本日は「サイディング外壁のヒートブリッジ現象」を説明します。

 

下図の様に縞模様にコケが生えている現象をいいます!

 

なぜこのようになったかといいますと、サイディングの外壁の下地に「通気胴縁」という下地が透湿防水シートの上に施工されているのですが、これが本来どのような役割をするかといいますと、

 

「通気胴縁とは、透湿防水シートから室内側の湿った暖かい空気を、通気層にだして、通気層→屋根裏→換気棟で排気する。という役割があります(*もう一つは外部のサイディング勘合部から浸水した雨水を通気層を伝って下に排水する機能もあります)

 

ただし新築の施工の時に窓下や、1階と2階を見切る場所で通気胴縁を突きつけて施工するとその通気層は「閉塞状態になってしまいます」

 

ものすごく簡単に言いますと新築時のサイディング下地の「施工不良」なんですよね(>_<)

 

このため暖かく湿った空気が室内側からどんどん通気層に来るのに、その空気の排気ができない状態になり、その空気はサイディング材裏面に吸いあがってしまい、やがて表面まで到達して、その湿気によってカビやコケがついてしまうようになってしまうのです。

 

特に12㎜とか14㎜の薄物のサイディング(釘留め工法が標準のサイディング)により顕著に症状が出てきやすいです・・・

(*あくまでもメーカー推奨の施工ではないことはご認識くださいm(__)m)

 

なのでこのような状態を再塗装で直すのはなかなか困難です(水分をたっぷり吸った外壁材に塗料をぬってもダメという感じですよね)

 

本来はヒートブリッジ起きている箇所だけでも一回はがして、下地胴縁を通気できるように施工しなおして再塗装若しくは張り替え・カバー工法で直す方法がベストいですが、あとはご予算次第ということですね!

 

くれぐれも何もせずに「塗ったら直りますよ!」は危険なのでその仕組みをご理解していただければ幸いです。

 

 

受注者(リフォーム会社)、発注者(お施主様)ともに正しい知識を持ていただくように今後も情報を発信していきます。

 

それでは素敵な1日を!(^^)!

 

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