厚生労働委員会において、社会保障及び労働問題等に関する調査(一般質疑)が行われ、約40分間の質疑に立ちました。質疑に先立ち、加藤厚生労働大臣より「臓器移植に関する件」と、「戦没者の遺骨収集事業に関する件」についてそれぞれ報告が行われました。足立は臓器移植に関する大臣報告を受け、臓器移植を行う医療機関と新型コロナウイルス患者の受け入れを行う医療機関の重複数及び今年度と昨年同時期の臓器移植実施数の比較について質問しました。続いて、臓器提供の意思表示カードについて質問し、マイナンバーカード、健康保険の被保険者証、運転免許証でも意思表示ができることになっているため、これらの更新時に意思表示を促すべきではないかと意見を述べました。続いて、コロナ禍で休業や倒産が相次ぐ中、立場が弱い派遣社員や障害者の雇用状況を厚労省が把握しているかどうか尋ね、2月に委員会視察で立ち寄った、障害者を積極的に雇用している大分県の宇佐ランタン、日豊製袋の状況を例に挙げました。足立は、現時点ではなんとか雇用が保たれていても今後は障害者雇用情勢が厳しくなっていくだろうという現場の声を聞いたことを報告し、障害者にしわ寄せがいかないよう政府としてもきちんと注視するように、と述べました。つづいて、新型コロナウイルス感染症対策の検証・総括について、これから第2波、第3波がくるかもしれないと言われているが、今回のコロナ対策においては、「走りながら考える」ことが大切ではないかと述べ、そのために専門家会議とは別に、検証・総括を行う組織を改めて作るべきではないかと提案しました。また、東京・大阪・宮城で行われた大規模な抗体検査の結果と抗原検査とPCR検査の比較検討結果について質問したところ、ちょうど本日政府から発表があったとのことで、その結果について委員全員に配布するよう委員長に要求し、委員会の最中に配布されました。