6月8日(水)憲法審査会において、参議院議員の選挙区の合区問題を中心とした参考人質疑が行われました。参考人は広島大学大学院人間社会科学研究科教授 新井誠氏、上智大学法学部教授 上田健介氏の2名で、それぞれ15分の意見陳述をいただいたのち、自由方式の質疑が行われました。足立は、去年の5月より参議院改革協議会で13回の議論を行い、本日報告書が出来上がったことを報告しました。参議院改革協議会では、まず参議院のあり方を議論したのちに、それにあった選挙制度について協議を行った経緯があり、参議院の特性としては1.多様な民意の反映 2.衆議院に対する抑制・均衡・補完の機能を持つこと 3.行政監視機能をより充実させるという3点に集約されたことを述べました。その上で、衆議院が小選挙区比例代表並立制であるのに対し、参議院は比例区と選挙区に分かれていることについて、分かれているということの是非と、分けるのであれば、2対3という割合についてどう思われるか、両参考人に質問しました。新井参考人は、「どのような代表者で構成すべきかによって割合が変わるのではないか」と答弁され、上田参考人は「参議院は個人本位であるというのが特徴なので、比例制度は政党ありきの制度であるため、そこを変えるというのは一つの案ではないか」と述べられました。