車の走行にともなって集電靴が第三軌条の継ぎ目などで発する
「カッカッ」という音を聞くことがあります。
これが一般的に見た第三軌条方式の特徴の一つといえます。
発電所などで作られた電気を車両が集電して、
モーターを回すことで車両が走行するものです。

一般的には架線(「架空電車線」の略)(仏:caténaire) という電線を線路の上空に張り、
そこから車両の天井にあるパンタグラフという集電装置を使って走行装置に電気を送ります。
電化されている路線の大半には架線が張られています。

でも、パリのメトロには、線路の上空に架線がありません。
電車はどうやって電気を得ているのでしょう?
答えは、3本目のレールからです。

車輪が通る2本のレールの外側に、もう一本レールがあります。
このレールのことを、「第三軌条」(またはサードレール third rail)といい、
ここに電気が通っています。
この第三軌条に接する「集電靴」を台車に取り付けてあります。

これがパンタグラフと同様の役割を果たします。
そこを伝って電車は電気を得ます。
このような集電方式を「第三軌条(サードレール)方式」(仏:troisième rail) といいます。
第三軌条方式の利点としては、上空に架線を張らないため、
トンネルの高さを抑えたり電柱を立てるたりする必要がないため、
建設費を圧縮できるというものがあります。
ただし、世界でも多くの電化路線は架空電車線方式で電化されています。
第三軌条方式の欠点は、線路に侵入した際に容易に感電する恐れがあること、踏切を作りにくいこと、
そのために架空電車線方式に比べてかけることのできる電圧が低いため、
車両のモーターの出力を上げにくいというものです。
(日本やフランスでは架空電車線方式は直流1500Vまたは交流20000/25000Vであるのに対し、
第三軌条方式では直流600~750Vぐらいに設定されています)


Ne pas descendre sur la voie
Danger de mort
「線路に降りないこと 生命の危険あり」
電車が来ていなくても、落ちると感電の恐れがあり、
脅しではなく本当に危ないです。
パリではメトロ1号線~14号線の全線が、第三軌条方式による集電を行っています。
RERはSNCF(フランス国鉄)との乗り入れを考慮して、全線が架空電車線方式です。
フランスにおいては、その他の多くの都市内のメトロ(地下鉄)は第三軌条方式、
SNCF(2路線を除く)やトラム(ボルドー、ニースの一部区間を除く)は架空電車線方式です。
日本の鉄道においては、
多くは他線との乗り入れのない地下鉄での採用に限られ、
東京メトロ(銀座線、丸の内線)、横浜市営地下鉄(ブルーライン、グリーンライン)
札幌市営地下鉄(南北線)、名古屋市営地下鉄(東山線、名城線、名港線)、
大阪市営地下鉄の多くの路線、それと乗り入れる近鉄けいはんな線、北大阪急行
で全てです。
それ以外にも、
「ゆりかもめ」や「ポートライナー」などの新交通システムも第三軌条の応用形です。
乗車していたり、ホームで待っているとき、
電車の走行にともなって集電靴が第三軌条の継ぎ目などで発する
「カッカッ」という音を聞くことがあります。
これが一般的に見た第三軌条方式の特徴の一つといえます。